対象:住宅・不動産トラブル
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東海地方海抜0メートルの地域で、市のハザードマップでは液状化危険度も極めて高く、津波浸水予測では最大浸水深1~2メートルとなっている地域です。
上記のような土地に新築で家を建てるのはどうなのでしょうか?
私としては、100%安全な場所など無いことはわかっていますが、わざわざなぜそのような場所に、しかも新築で家を建てるのかが理解できません。
一番心配なのは、小さい子どもがいるのですが、浸水した場合すぐに外に出てお迎えに行くことはできないのではないかということです。ちなみに川のすぐとなりの土地です。
主人は実家がこの地域で土地もある為、私の話を聞き入れてくれません。
地面に対策をして補強すれば大丈夫、2階にいればいい、地震保険でなんとかなる、架空の話をされても..などと言われました。
それが正しいのでしょうか?
Kamyさん ( 東京都 / 女性 / 30歳 )
回答:3件
私なら混構造の建物を考えます。
kamyさんこんにちは。大阪で設計事務所をしています福味と申します。
地震の方はお金の掛け方次第、又はお金を掛けなくても間取り構成と、しっかりした構造検討を行えば、想定される地震には十分対処できますす。
しかし、津波に関しては何等法律的基準がありません。どうしようもないと云うのが感想です。
仰る通り、最も簡単な方法は津波の来そうにない土地に家を建てる事ですが、諸事情もありそういう訳にもいかないと言う方もおられるでしょう。私がもしその様な立場ならこうしたいと言う構想の様なものがあります。
東日本大震災で津波のせいで、壊れて行く家を映像で何回も見ましたが、水圧で建物が圧し潰されて行く様な様子はなく、水深が高まるにつれプカプカと浮き始め流されて行く印象を受けました。特に木造家屋は家ごと流され鉄骨造は骨組みだけ残り他のものは全て流されていました。水に浮くものは津波には無抵抗です。
そこで、津波に流されない構造で、2mの高さまで鉄筋コンクリートで箱を造り、その上に家を建てます。予算があればそのまま鉄筋コンクリート造の家にすれば良いですが、予算が無ければ津波の届かない場所は木造でも良いと思います。
地盤から2mまでのコンクリートの箱の部分はガレージとか、普段使わない物、不要だが捨てられない物の倉庫として利用します。
コンクリートでも密閉された空間があれば浮力で浮いてしまう可能性もありますから、構造強度の許す限り開放性のある躯体が良いかと思います。
敷地回りには他所から浮きながら漂って来る構造物を敷地内に入れない為、一定間隔で鉄のポールを建てて家と流れて来た物の衝突を避けます。
川の傍との事ですので、津波だけでなく河川の氾濫等の水害にも有効かと思います。
評価・お礼
Kamyさん
2018/06/11 10:00福味様はじめまして。
丁寧にご回答くださりありがとうございました。
私としては絶対にこの地に住みたくはないのですがご回答いただいたものを主人にも見せ、よく話し合いたいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
南海トラフ・東海地震の恐れのある地域での新築
はじめまして
首都圏にお住いの方が、南海トラフ地震・東海地震の影響がありそうな地域への引っ越しに気が引けるお気持ち分かります。
被害予想についてはサイトでもお住いの地域を入力することで確認できますね。
http://www.asahi.com/special/nankai_trough/
私自身、東日本大震災と阪神淡路大震災で被災されたご家族のサポートで、かつてそれぞれの地域に訪れたことがありました。
岩手県大槌町
https://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-11752036376.html
兵庫県神戸市
https://ameblo.jp/yasuragi-kaigo/entry-12344918110.html
建物自体は残念ながら被害に遭われた方達でしたが、命が助かったのはハザードマップでの被害予想状況の他に「避難場所への訓練を地域ぐるみで普段から行っていたこと」と「登下校時や学校で震災が生じた場合の行政のサポート体制がしっかりしていたこと」などがあったそうです。
建物のハード面は先の先生が仰るような構造的な工夫などで対処される一方で、制度等のソフト面はご主人の実家の地域がどのような対策や避難方法を打ち出しているか確認されると少しは安心できるかと思います。
簡単ですがご参考になれば幸いです。
評価・お礼
Kamyさん
2018/06/11 10:08斉藤様はじめまして。
丁寧にご回答くださりありがとうございます。
この地域で被災した場合の対処の仕方や、地域での対策などしっかりと確認したいと思います。
私としては絶対に住みたくないのですが、上記の事柄をしっかり頭に入れて主人と話し合いたいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
生活エリアについて
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、そこにお住まいになるKamy様が、絶対に嫌だと
