対象:ペットの医療・健康
14歳のミックス(マルチーズ×シーズー)の雄。
2年前に脳梗塞に、一時は走り回れるほど回復。1年ほど前から頭の傾きがおこる事があり、傾きの酷い時はステロイドを服用。今年初めに傾き始めてからはステロイドを切る事が出来ず、2mgと1mgを交互に毎日服用。傾きは治っていないが良くも悪くもならず変化が無い事から少し減らし2mgを1日おきに3週間ほど前から服用してます。
肝臓の数値が高く(ステロイドの服用で高くなっているようです。)5月には心臓弁膜症(薬の服用はまだしていません。)に、春頃から耳の毛が薄くなりだんだんと体の毛も薄く、顔や手足以外は薄毛で地肌が出ている感じです。ステロイドの副作用と歳のせいのどちらも可能性としては考えられる為ホルモンの検査を進められました。
質問1:肝臓の数値や脱毛はステロイドを2年前の4月からずっとではないにしても飲んでる事が原因と考えて良いのでしょうか?
また最近は尿の回数が多く、2~3時間おきと言った感じで、便は平均1日2回。尿の回数は多いが量は少量で薄い色の事が多い。(1日に1~2回、少し時間があいてたまっている時は多めで濃い目)
質問2:歳をとった事で貧尿になっているのでしょうか?それとも肝臓や心臓などの影響でしょうか?
足腰の弱りについてですが、徐々に弱くなっていたのは感じでいましたが、ここ1カ月ほどで一人で起きるのが困難に、歩くのも大変。
自分で起きれない事でおトイレ・お水・ご飯など伝えたい時は鳴くように…。
寝起きは左後足が伸びたような感じで動かす事が難しく立てない。
徐々に動くようになり午後になると上手くいけば自分で起き上がり、手を貸して立たせるとグラグラが立ちます。
頭の傾きと左手の感覚の鈍さに加え足腰の弱さで大変ですが歩いています。(何度も転びながら…)
質問3:足の弱りは筋力の衰えと頭の傾きもあると思うのですが、お薬や他の原因は考えられますか?
それと後ろ脚用補助ハーネスを購入予定ですが、こういう物を付けて歩かせるのはストレスを感じるのでしょうか?
長くまとまりの無い内容ですみません。
ここ数カ月色々変化がありどうしたらいいのかわからず悩む事も多い為かかりつけの獣医さんだけじゃなく色々な方の意見が聞きたいと思っております。お答えいただけると助かります。
hidetomeguさん ( 神奈川県 / 女性 / 30歳 )
回答:2件
頻尿、脱毛などについて
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、神経症状と薬があいまってのお話なので、実際見てみないと明言しにくいことも多いのですが、わかる範囲でとご理解ください。
質問1
確かにステロイド剤を使用していると肝臓の数値は高くなりますし、脱毛も起きてきます。
ただ難しいのは、実は本当に肝臓の病気(たとえば肝硬変や肝臓がんなど)を持っていたとしたら、その数値のうちどこまでがステロイドのせいで、どこまでが実際の肝疾患なのかの区別が困難なことです。
できればレントゲンやエコー検査も含めて肝臓に異常所見がないかを確認し(ただ、これでも見つけられないこともあります)、可能であれば徐々にステロイドを減らし、やめていったときにこれらの数値、脱毛が改善するかを見ることができると、理想的です。
ただこのためにはステロイドをやめても神経症状が悪化しないのが条件であり、主治医の先生とよく相談される必要があると思います(やめられない可能性もあると思われます)。
質問2
頻尿に関してはステロイド剤の副作用(多院多尿)の可能性もありますし、また全く別の病気(たとえば腎不全やホルモン異常など)の可能性もあると思います。
血液検査や尿検査などで腎不全などの可能性が否定されるのなら、これも本当はステロイドをやめることができれば、ステロイド由来のものなのか、全く別のものなのかがはっきりするのではと思います。
質問3
ステロイドは確かに足を含めた筋力の衰えはあると思いますが、歩けないほどになるとはちょっと考えにくいです。
何か他に原因があるのではないでしょうか。
たとえば脊椎の問題であったり、神経疾患であったり。
総じて、
1.血液検査だけでなく、レントゲン、尿検査、エコー検査など多面的に見るべきかもしれません。
2.もしステロイドが漸減、ストップできるのなら(あまり使用していても効果がないのなら)、それによって隠れた問題を明確にしやすいのでは
というところです。
ただ、主治医の先生が実際患者さんを診て、状態次第でできること、できないこともあるかと思います。
あくまで参考程度に考えていただければと思います。
評価・お礼

hidetomeguさん
お忙しい中お答えいただきありがとうございます。
近々血液検査もやりましょうというお話になっているので、それに加え他の検査なども相談し考えてみようと思います。
頭の傾きが治ってバランスなどもとりやすく生活もしやすくなればと思い服用させていたステロイドですが、良くも悪くなならず同じ傾き具合で変化がないので、出来る事なら切っていきたいと考えています。
肝臓などに影響が出て、沢山食べるのに体重も減り骨が浮き出ている感じになったので(今は体重キープ中)、お薬の服用や他の疾患など考えられる事、出来る限りの事はしてあげてたいと思っています。
とても参考になりました。ありがとうございました。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

RE:14歳愛犬の尿や便の回数と足腰の弱り、脱毛について。
斜頚(首の傾き)は前庭疾患(中枢性、末梢性)が考えられます。末梢性は外耳炎などの原因でおこります。中枢性は脳炎、脳腫瘍など頭の中に原因があることが考えられます。
14歳という年齢を考えると中枢性前庭疾患可能性が高いと思います。
治療にはステロイド剤などで炎症を抑える必要があります。
肝臓の数値が高くなってきたことは、ステロイド剤を服用しているための可能性が高いと思いますが、超音波エコー検査なども行い、他の可能性も考える必要があります。
毛が薄くなっているのは、ステロイドの長期投与による副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症などホルモン性疾患の可能性がありますので検査する必要があります。
副腎皮質機能亢進症の症状には腹囲膨満、多飲多尿、対称性脱毛、皮膚が薄くなる、皮膚の色素沈着、筋肉が弱くなるなど様々あります。
補助用のハーネスなどはストレスにならなければ付けて良いと思いますが、それぞれなので試してみてください。
今の状況で、ステロイド剤をいきなりストップするのは難しいのかもしれませんが、主治医の先生と相談して、ホルモン性疾患の検査を行ってみると良いかと思います。
評価・お礼

hidetomeguさん
お忙しい中回答していただきありがとうございます。
薄毛や多飲多尿などはホルモン性疾患の可能性も考えられるんですね…
皮膚も耳など毛が抜けてしまった所を見ると以前に比べて黒ずんでいるように感じます。
やはり、こちらの方の検査も必要があるのかなと思いました。
ステロイドは切るタイミングも難しいようで、今のところあと1カ月は1日おきに2mgを飲ませ続けてみるというやり方にしました。
その後肝臓の数値等を見る為に血液検査をする予定ですが、諸々の検査なども相談してみようと思います。
色々な可能性を考えて今後の治療の相談等を主治医の先生としていきたいと思います。
(現在のポイント:7pt)
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