対象:新築工事・施工
はじめまして。
新築中なのですが、来週ごろから、壁の断熱施工にとりかかるみたいで、
そこで、御相談なんですが、地元の工務店さん提案の断熱仕様は、
アクアフォームです。いろいろ、聞いたり見たりすると、どんな断熱材でも
一長一短あるので、隅々まで断熱できるアクアフォームに決めたのですが、
問題は、工務店さんの持って来られたアクアフォームの吹付厚です。
施工個所と厚みは、屋根裏70mm、壁50mm、ユニットバス基礎立上り部
50ミリ、ちなみに床の断熱材はスタイロフォーム40mmの計画になってま
す。
住居予定地は、南九州(宮崎県宮崎市)です。夏はとっても暑く、冬も雪が
たまに降ります。
この地区での上記断熱仕様で十分なんでしょうか。省エネルギー対策等級4
でいくと、屋根160mm、壁75mm、ユニットバス基礎立上り部60mm
と明記してありますが、この地区では、ここまでは必要ないのでしょうか。
施工まで時間があまりありませんので、よろしくお願いします。
追伸:住居は、在来木造工法で、充填断熱工法です。
みつえもんさん ( 鹿児島県 / 男性 / 39歳 )
回答:1件
断熱材の厚み
はじめまして
アクアフォームの材料は吹付硬質ウレタンフォームA種3ですが、住宅金融支援機構の工事仕様書断熱区分はDとして認められているので、みつえもんさんの仰るとおり省エネルギー対策等級4で鹿児島(5地域)の充填断熱工法の必要厚さは
屋根 160mm
壁 75mm
土間床等の外周部(外気に接する部分)60mm
となっています。
これは「フラット35S」や「長期優良住宅」など次世代省エネ基準として申請されたときに必要な最低基準です。
既に確認がおりて工事が始まっていることを考えると、一般的在来木造工法として建築されておられると推測できます。
工務店さんが示された数値ですが、現在の「次世代省エネ基準」の前身にあたる「新省エネ基準(省エネ対策等級3)」の鹿児島5地域における断熱区分Dの基準値(気密住宅以外の場合)
屋根 65mm
壁 25mm
床(外気に接する部分)40mm
をクリアする数値で設定されたと思われます。
私は学生時代に熊本におりましたので、夏暑く冬寒い環境を体験いたしましたし、五ヶ瀬スキー場も行ったことがあります。
人の五感はそれぞれですので、みつえもんさんご家族が暑さ寒さを気にされるタイプでしたら、既に断熱工事金額が決まっていると思いますが、変更を依頼されてみては如何でしょうか。(断熱材の機能と気密性や窓の熱遮断のバランスも必要になりますが・・)
先ほども申し上げましたが、「フラット35S」や「長期優良住宅」など次世代省エネ基準として申請してない限り、工務店さんが手を抜いたり、見過ごしたりしていないことは言えると思います。
これだけ勉強されていて、せっかくの機会ですから、工務店の設計士に数値の設定した経緯を伺ってみては如何でしょうか。
ご参考になれば幸いです。
やすらぎ介護福祉設計 斉藤
評価・お礼

みつえもんさん
2012/11/20 21:32丁寧で非常に分かりやすい説明で助かりました。先ほど、工務店の方に来ていただき、
先生の回答を参考に質問したところ、工務店さんはすでに、どんな質問が来てもいいよ
うに勉強をされていました。工務店さんの回答と先生の内容がほぼ一致しており、依頼
した工務店さんに対して、「ここに頼んでよかった」と逆に感心させられました。
これも先生のお陰です。最後までこの工務店さんを信頼して家を完成させたいと思い
ます。本当にありがとうございました!
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
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