言い切れるほど、精神的に不安やストレスのかかることであれば、どんな対策を
講じるかという問題ではないかと存じます。
住めば都とは言いますが、Kamy様の不安要素が「近い将来起こる」「いつ起きても
不思議ではない」といった扱いの地震についてですので、慣れるという類では
無いかと思います。
また、莫大な費用を掛け、自宅の構造を津波や液状化に対応したとしても、
災害時に必ずしもその自宅にいるとは限りません。
お子様のご心配をされていますが、その場所に住むということは、幼稚園や
小中学校、友達の自宅、遊び場となる公園など、生活圏内で同様のリスクが
あるということです。
どんなに地盤改良しても、5階建ての鉄骨鉄筋ビルを建てても、保険を手厚くしても
災害時に他の場所にいれば守り切れないのは確かです。
居住をしてからそのことに気付いた時の不安や、日々積み重なるストレスを
考えれば、もう一度、ご主人様と良く話し合う必要を感じます。
また、お話し合いにはご主人が気にするような事項の、ネガティブな情報も
集めておくと説得し易いかと思います。
例えば、液状化や津波には楽観的でも、お化けは苦手で神経質な方であれば
大島てるなどの事件事故サイトの情報で近場をチェックしてみたり、
法務局で旧土地台帳などを取得すると、明治時代は墓場や処刑場だった
ことが分かることもあります。
心霊スポットとしての噂話を集めてみても、嫌がる人は嫌がります。
http://www.oshimaland.co.jp/
他には事故発生マップや犯罪発生マップ、不審者情報なども警視庁の
サイトからご覧になれます。
事故は同じ場所で多発する傾向がありますし、犯罪も種類別であるので、
土地の近隣に事故多発ポイントが集中しているようであれば、
お子様のことを考えていただく切っ掛けになるかもしれません。
車好きなどの趣味があれば、車上ねらいの犯罪が色濃くあるエリアは
避けたくなるかもしれません。
http://www2.wagmap.jp/jouhomap/Portal
http://www.ananmap.com/home.php
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/jikomap/jikomap.htm
近隣に高い建物が建つ予定などあれば、わざわざ日当たりが悪くなる
土地に住むことも、考え直してもらえるかもしれません。
https://www.kensetsu-databank.co.jp/
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/sai-kai.htm
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo-kensetu/tokyo-ing-menu.htm
一部では東京タワーより低いところを飛行機が飛ぶという新航路もあります。
騒音もさることながら、ご主人が怖いと感じる可能性もあります。
http://www.mlit.go.jp/koku/haneda/international/new.html
こういった別要因での説得を試みたり、ご主人が頭の上がらないような人を
味方につけて間に入ってもらい、三者で優位に話をすすめるなど、Kamy様の
思いの切実さをしっかり伝えることと合わせて、説得のための工夫や準備も
必要かと感じます。
本来、住宅探しは楽しいものです。しかし、一緒に住む家族の考え方や好みに
ズレがある場合、しっかり話し合い、またご自身も相手方の考えを尊重する姿勢は
住居探しにはとても重要です。
Kamy様の思いが尊重され、お子様も含め一緒に生活する家族の場所探しが、
良い方向に進むためのアドバイスとなれば幸いです。
以上、ご参考になりましたでしょうか。
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/ 藤森哲也
評価・お礼
Kamyさん
2018/06/21 11:11藤森様はじめまして。
丁寧にご回答くださりありがとうございます。
大変参考になりました。家にどのような対策をしても常に家にいる訳ではないのですよね。
ご回答いただいた他のネガティブな要素がないかどうかも調べて、併せて主人とよく相談したいと思います。
主人の意向を真っ向から否定することなく交渉し、うまくまとまればいいのですが..この話題についてはほとんど私の話を聞いてもらえないので、まずは話を聞いてもらうように、なんとか頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました。
回答専門家
- 藤森 哲也
- (不動産コンサルタント)
- 株式会社アドキャスト 代表取締役
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?
売ってしまえば終わり・・・になりがちな不動産業界の現状に疑問を抱き、不動産購入には欠かせないお金の勉強をスタート。FP資格を取得。住宅購入に向けての資金計画、購入後の人生設計までトータルにサポートする「一生涯のパートナー」を目指しています。
(現在のポイント:-pt)
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