対象:投資相談
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1年前に始めた投資信託が現在-40%以上に減ってしまいました。アメリカのエネルギー革命に関する2023年9月までの商品なのですが最近は原油価格が暴落したりでどんどん基準価格も下がってきている感じがします。原油価格の暴落や基準価格の半減は一時的なものとみて信託期間まで長い目でみてこのまま持ち続けた方がいいのか、潔く手放した方がいいのか迷っています。今後のアメリカのパイプラインの業種は将来性があるのですか? もとの基準価格に回復するのはどれくらいの年月がかかりそうですか?また落ち込むとすればどのくらいまで基準価格が下がるだろうと予測されますか?
暴落大ショックさん ( 千葉県 / 女性 / 34歳 )
回答:3件
運用できる期間や今後の運用方針で決めるとよいでしょう。
暴落大ショックさん、国際ファイナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。
ご質問拝見しました。
さて、「なぜ、その投信を購入されたのか」、また「ほかの投信を保有されたのか」などがわかりませんので、頂いた情報の中だけで回答いたします。
まず、ご存知のように、エネルギー業界は、世界的に原油安の影響を受け、かなりの下落をしています。
また、産油国であるOPEC、ロシア、イランなど、各国の思惑が交錯する中、どの国も減産に踏み切ることができない状態です。さらに、今後、アメリカも原油の輸出をする可能性もあり、原油価格の競争は、現在、全く出口が見えない状況です。
とはいえ、ここまで下がりきった価格が、さらに大幅に下落することは、考えにくいともいえます。
というのも、損失を出しながら、産油国も増産はしないからです。
従って、出口の時期は観えてはいませんが、今後、産油国間の何らかの「コンセンサス」が取れた段階で、価格は反転していくと考えられます。
しかしながら、それがいつなのかは、正直誰にもわかりません。
さて、では売却すべきかどうかですが、この投資資金は余裕資金で、当面使われる可能性がなく、とにかく「実現損失」を減らしたいということであれば、“反転時期”を待つという手もあります。
逆にこれからの時間の中で、いくらかでも損失を挽回したいということであれば、より上昇の見込める投信に乗り換える方法もあります。
仮に、暴落大ショックさんが200万円投資して、現在お持ちの残高が120万円としましょう。
その120万円、まさにこれから運用する場合、今お持ちのエネレポに投資するか、違う投信を買うか、どちらが増える可能性が高いかで決めるしかありません。
投資は過去には戻れませんので、仮に200万円投資していたとしても、現実に手元にあるのは120万円です。
この資金で、これから新規に投資を行うのと同じことを考えるしかないということです。
とはいえ、「損失を受け入れたくない」という人間の心理を実行に移すことに、抵抗がある方も多いのが現実です。
従って、「乗り換えすること」よりも、「反転を待つ」ほうが、精神的に楽ということであれば、その選択も間違いではないと思います。
一点、もし、乗り換えをして運用をする場合、いきなり流行りのテーマ投信を買うのではなく、まずはご自分の「リスク許容度」を考えたうえで、資産配分を行い、複数の投信を組み入れた「ポートフォリオ」で運用されることをお勧めします。
テーマ性の高い投信に集中投資することは、上がる時はよいですが、今回のように下がる時も急激に資産を減らすことになります。
「分散投資」することにより、価格の上げ下げを緩和してくれますので、今後の運用時には、是非プランをしっかり立てられることをお勧めします。
ご参考となれば幸いです。
評価・お礼
暴落大ショックさん
2016/02/12 01:33丁寧なご回答ありがとうございまいました。分散投資するべきでした。担当者の言われるがまま、よく分からないままに手を出し、1年間放っておいたのが間違えでした。運用資金は自分のお金なので、しっかりと見張るべきですね。反省しております。
回答専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
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保有されている投資信託の診断並びにアセットアロケーションの見直し
1年前に始めた投資信託について
暴落大ショック様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
お書き頂いた商品は、米国のMLP(マスター・ リミテッド・パートナーシップ)に投資する投資信託ですね。
MLPは、パイプラインなど、エネルギー関連事業への投資が証券化されたものですが、今は、原油価格の下落の影響を大きく受けています。
WTI原油先物価格は、1年半前で、1バレル100ドル辺りだったのが、今は、約30ドルと、まさに大暴落しており、-40%以上の主な要因です。
一方、MLPは、価格が下落した分、予想の配当利回りは大幅にアップしていますので、配当成長で持ち直す可能性はあります。
ただし、減配などもありえるので、あくまで予想の配当利回りです。
また、原油価格が今後どう動くかも、予測は困難です。
