対象:リフォーム・増改築
2012年にリフォームした家に住んでいます。
洗濯物を干しているベランダの手すりがとても低くて、いつも怖い思いをしています。
小さい子供もいるので、なんとかしたいと思っていたところ、
「手すりの高さは110センチ以上」と建築基準法で決まっているという話をネットで見ました。
そこで、改めて我が家の手すりをはかってみたら、地面から78センチしかありませんでした。
法律のことは本当でしょうか。
本当なら、リフォームしてもらった業者に、クレームを言えるようなことなのでしょうか。
回答よろしくお願いします。
cococさん ( 大阪府 / 女性 / 33歳 )
回答:2件
デザイン性より安全性重視
新築においては完了検査などで手すりの高さなどもチェックされることもありますが、建築確認を要さない範囲のリフォームでは設計・施工者の法令順守意識に任されるようになりますね。
建築基準法施行令には、2階以上のバルコニーや屋上などに設置する手すり高さ基準が謳われています。
(屋上広場等)
第百二十六条 屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
現状が78センチということで基準に合っていませんが、直ぐに罰せられるという訳ではなく、「事故が起きた場合」に問われることになるのが厄介です。
画像にあるような縦格子タイプの場合は、製品自体が1.1メートルあるものも多いですが、手すり壁に被せるアルミ笠木との組み合わせの場合は手すり壁が低いと全体が1.1メートルに満たなくなりますね。
建築業界の板金屋さんやサッシ屋さんは、基準法の1.1メートルは常識で知っているはずなので、まずはなぜ78センチなのか伺った上で、安全上危ないのではないかと交渉されてみては如何でしょうか?
ご家族に小さいお子さんが居られるのを知っていたら、私なら安全側をみて1.2メートルに設定したいところです。
ご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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手摺の高さは、安全第一で。
手摺、78センチは低いです。
建築基準法上の問題もありますが、それ以前に危険です。
業者さんは、あまり考えず、現場に入ってきた材料をそのままつけてしまったのかも知れません。
見映えや開放感などより、安全第一です。
特にお子様がいらっしゃる場合は。
回答専門家
- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
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