- 田尻 健二
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
- 東京都
- 心理カウンセラー
-
090-6183-2335
対象:心の病気・カウンセリング
- 斉藤ヒカル
- (潜在意識セラピスト)
- 快眠コーディネイター 力田 正明
- (快眠コーディネイター)
うつ状態の否定的な自動思考:
認知療法の本を何冊も書かれていらっしゃる大野裕さんの『うつと不安の認知療法自習帳』という本によれば、人はストレスがたまってうつ状態になっているときには次のような否定的な自動思考(無意識に頭をよぎる思考)に陥っているそうです。
自己否定的な自動思考
「自分は何をやっても駄目な人間」
「自分は何の能力もない人間」
「自分は何の役にも立たない人間」
「自分は何の価値もない人間」など
周囲(環境)に対する否定的な自動思考
「誰も自分のような価値のない人間と関わりたいと思わないに違いない」
「自分は人から嫌われているに違いない」
「誰も自分のような人間は助けてくれないに違いない」など
将来(未来)に対する否定的な自動思考
「この困った状況は変えられない(変わらない)に違いない」
「この辛さは一生続くに違いない」など
不安にも当てはまる否定的な自動思考:
このような うつ状態での否定的な自動思考は不安なときの心理状態にもそのまま当てはまるような気がします。
たとえば私が何かの不安に駆られているとき、私の心の中では「この不安な状態がこのまま一生続くに違いない」との将来(未来)に対する否定的な自動思考が働き、またその一生続くに違いない不安な状況に対して「自分は耐えられないに違いない」との自己否定的な自動思考が同時に働いています。
もう一つの周囲(環境)に対する否定的な自動思考についてはあまり自覚されることはないのですが、これについては以前にスーパーバイザー(心理カウンセリングの指導・助言を受ける人)から「あなたは何でも一人で解決しようとする癖がある」旨のことを言われたことがありますので、これも裏を返せば周囲の人の助けを期待していないという意味で、周囲(環境)に対する否定的な自動思考と言えなくもありません。
認知療法による自動思考の修正と不安・うつ状態の克服:
このような不安・うつ状態で生じる否定的な自動思考は、無意識に働いてますます不安・うつ状態を悪化させることが多いため「うつと不安の認知療法自習帳」では認知療法という心理療法(カウンセリング)を用いて、まず不安・うつ状態で無意識に働いている否定的な自動思考を「自覚」し、その否定的な自動思考の妥当性(本当にそうなのか)を検証し、より建設的な思考へと変えていくことで不安・うつ状態を克服する方法が分かりやすく述べられています。
うつと不安の認知療法自習帳@通販
「うつと不安の認知療法自習帳」は100ページちょっとの薄い本ですが、不安や(うつ病も含めた)うつ状態で苦しんでいる人が認知療法という心理療法(カウンセリング)を用いて不安・うつ状態を克服するための方法が非常に分かりやすく述べられています。
そのためか「うつと不安の認知療法自習帳」は心理療法(カウンセリング)の本としては異例の10万部を超えるベストセラーとなっているようです☆
このコラムの執筆専門家
- 田尻 健二
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
お望みの人生の変化への効果的なお手伝いが私の仕事です
お客様のお悩みの解決や心理的な苦痛の解消・軽減のお手伝いだけでなく、お客様が望まれる人生の変化への効果的なお手伝いができたり希望を持っていただけるようなカウンセラーでありたいと思っています。専門領域は自己愛です。
「心理療法」のコラム
オプティミストはなぜ成功するか-ネガティブ思考の改善に(2010/06/11 20:06)
このコラムに類似したコラム
【コラムのつなぎ目】4/9 健康と精神疾患の間 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2013/04/09 13:15)
《聴心館》【心の炎・散歩路 No.1】始まり始まり・・・・ 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2014/10/25 15:48)
(9)心×人間も心も進化しつづけているのだろー。 平澤歌奈絵 - メンタルサポーター(2014/06/21 13:12)
(6)心×自分の人生を生きる 平澤歌奈絵 - メンタルサポーター(2014/04/24 19:14)
【コラムのつなぎ目】5/1 心の安心 part-3 国府谷 明彦 - 厚生労働省認定 産業カウンセラー(2013/05/01 22:35)