対象:住宅設備
現在良い土地が見つかり間取り、設備等はこれから決めていくのですが、
現在、オール電化、床暖希望です。
予算があれば太陽光パネルも考えています。
質問1
エコキュート、エコファーム、エコウィルについてよく分かりません。
簡潔に分かりやすく教えて頂けませんでしょうか。
オール電化の際はどの組み合わせが良いのでしょうか。
質問2
オール電化希望しているのですが、
床暖はガスのが良いと聞きましがどうなのでしょう。
床暖いれるならオール電化でなく、床暖のみガスにも出来るのでしょうか。
またその場合のメリット、デメリットを教えて頂けませんでしょうか。
以上、宜しくお願いします。
ほんださん ( 愛知県 / 男性 / 30歳 )
回答:2件
島崎 義治
建築家
5
空間のあり方や住まい方と設備システムは一体です。
いろいろとお悩みのことと思います。どのような住まいにしていけばいいのかを建築家とともに考えてゆくことで方向は見えてくるものです。
住まいの空調、給湯、調理のうち、これまでは調理や給湯はガスの場合も多かったのですが、オール電化はそれらすべてを電気でまかなおうとするものです。ご質問は給湯と空調のうちの床暖についてのものと考えます。
エコキュートは
電気を使って、ヒートポンプにより空気中での熱交換を行い、給湯を行うものです。オール電化における給湯設備として不可欠な設備となります。
http://www.daikinaircon.com/sumai/alldenka/ecocute/structure/index.html?ID=sumai_alldenka_ecocute_lineup_xseries_index
エコウィルは都市ガスを使って、タービンを回し発電し電気をつくります。また発電時の排熱を利用し、給湯と暖房を行います。しかし、冷房はガスか電気のヒートプンプによるエアコンを設置する必要があります。なお、発電した電気量だけでは不足するようで電力会社との契約も必要のようです。ただ、住宅には大規模な設備のように感じられ、イニシャルコストもかなり高いです。
http://home.tokyo-gas.co.jp/ecowill/ecowill11.html
エネファームは、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素を燃料電池内で化学反応させて発電することにより、給湯と暖房を行います。あとは、エコウィルと同じです。
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/enefarm/structure_detail.html
床暖については
大きくは電気ヒータータイプか温水タイプかに分かれます。温水タイプはガスボイラーと電気のヒートポンプとの主に2タイプがあり、電気のヒートポンプの場合には冷暖房システムと一体化されているものもあります。http://ec.daikinaircon.com/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?catalogId=CR10625K10&itemNumber=&pageGroupId=2&designID=1
ガスによる床暖がいいとのことですが、
安定性やイニシャルコストはいいのではないかと思いますが、電気によるヒートポンプも性能が良くなっていますのでエネルギー効率のよいヒートポンプでもいいのではないでしょうか。
オール電化にこだわるのであれば、電気ヒータータイプ床暖か電気のヒートポンプタイプの温水式床暖を選択、オール電化にこだわらなければ給湯を含めてガスボイラーを採用してもいいのではないでしょうか。
補足
建築家との協働作業によって設計を進めてゆきますと、住まいに対する考え方がはっきり見えてくるものです。その空間のあり方や住まい方を考えることによって設備のシステムも決まっていると思います。
私は今、岡崎市で屋上に太陽光パネルを設置したオール電化住宅の設計を進めています。その空調システムは、リビングを2層分の高さとし、北側を開放的にした空間の考え方や寒さや暑さに対するクライアントの感じ方によって、おおよそが決まってまいりました。一般的な視点でのメリットやデメリットも大切ですが、もう少し設計を進めて、具体的な空間や住まい方がまとまり、住まう人の感覚がはっきりしてくれば、メリットとデメリットの内容も実は変わってくるものでもあるのです。
どうぞ、快適な住まいを実現させてください。いつでも気軽にご質問ください。
島崎義治建築設計事務所 http://architect-studio.com
評価・お礼
ほんださん
2011/02/21 22:48早速の回答ありがとうございました。
非常に分かりやすかったです。
色々相談しながら楽しみながらマイホーム完成させていきます。
島崎 義治
2011/02/23 09:58ご返事、評価ありがとうございます。
設計を進めながら方向性を決めていってください。
ぜひ、快適なお住まいを!
渕野 陽子
工務店
5
オール電化の基本的な導入理由を・・・
こんにちは、すでに説明がなされているので、余談ですが・・・
基本的で、ご存知だと思いますが、書いてみました。
オール電化のメリットは、今までガス、電気、両方の基本料金+ランニングコスト(毎月使った量に対する料金)を支払っていたのもが、電気のみにすると基本料金が一つで済むこと。
深夜料金が使えるので、(電力会社に時間帯により金額プランがいろいろあります)安い電気料金を選択して使えること。
オール電化なので、台所はIHヒーター、お風呂は電気温水器や、エコキュート(ヒートポンプ方式)などが選択できます。
電気温水器よりエコキュートの方が、イニシャルコスト(最初に購入する導入価格)は高いのですが、空気でお湯をわかすので、環境にも良いし、よりランニングコストに差がでてくると思います。時間があれば、お近くの電力会社のショールームで体験できるし、詳しい説明も聞くことができます。
私もお客様とご一緒する機会が多いです。
合わせて床暖房は、ガス温水式、電気式床暖房、電気蓄熱式床暖房、などがあります。
ガスは初期費用(イニシャルコスト)は電気式等より安いのですが、基本料金が電気と二つになってしまいます。数年ごとのボイラーの交換費用も出ます。
電気式床暖房はガス、電気蓄熱式床暖房、に比べるとその中間くらいの価格帯です。
原則的にメンテナンスフリーですが、蓄熱機能を持たない為、深夜電力を利用して
、といったことができない為、電気料金のメリットがあまり期待できません。
電気蓄熱式床暖房は、初期費用が他と比べると割高ですが、ランニングコストの面で、
オール電化との併用で、原則メンテナンスフリーで、かつ格安な深夜電力の利用ができるので、長い目でみると(30年ほどを目安にして)ライフサイクルコストの上で、他の床暖房より割安となります。
太陽光パネルの導入も、初期コストはかかりますが、環境の面、いろいろな電気設備の導入を考えているなら(予算さえ許せば)良い選択ではないでしょうか。
組み合わせでいろいろ変ってくるので、建築士さんや、建築会社の方とじっくり相談してはいかがでしょうか。
素敵な家になるといいですね。
決まるまでが大変ですけど、楽しんで家づくりをしてくださいね。
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