対象:ペットの医療・健康
頻尿、脱毛などについて
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はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、神経症状と薬があいまってのお話なので、実際見てみないと明言しにくいことも多いのですが、わかる範囲でとご理解ください。
質問1
確かにステロイド剤を使用していると肝臓の数値は高くなりますし、脱毛も起きてきます。
ただ難しいのは、実は本当に肝臓の病気(たとえば肝硬変や肝臓がんなど)を持っていたとしたら、その数値のうちどこまでがステロイドのせいで、どこまでが実際の肝疾患なのかの区別が困難なことです。
できればレントゲンやエコー検査も含めて肝臓に異常所見がないかを確認し(ただ、これでも見つけられないこともあります)、可能であれば徐々にステロイドを減らし、やめていったときにこれらの数値、脱毛が改善するかを見ることができると、理想的です。
ただこのためにはステロイドをやめても神経症状が悪化しないのが条件であり、主治医の先生とよく相談される必要があると思います(やめられない可能性もあると思われます)。
質問2
頻尿に関してはステロイド剤の副作用(多院多尿)の可能性もありますし、また全く別の病気(たとえば腎不全やホルモン異常など)の可能性もあると思います。
血液検査や尿検査などで腎不全などの可能性が否定されるのなら、これも本当はステロイドをやめることができれば、ステロイド由来のものなのか、全く別のものなのかがはっきりするのではと思います。
質問3
ステロイドは確かに足を含めた筋力の衰えはあると思いますが、歩けないほどになるとはちょっと考えにくいです。
何か他に原因があるのではないでしょうか。
たとえば脊椎の問題であったり、神経疾患であったり。
総じて、
1.血液検査だけでなく、レントゲン、尿検査、エコー検査など多面的に見るべきかもしれません。
2.もしステロイドが漸減、ストップできるのなら(あまり使用していても効果がないのなら)、それによって隠れた問題を明確にしやすいのでは
というところです。
ただ、主治医の先生が実際患者さんを診て、状態次第でできること、できないこともあるかと思います。
あくまで参考程度に考えていただければと思います。
評価・お礼
hidetomegu さん
お忙しい中お答えいただきありがとうございます。
近々血液検査もやりましょうというお話になっているので、それに加え他の検査なども相談し考えてみようと思います。
頭の傾きが治ってバランスなどもとりやすく生活もしやすくなればと思い服用させていたステロイドですが、良くも悪くなならず同じ傾き具合で変化がないので、出来る事なら切っていきたいと考えています。
肝臓などに影響が出て、沢山食べるのに体重も減り骨が浮き出ている感じになったので(今は体重キープ中)、お薬の服用や他の疾患など考えられる事、出来る限りの事はしてあげてたいと思っています。
とても参考になりました。ありがとうございました。
回答専門家
- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
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この回答の相談
14歳のミックス(マルチーズ×シーズー)の雄。
2年前に脳梗塞に、一時は走り回れるほど回復。1年ほど前から頭の傾きがおこる事があり、傾きの酷い時はステロイドを服用。今年初めに傾き始め… [続きを読む]
hidetomeguさん (神奈川県/30歳/女性)
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