おはようございます、今日は2002Wカップの開幕日です。
22年前ですか・・・、いやほんと、すっかり過去のことですね・・・
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
現金出納帳による、事業用現金の分限管理について考えています。
本来は分限管理されているべき現金について、企業の規模が小さいと厳密に行われていないこともある。
そのとき、現金残高がどのように推移するのか、具体的に考えてみましょう。
・預金口座から10万円を引き出してきた
・その中から6万円、事業用の経費を支払い、レシートを使って、経費として経理処理をした
・残った4万円は生活費に使ったため、レシート等は存在していない
問題は4万円の取り扱いです。
経費ではないからレシートが存在せず、何も経理処理しないとすれば、この現金は手元に残っていることになります。
これを一年間続ければ、4万円を12ヶ月分で、48万円の現金が、手元に残っていることになります。
・生活用現金と事業用現金が、厳密に分限管理されていない
・その上で日常的に、事業用現金から生活用現金への持ち出しが起こっている
上記の2条件を満たした場合、その企業の現金は、慢性的に残高が多くなっていく傾向にあります。
こんな状態の企業ですが、実は倒産企業等で散見されます。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家

- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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