小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「人事異動の明暗」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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人事異動の明暗

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2011-04-25 00:00

  4月から人事異動や組織変更を行う会社も多いと思います。

  先日もある会社のお話を聞きましたが、新たに役職がついた昇格や出世といえるような人、今までの役割から変わってそれが希望通りだったりそうでなかったりという人、その他それまで評価されていた人が役職を外れたり、その逆があったりと様々なようでした。どこの会社でも同じようなことはあるでしょう。

 

  一般的には実力次第といっても、人事異動については当事者として理不尽さを感じることも多々あると思います。結局は評価する側とされる側、人事を決める側と決められる側がいて、それはすべて人間がやることであり、人によって相性も好き嫌いもありますから、やむを得ないことなのかもしれません。でもやる気が出たり無くなったりする大きな要素であることは間違いありません。

 

  私が会社に在籍していた頃は、俗にいう出世欲とかはあまりなかったのですが、組織内で自分の思ったことをするにはある程度の権限が必要ですから、そのために一定以上の役職はあった方が良いとは思っていました。ただある時期以降から何度も合併を重ねた会社だったので、その度に自分の力ではどうしようもない要素に翻弄させるようなこともあり、だんだん嫌気がさしてきて独立を考えたというのも本音ではあります。

 

  私が組織を離れてみて、しばらく経った今になって思うのは、やっぱり思い通りでなかった時の原因は、巡り巡って自分自身にあったのではないかということです。

  どんなに嫌いでもコイツは外せない、この役割はコイツしかいないと思われていて、それがいろいろな人の中で共有されていれば、自分の思いと大きくずれることは無かったのではないかと思います。(少し綺麗ごとかもしれませんが・・・) また人事異動なんて所詮は他人が決めること、100%自分の思う通りになる訳もありません。そんな割り切りも強く思うようになりました。

 

  最近の新聞記事で、パソナグループの社長さんが「君の人事権は自分にある」と書かれているのを見ました。まさにその通りだと思います。人間は良い時ばかりではないですし、悪い時ばかりでもありません。今期の人事で思い通りになった人もそうでない人も、あまり一喜一憂せずに、やる気を左右され過ぎずに頑張ってほしいと思います。

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