オリンピックやワールドカップなど、一流選手の真剣勝負はやはり見応えがありますから、なんだかんだ言いながら毎日テレビに釘付けになってしまいます。
毎度のように日本選手に対してマスコミはメダルメダルと大騒ぎしますが、自己最高のプレーをしてもギリギリ届くかどうかの選手までメダル候補に祭り上げてしまうのは、さすがにどうかと思っています。
そんな中で昔ある研修で聞いた「チャレンジ目標」と「ストレッチ目標」の話を思い出したので紹介します。
要約すると、例えば目標管理などで扱う日常の中での目標は、実現できるかどうかわからないチャレンジ(挑戦)目標でなく、一定期間に実現できる可能性が高いストレッチ(引き伸ばし)目標の方がふさわしい、というようなことです。実現可能な目標を設定して、一歩一歩クリアしていく方が達成感もあってやる気も出るし、結果的に最終目標に到達できる確率も高いということです。
何がチャレンジで何がストレッチなのかの切り分けは、自分の位置づけを客観視しなければならないのでなかなか難しいですが、大きな目標(夢?)に向かうにしても、まずそこへ向かうステップを分割し、身近で達成可能な目標へ落とし込んでいくことが重要なのだと思います。
水泳の北島康介選手は、小学生の頃から「オリンピックで金メダルを取る」と言っていたそうです。その当時は遥か彼方の“夢”だったと思いますが、コーチとともに身近な目標を一つずつクリアしていくことで、“夢”が“チャレンジ目標”になり、“チャレンジ目標”が“ストレッチ目標”になり、それを達成することで今までの快挙があるのだと思います。
これほど高い志しを持つのは無理だとしても、自分の身近な事で、少しでも見習っていければなどと考えています。
このコラムの執筆専門家

- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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「どういう目標を立てればいいの?」「会社は自分に何を期待しているんだろう。」「部下へ目標の立て方をどう説明すればいいの?」 目標の立て方ってとても難しいですね。もしかしたら目標管理のやり方を根本から間違っているのかもしれません。 専門家が教える目標管理の立て方から、部下の管理、起業へのアドバイスなど知っておかなければいけない情報を集めました。
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