対象:新築工事・施工
家の新築を計画中です。
うちの場合は予算がかなり少ないため、工務店でどうにか予算内でおさめるためにいろいろ考えてくれています。
なので、わがままは言えませんが、実際のところどうなのか知りたくて、質問させていただきました。
まず、今は「ベタ基礎」が多いと聞きましたが、うちは「布基礎」と言われました。知識が全く無いため、どう違うのかもわからないのですが、地盤に問題がなければ、布基礎でも特に大きな違いはないのでしょうか?
それと、屋根が昔でいう鉄板(?)とのこと。屋根材に関しても全くわからないので、何がいいとかわかりませんが、北国なので雪のことや耐久性のことなども気になります。もちろん地元の業者さんなので、そのへんは私が心配することではないかもしれませんが。
補足
2012/01/02 16:47お金をかければ性能のいいものになることは当たり前ですが、基本性能はあまりケチるなと言いますよね。
今はネットや本などでたくさんの情報を私のような素人が得ることができるため、勝手にいろいろと心配したり気にしたりしてしまいますが、基礎にしろ屋根にしろ、予算に限りがある場合、提案されたプランでとりあえず問題なく住めるのであれば基本的な部分にあまり口を出さないほうがいいのでしょうか?
ばんしぇさん ( 岩手県 / 女性 / 38歳 )
回答:4件
施工法で要求せず性能で要求されてはいかがでしょう。
大阪で設計事務所をしています。
施工法や仕上げ材料は全て一長一短があります。家造りの極意は色々な材料や工法を組み合わせて、長所を引き出し、短所を補うところにあります。
また住宅の性能は耐震性能や温熱性能・遮音性能と云った数値ではっきり表せる部分と、心地よさ・快適性と云った数値で表せない部分が混在します。
少なくとも数値で表せる部分については、性能を数値で要求するのが良いでしょう。限られた予算内で建築主の示す要求を色々な工法・材料の組み合わせで実現させるのが、工務店さんの腕の見せ所かと思います。
要求する性能ですが、住宅性能表示制度と云うものがあります。耐震性能や防火性能・温熱性能と云った数値で表現出来る性能を等級として素人でも簡単に把握できる様な基準が出来ています。
http://www.jin.ne.jp/oado/sinouhyouji1.html
一度勉強されて、これ位の性能が欲しいと要求すべきかと思います。
工務店さんにしても、具体的に数値で要求してもらった方が意思の疎通が図れて好都合かと思います。
評価・お礼

ばんしぇさん
2012/01/07 09:56丁寧な回答、ありがとうございました。
ご紹介いただいたページを見てみました。
具体的な数字で見れるようになると、違いますね。
浅い知識で口を出そうとしても話があまり進みませんが、自分でも勉強して深い話ができるようにしたいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
基礎の選定方法
ご質問拝見しました。
基礎の選定についてですが、通常、地盤の保証をセットにする必要があるため工務店により、地盤調査を行って、その結果基礎形状及び、地盤補強の有無を決定するのが一般的です。
その結果、布基礎になっているのでしたらその内容で保証してくれるという流れになるのですが、まず工務店さんにこの流れで基礎を選定しているかどうか?を確認されるといいでしょう。
たまにあるのが、契約時は一番簡易な基礎にしておいて、地盤改良をした後に追加費用で基礎形状の変更や地盤改良の発生などが生じるケースです。そうなると、当初の予算に納まらなくなる可能性があるので注意が必要です。
地盤調査費用は3~5万円程度で出来ると思いますので、契約前でも先に地盤調査を行って基礎の形状や地盤改良の有無を決定しておいた方が無難でしょう。まずは、この辺りを確認されることをお薦めします。
また何かありましたら、いつでもご質問くださいね。
八納啓造
評価・お礼

ばんしぇさん
2012/01/07 10:14丁寧な回答、ありがとうございます。
なるほど、まず最初に地盤調査をして、それで布基礎になるなら特に心配することはないということなんですね。さっそくお願いしてみようと思います。
担当者の方はほんとにいい人で、信頼できる方なんですが、なにしろ予算が少ないのでそのせいでとにかくコストのかからない方法になっているのかと思ってしまいまして・・・。
それぞれ理由や根拠があってのことかもしれないですもんね。変に引け目を感じたりせずに、一つ一つ確認してみるようにしていこうと思います。
ありがとうございました。
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス

恩田 耕爾
建築家
-
基礎と屋根
「ベタ基礎」は最近多いです。
地面に全面的にコンクリートを打つので
地面からの湿気が上がってきにくいです。
「布基礎」の場合は基礎の根太部分にコンクリートを
打ち、他の部分は土のままなので地面からの湿気が
あがりやすいです。
建築基準法では布基礎のばあいは床は地面から45cm以上とし
地面と床との間に湿気抜きの換気口を設けるように決められています。
構造的にはどちらでも同じ性能と思います。
金属屋根は軽いので地震対策には都合がよく
耐震改修では瓦屋根から金属屋根に変えるところが
多いです。
雪国ですと15年、20年の耐候正をもつ金属屋根の
寿命は短くなるかも知れません。
屋根の雪かきをして金属の塗装面が傷む場合も懸念されます。
金属屋根もピンからキリまであり、安いか高いかわかりません。
金属屋根の場合、雨の音が気になる場合がありますので、
工務店さんに相談されると良いと思います。
こちら神奈川の一人事務所です。
よい家が出来るよう祈願します。
評価・お礼

ばんしぇさん
2012/01/07 10:04丁寧な回答、ありがとうございます。
なるほど、何のどこを確認すればいいのかがわかりました。
屋根も、鉄板がどうということではなく、そのなかでもどのようなものなのかということと、雨の音や耐久性のことなどを今度具体的に聞いてみます。
わかりやすいお返事、ありがとうございました。

横山 彰人
建築家
1
お金をかければ性能が上がる訳ではありません
良心的な工務店であれば、予算内で納めるために性能を悪くすることはありません。
基礎にしても地盤調査をして布基礎にするのであれば、特に問題はありません。
金属屋根にしてもよく使われる素材ですし、もつと安価な材料もあります。
施工者側との信頼関係で家作りは進んでいきますので、よく話し合う事が大切です。心配なら仕様書と見積書を専門家に見てもらい相談するのもひとつの方法です。
評価・お礼

ばんしぇさん
2012/01/07 10:23丁寧な回答ありがとうございました。
いただいた回答を読んで安心しました。
あちこち工務店やメーカーなどを回って、唯一担当者の方を信用できると直感したので決めた工務店ですし、本当に親身になって考えてくれているので、おまかせしようと決めたのですが、限られた予算がネックになっているのではと心配なのでした。
お金の面で変に引け目を感じて、あまりつっこんだ質問をできないでいたのですが、一つ一つ確認しながら話しあっていこうと思います。
ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A