映画「大統領の料理人」を見に - 料理教室 - 専門家プロファイル

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
大阪府
料理講師

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対象:料理・クッキング

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閲覧数順 2016年12月02日更新

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映画「大統領の料理人」を見に

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フランス料理

「大統領の料理人」を見に行ってきました。
http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp

フランス・ランド地方でレストランとトリュフ農場を営む女性料理人が、とある有名シェフの推薦を受け、大統領付のプライベートシェフになるお話。実在の、初の女性の大統領付き料理人ダニエル・デルプシュさんがモデルです。

豪華で美しい、最近のモダンキュイジーヌに疲れたミッテラン大統領のリクエストは
「シンプルで、素材の味がわかるもの。それは、おばあちゃんの料理のような」。
そこで女料理人オルタンスが作ったのはセプ茸のスクランブルエッグ、サーモンを包んだ縮緬キャベツのファルシー、牛フィレ肉の包み焼き。クレーム・メメ(おばあちゃんのクリーム)ののったサントノレなどなど。

とても、おいしそう! そして、「そうそう、そうよね」と思います。
軽くおいしく美しく。現在のモダンキュイジーヌであるフランス料理は大好きですが、ベースとなる、クラシックで、時代を経て受け継がれてきた伝統的なもともとのフランス料理が、私は大好きです。

15分の約束でオルタンスはミッテラン大統領との面会を果たしますが、おいしいもの好きの大統領は、空港行きの車を官邸前に待たせたまま1時間以上も話し込んでしまいます。なんとしてでも大統領においしいものを食べさせようと、上質な素材を追い求め、料理法をとことん追求するオルタンスは予算オーバーだと責められ、栄養士チームからは「大統領の健康のため」と料理内容の見直しを迫られ・・。

ともに逆境の中にあるオルタンスと大統領がプライベートキッチンで、初物のトリュフのスライスをのせたタルティーヌを囲むシーンは、静かで美しく、ちょっと切ない感じ。

先端へ、先端へ。軽く、おいしく、美しく。珍しい食材に、新しい調理法。
料理を作るとき、ついそんな方向へ行こうとしてしまいますが、立ち止まり、伝統料理を振り返ることや素材を大事にすることの重要性を思い起こさせられました。
おいしいものを食べるのがお好きな方には、おすすめの映画です。

それにしても。
一番最初にでてくるセプ茸のスクランブルエッグが「ポルチーニ茸の・・」と訳されています。
もちろん、セプと言っても通じず、ポルチーニと言われればたくさんの人達がぴんと来るでしょうから、そう訳されるのが致し方ないのは分かります。
分かりますが、でも、なんだかなあ・・。
大統領がオルタンスに言うのです。「ほらほら、最初に君が作ったセプのスクランブルエッグみたいな料理だよ」。
こんなに大事な象徴的な存在として描かれていたのに、かつフランスの大統領が話しているのに、イタリア語とはなぁ・・。

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