なので、数年内に使う資金で、これ以上のマイナスは耐えられないという場合は、売却せざるを得ないかもしれません。
いつも書いているのですが、一般の個人が投資を考える場合は、あくまで「長期の視点による計画」を立てることをおすすめしています。
今回、営業員の方から勧められるがままに買ったりしなかったでしょうか。
きれいなパンフレットを見せられて、こんなに配当金が貰えます、と説明されると、乗せられてしまいやすいです。
こういった商品は、例えば、運用資金全体の5~10%程度で組み入れるのなら、個人的にはわるくないと思いますが、ハイリスク・ハイリターンの商品であることや、その特殊性を理解する必要はあります。
なお、値下がりしたものは、元に戻せませんが、仮に失敗であったとしても、経験という財産は残ります。
もし、反省点があれば、今後に生かしていく、と捉えてみてはいかがでしょうか。
評価・お礼
暴落大ショックさん
2016/02/12 02:19ご回答ありがとうございました。まさしくその商品を営業員から勧められるままよく考えずに買ってしまい、自分で見張ることをせず1年間放置してしまった事を反省しております。最近の急激な円高や更なる原油価格の値下げで基準価格が最低を記録してしまい、この10日間で-50%以上になってしまいました。資産を短期決戦で増やすつもりが、このマイナス分をどう取り戻そうか頭を悩ませています。
このまま基準価格が下がり-90%になることを恐れながら残りの7年7か月で反転してくれるのを細々と願っています。営業員に「危なくなった時ほど、連絡をください。」と念を押したつもりで便りの無いのは良い便りと人任せにしてしまった事をすごく反省しております。投信は自分の資産なので自分が責任を持って見守ることのできない者がやるべきではないと思い知らされました。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
久保 逸郎
ファイナンシャルプランナー
-
基準価額が下がった時の3つの選択肢
暴落大ショック様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。
他の先生方がご回答をしていただいているように、原油価格の下落もあって、MLP関連のファンドは大幅に下落してしまっています。
急激な下落で判断に迷う気持ちも十分に理解できます。
これは他の投資先に投資を行うファンドでも同じですが、基準価額が下落したり、または分配金が減少した場合に、投資家が取れる方法は下記の3つしかありません。
1、継続保有
いわゆる塩漬けというやつです。
この選択を行う場合に気を付けていただきたいのが、今足元の投資環境が悪かったとしても、今後投資対象として有望なのかどうかということです。
将来性が乏しい投資対象のものをいくら継続保有したとしても、なかなか良い結果にはならないものです。
2、追加購入
そのファンドが割安水準にあると考えるなら、追加購入も視野に入れましょう。
これは平均購入単価を引き下げる効果にもつながります。
但し、1の継続保有と同じように、将来性の見極めを行う必要があります。
3、売却
投資対象が有望でない場合や、運用方針に変更がある場合は売却。
売却することで一旦損失を確定することになってしまいますが、そのまま保有しておくよりも他に有望な投資先がある場合はそちらに切り替えたほうが賢明です。
但し、多くの投資家が一旦損失を確定することを嫌って、売却の判断がつかないまま放置してしまうこては往々にしてあります。
暴落大ショック様が投資されているMLPファンドはエネルギー価格の下落もあって、しばらく厳しい状況が続くことが予想されます。
これは私の推測ですが、国際協調で原油価格を上げる決定でもしない限り、この2~3年で回復することはないと思います。
市場規模も比較的小さく流動性に乏しい上に、MLPに投資する投資信託が設定されて一気に価格が上がってしまったので、大半の投資家がかなり高値の段階で買ってしまっています。
そのため継続保有だけでは、長期的に投資を行っても元に戻るかわかりません。
追加購入して平均購入単価を引き下げておくと、将来上昇した時に効果があるのですが、今の状態では大変勇気がいることなので難しいですよね。
最後になりますが、原油価格がこのまま上昇しなければシェールオイル関連の企業の業績低迷は続きます。
その上、今年4月頃に負債の借り換え時期を迎える企業が多く、今の状況で銀行が借り換えに応じるかどうかは不透明な状況です。
もしも借り換えができなければ破綻する企業も増えると思いますので、その点にはご注意いただきたいと思います。
何か一つでも参考になる点がありましたら幸いです。
FPオフィス クライアントサイド
http://www.fp-office.com/
久保 逸郎
評価・お礼
暴落大ショックさん
2016/02/13 21:50ご回答ありがとうございまいました。1の継続保有で4月まで様子を見ようと思います。この商品は売買の時期が良ければ+30%の利益を1年半で出せた実績があるので、おそらく営業員さんは短期決戦をしたい私の要望に応えようとして勧めたのでしょうね。これから先はあまり期待要素はなさそうですが、このまま下げ止まって反転してほしいです。
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