対象:リフォーム・増改築
中古マンションを購入しスケルトンリフォームをしました。リフォーム業者には音に対する事前の相談を行い、結果、LL45レベルの下地の上に無垢のフローリング、タイルを貼る事にしました。
引っ越し当日、階下の方に挨拶に伺うと、以前(絨毯張り、畳)より音が聞こえるようになった、と柔らかなクレームを受けました。リフォーム業者に相談すると、フローリングの一部を開けて、グラスウールをコンプレッサーを使って吹き込むとのアイディアを貰いました。Webなどで調べてもこういった事例がなく、紹介も無い事から、本当に効果があるのか?一部を開ける事で全体をカバーできるのか?(実際には2か所開けると言ってました。55平米です)。また、出来るとすればどれくらい費用が掛かるのでしょうか? 是非とも第三者の専門家の方のアドバイスを頂きたく、よろしくお願いします。
ピクシーさん ( 東京都 / 男性 / 47歳 )
回答:3件

遠藤 浩
建築家
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難しいですね。
ピクシーさん、こんにちは。
遠藤浩建築設計事務所の遠藤です。
遮音等級LL45レベルですと、上階の生活が多少意識され、椅子などの家具の移動音が少し聞こえる程度の遮音ということですから、仕上げの違いによって多少聞こえ方が違ってくるのでしょう。
無垢のフローリングが気に入られて仕上げたわけでしょうから、その上にまた緩衝材として何か敷くのは、ありえないでしょうし、そこで、床下で何とかしようというお考え方なのでしょうが、グラスウールでは、軽すぎてほとんど遮音にはならないでしょうね。
もし、施工するのであれば、出来るだけ密度の高いロックウールをギッシリ吹き付けることで、多少は違ってくると思います。密度の度合いによって遮音性能が違ってくると思います。吹付けでどの程度高い密度のロックウールが施工できるのか、難しいところですが・・・。
遮音は、重たくして、振動を鈍らせ伝えないようにしないと、伝わってしまいます。
下階の人が聞き取りやすい部屋にある部分のフローリングを剥がして、防振ゴムや遮音シートを施工すれば大分違ってくるのでしょうけれど、今となって、ちょっと難しいのでしょうか・・・。
あとは、
生活する上で、椅子やテーブルの脚にゴムなどのクッションを付けたり、部分置きのじゅうたんを使うといったことも考えられるでしょう。
引っ越しのときは、日常の生活と違って、家具が一度に沢山入ってきたり、人の出入りも多いでしょうからその分、音がやかましいのは仕方ないことなのですが・・・。
評価・お礼

ピクシーさん
2011/02/15 09:09有難うございます。確かにそんなに簡単に一部を開けて吹き込んで解消できるのなら皆さんやってらっしゃいますよね。やはり生活上でゴムなどで気を使うしかないですかね・・・まだ、引っ越して間もないので、もう少し様子を見て考えたいと思います。どうも有難うございました。

遠藤 浩
2011/02/15 09:56たぶん、仕上材が変わったので、音の違いを感じたり、引越時の騒音も含めて、今までと違う音として下階の方は、感じておられるのだと思います。機会があったら、以前と同じ遮音等級であることをちゃんと説明されるのが良いと思います。
吸音遮音工事は、結構高いですし、遮音材と称して販売しているものやその工法でも、果たして効くのだろうかというものも実際出まわっています。中途半端に施工してもキヤスメだったりしますので、遮音工事は慎重に検討されることオススメします。

島崎 義治
建築家
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LL-45ですか?
音の問題は非常に悩ましく、大変お困りのこととお察し申し上げます。
私たち建築家においても遮音性能は最も重要な要件の一つです。私なら、リフォームにおいては、フローリングの下に空洞をつくるような施工方法はできり限り避けると思います。空気層により音が増大して伝わるからです。
今回、
既存の床スラブの状況や詳しいリフォームの仕様がわかりませんが、
仮にhttp://www.ohtomi.com/fukuvi/fukuvipdf/fukuvi413.pdf を参考に考えますと、
LL-45とは
既存の床スラブ厚が15cm程度の場合には
無垢のフローリングの下に、ベニヤ5mm、8mmの制振シート、20mmと12mmの2枚の床パネル(合板など)、下地用の制振金物によって下地が構成されています。
8mmの制振シートのかわりに下地の空洞部分に遮音マット(密なグラスウールやロックウールなど)を充填する場合もあるようです。
LL-45を確保するには、かなりしっかりした下地が必要ですが、このような仕様になっているでしょうか?まずは、リフォーム業者にこの点を確認することが必要かと思います。
このような本来のLL-45仕様になっているのであれば、もう少し様子を見られてもいいかもしれません。それでも更に遮音性能を高める必要があるようでしたら、下階の方のクレームが具体的にはどのような音なのかも確認して対処されたらいかがでしょうか。
騒音には2種類、LLで表される軽衝撃音(モノを落としたり、椅子を引きずったりした音など)とLHで表わされる重衝撃音(歩行音、飛び跳ね音などの重低音)があり、対応も少し変わります。
グラスウールを吹き込むのは、充填して空気層をなくすことによって遮音性能を高めようとされているのだと思いますが、しっかり充填できるかどうかはわかりません。それよりも一旦床をはがして、遮音用のグラスウールやロックウールを充填される方がいいのではないでしょうか。専用の遮音シートもあります。
音の問題は非常に難しいです。お役に立てたかどうかわかりませんが、まずは仕様をリフォーム業者に確認してみてください。仮にLL-45仕様になっていなければ、対処の方向が変わってきます。
評価・お礼

ピクシーさん
2011/02/15 09:18有難うございます。確かにおっしゃる通りですね。中間検査の時はフローリングを張る前でしたが、そこまで気にして確認はしてなかったです。事前打合せの段階からかなり信用できる対応でしたので・・・(現時点でも決して悪い対応ではないですが) ただ、その時に一応、「これで防音は大丈夫ですか?」と質問したら、この下の工事中の写真もありますよ!とは言ってくれたので。確かにおっしゃる通りなので、まだ引っ越して間もないのでもう少し様子を見てから、何も言われなければ、こちらから尋ねてみようと思います。どうも有難うございました。

島崎 義治
2011/02/15 10:07早々のご返事と評価ありがとうございます。
工事写真があるとのことで安心いたしました。
今回の音を契機にぜひ、いい関係を築かれますように。
また、お気軽に質問してください。

吉良 ヒロノブ
インテリアデザイナー
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フローリングの音対策
LL-45のフローリングの上に無垢板を張られたということはLL-45レベルのままということなります。LL-45の上にLL-40レベルのフローリングがあり、本当は無垢板ではなく、この板を張れば良かったでしょうね。
今の状態で音を軽減するためにはLL-30のカーペットを敷くのが一番簡単な方法でしょう。カーペットの裏にスポンジのようなゴムがついたものです。折角のフローリングですから、全体にカーペットを張るのではなく、置き敷きで部分的に敷かれたらいいのではと思います。
ロックウールを充填するには少々、大変なので簡単に済ませるには上記のようにお考えになられたらと思います。
評価・お礼

ピクシーさん
2011/02/15 12:07有難うございます。せっかくの無垢材フローリングなのでカーペットは辛いですね。部分的な防音仕様のアクセントラグを探してみます。せめてダイニングテーブルの下とかは考えようと思います。防音材の充填については詳細をリフォーム業者と相談してみます。いずれにしてももう少し様子をみて最善策を考えたいと思います。
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