対象:ペットの医療・健康
犬の介護について非常に困っています。
つい先日14歳を迎えたダルメシアン(牡、去勢済)ですが、今年の春頃から肢の筋力が急に衰え始め一日2回の散歩もふらつくようになり、とうとう2ヶ月頃前からは大好きだった散歩も嫌がるようになりました。その時には室内飼いなので、ウンチとオシッコだけは簡単に外で済ませていました。
ところが、急に5日前から後肢で立ち上がることがなりました。
立ち上がれないだけなら何とか介護が出来るのですが、立ち上がろうと下半身に力を入れると「べっとりとしたウンチ」が漏れてしまうのです。 彼自身は「なぜ立ち上がれないのだろう」と一生懸命に努力しようとすると、そのたびに「ウンチ」がでて、そのウンチの上に尻餅をつき、余計にもがく為に、体全体とフローリングの床や壁が「ウンチ」まみれになってしまいます。
このような状況が一日に4~6回程度あります。
犬の状態は
1. 食欲は以前と変わらず旺盛。(ドライフード+食パン+牛乳)
2. 耳は全く聞こえていない。
3. 眼は見えている模様。
4. ボケがひどく、餌をあげる飼い主以外の家族に対しては敵対心を顕わにする。
5. 肢の衰え以外は特段に異常は見つからない。
6. これまでは、一日2回、外でのオシッコとウンチだったが、夜中を含め四六時中、ウンチが漏れる。
この状態では飼い主は仕事に行くことも出来ず、仕事をずっと休んで介護しています。
飼い主の体力的にも限界がきており、「安楽死」も視野に入れざるを得ない状況です。
掛かりつけの獣医に相談しましたが「栄養剤などの薬を出すことは出来るが、安楽死は治療ではないのでそのようなことはおこなわない。」と言われました。
このままでは、犬よりも先に飼い主の体力と生活がダメになりそうです。
どうか、専門家の方のアドバイスをお願いします。
補足
2010/10/13 14:53これまでの対策として
1. フローリング部分にマットなどを敷き、滑りにくくした。
2. 赤ちゃん用の滑り止め付き靴下を試験的に履かせたが、直ぐに脱げてしまった。(効果なし)
3. 犬用のマットが置いてある場所から遠くに移動できないよう、家具にリードで固定した。
4. 後肢用の老犬介護用品(ハーネス)を購入し、外でオシッコやウンチをするときに使用してみた。
を実施しましたが、「室内でウンチまみれ」になることはほとんど改善されませんでした。
そこで、今後の予定として
1. サークルを購入手続き中。2日後に納品予定。
2. 「ウンチ」をポロポロにするため、サイエンスダイエット肥満犬用を購入予定。
(1年前まで33Kgくらいあったのでこのフードを食べさせていたが、野菜ダイエットの結果、今は22Kgくらいなのでシニア用に切り替えていた。肥満犬用の時には繊維質が多いためポロポロだった。)
また、食パンもウンチをやわらかくしている可能性があるので、これを与えるのを止める予定。
3. オムツを試してみる予定。
です。
siba101さん ( 佐賀県 / 男性 / 55歳 )
回答:2件
飯島 治
獣医
14
私も似た状況です.
まずは病院で消化器系・後肢その他に異常がないかどうか診察してもらって下さい.高齢犬では軟便になる病気もありますし,骨関節炎等の痛みで立ち上がるのが困難ということもあります.
その後の看護法としては予定されているようなエサの変更,必要に応じた紙オムツの使用,そして環境に応じた移動の制限をお勧めします.
サイエンスダイエットに限らず,良質のドッグフードに変更するだけで糞の性状は変わってきます.特に消化吸収率が良くなるように工夫を凝らした処方食がいくつか用意されていますので,試みられると良いと思います.
パンと牛乳は止めましょう.
紙オムツは動物用が市販されていますが,高価なので現在はヒト用のものに尻尾用の穴を空けて使用しています.便をした後は,シャワーで洗ってあげていますが,ドライシャンプーでも良い製品があります.
これから寝ている時間が多くなってくると思いますので,マットにも気を遣ってあげると良いでしょう.床ずれが起きにくいように工夫された製品もたくさんあります.
補足
私も15歳半のダルメシアンを飼っており,似た状況にあります.
私の犬の場合,視力もほとんど無くなってしまったのですが,特に気落ちしているようにも見えず,ましてや将来を悲観することもなく,自分の環境をそのまま受け入れ,文句を言うことなく黙々と生活しています.
自分が似たような状況になった場合,この犬のように泰然としていられるだろうかと思うことさえあります.
安楽死に関しては,確かに治療ではありませんが,人間と動物の関わりを大局的に見た場合,私たち獣医師に許された重要な手段の一つだと思っています.
相談の文章だけでは内情を推し量り難いですが,飼い主さんの生活を台無しにしては元も子もありません.
老化は致し方ないことです.取り除いてあげられる痛みや不便はできるだけ取り除いてあげて,愛犬との最後のステージを楽しんで(経験して)下さい.僕はこの経験が,自分自身のためにもなるのだと思って,日々愛犬のオムツを交換しています.
評価・お礼
siba101さん
2010/10/13 17:49獣医の方からの回答をいただき非常に感謝しています。
特に高齢のダルメシアンを飼っている方からの回答となるとなおさらのことです。
ドッグイヤーといいますが、今回はあまりにも急な衰え方でした。
6日前まではちゃんとお昼は留守番が出来ていたのに、5日前から急に後肢の自由が利かなくなり一日毎にその事象が顕著になってきました。
とにかくいきなり老化が進んだ感じです。
早速、食事の内容を改めてみたいと思います。(洋犬らしく牛乳とパンは大好物だったのですが・・)
本当にありがとうございました。
Re:ウンチまみれの老犬
高齢犬の介護は排泄や体位変換など大変なことがたくさんあります。
そのなかで排泄についてですが、ご質問の中にもありましたように排泄のタイミングが
バラバラで対応することができないのであれば、やはりオムツを検討するのがよいかと
思います。
汚れる部分はオムツの中だけなので、管理はしやすいかと思いますが、
今まで以上に清潔に保つことが出来ないと皮膚炎の危険もあります。
なるべく頻回にチェックをし、汚れてしまったらしっかりと洗ったり、
拭いてあげたりすることが重要です。
またオムツが擦れてしまうこともあるので、あたる部分にはタオルをはさむなど
工夫をしてみてください。
評価・お礼
siba101さん
2010/10/28 18:25回答ありがとうございます。
完全に衰弱してしてしまえば立ち上がろういう気力が無いと思いますが、今は未だ10回に1回くらいの確立で立ち上がることが出来ます。その時に下半身に力が入り糞が出てしまうようです。
オムツもし始めましたが、糞が出たうえに立ち上がろうともがくためオムツから飛び出してしまうこともあります。
飼い主が家にいる時には、頻繁に世話をすることができますが、仕事で留守をするときには漏れた糞で体中(勿論、床なども)汚れてしまっています。
ペットを飼うときには、このような状態になる可能性があることを十分に認識して飼うことが必要でした。 ちょっと反省しています。
(現在のポイント:6pt)
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