対象:マナー
工務店に勤めている者です。
お客様から和室の席次について質問されましたが、自分では曖昧なので専門家の方に質問します。
床の間が向かって左にそのすぐ右隣に仏壇が配置されている和室です。
座卓は横向きに置かれています。
その部屋の左に廊下があり出入りしますので、奥である仏壇がある仏間の前が最上位、向かって左隣(つまり床の間の前)が
2番目、このような席次でまちがいないでしょうか?
あるマナー本には、『「床の間」は神聖な場所なので、その前が最上位』とありましたが、仏壇の方が出入り口より奥にあるので、
どっちが上位なのだろう?と疑問になりました。
ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
新潟マダムさん ( 新潟県 / 女性 / 51歳 )
回答:1件

松岡 利恵子
研修講師
5
床の間とお仏壇がある和室の席次
新潟マダムさん、はじめまして。
松岡利恵子と申します。
上座下座は迷うお部屋ありますよね。
迷われても、うやむやにしてしまう人が多い中、自分の見解をお持ちになりながらご質問される新潟マダムさんの姿勢は素晴らしいなと感じます。
今回のお部屋は、出入り口から考えると、出入り口側の壁ではなく、左手奥に床の間とお仏壇がある、その並びとしては出入り口から見て手前側が床の間、奥にお仏壇、でお間違いないでしょうか。
新潟マダムさんのお考えで私は正解であると思います。
お仏壇の前、1番奥に当たる位置が上座。その横の床の間の前が2番手という順です。
ただ、マナー本の中でも反対のことが書かれていたり、地域によって少し違っていたりすることもあります。
違いがある際はそのマナーの成り立ちを考え、アレンジすることもマナーを堅苦しく考えないために大切なポイントだと思います。
今回は床の間は神聖な場、つまり神の座。お仏壇、神棚も、御仏、神の座と考え、奥からという考え方に私はしっくり行くからです。
工務店の専門家でいらっしゃる新潟マダムさんはご存知と思いますが、下座床は、「上下関係を気にさせないため、どちらにも上座を設け、上座下座を意識させない空間作りとした」と聞いた時には、日本人らしいさりげなく細やかな気配りが表れているなと感じたものです。
何も迷わせようと難解なパズルのように意図されたものではなく、優しさなんだなと。
中にはマナーの正解について非常に厳しい目を持つ方もいらっしゃいますが、そもそも優しい気遣いを示すために存在するもの。
マナーには相手を思い、どんな心でいかに使うかがとても重要であると思っています。
迷われている方が多いと思いますので、良いご質問、ありがとうございました。
評価・お礼

新潟マダムさん
2014/09/05 17:20早速ご回答くださりありがとうございます。
やはり、奥の仏壇の前が最上位なのですね。よく分かりました。
「下座床」で、上下座を意識させない思いやり。なるほど奥ゆかしい日本人の心遣いかと
感心しました。大変、参考になりました。
ありがとうございました。

松岡 利恵子
2014/09/08 16:55コメントへの御礼が大変遅くなり失礼いたしました。
行き違いで投稿出来ていなかったようです。
こちらこそ意識の高いご質問ありがとうございました。
細やかな気配りをされるのであろうお人柄が垣間見えます。
本日は中秋の名月。お月見からも日本の心に触れられそうですね。
早速のコメントありがとうございました。
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