- 高窪 美穂子
- 株式会社アッサンブラージュ 100%天然素材家庭料理実践家
- 東京都
- 料理講師
-
03-5789-8047
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
こんにちは!
高窪です。
週末の朝、いかがお過ごしでしょうか?
さて、突然ですが、朝、と言えばどんな食べ物、飲み物を連想しますか?
・お味噌汁
・白いご飯
や
・コーヒー
・パン
などが定番でしょうか?
さて、この中で今回お話したいのはお味噌汁のこと。
みなさん、お味噌汁はどんな出汁を使って作っていますか?
鰹節ですか?
いりこですか?
それとも・・・。
私のお教室にいらっしゃる方にうかがうと、
鰹節で出汁を取るのは漉すのが面倒で、という方がいらっしゃいます。
だから出汁パックでとっています、もちろん無添加です、と。
また、生徒の方ではありませんが、出汁をとることは面倒で私にはできないから、顆粒だしを使っている、という方も多くいらっしゃいます。
けれど、本当に面倒でしょうか?
鰹節の出汁を例に上げると、本当に早くしたいのでしたらお湯を沸かし、沸騰したら火を止めて削りガツオを入れるだけ。
そして1~2分後に漉せばいいのです。
漉すのが面倒だったら、粉ガツオを使えばそのまま食べられますし・・・。
そうそう、鰹節も花ガツオは本当は鰹節の半製品だということ、ご存知ですか?
その話は今度することにして、出汁の話に戻りましょう。
どんな“だし”でも、味にはあんまり変わりはないんじゃないかなぁ・・・。
今はだし入りのお味噌もあるし・・・。
こんな風に思っているあなたは、顆粒だしやだし入りお味噌の味が本当の出汁の味だと思っていませんか?
今、顆粒だしやだし入りのお味噌がお手元にあるならば、その原材料名を見てください。
ある有名メーカーが作っている顆粒だしの原材料には「調味料(アミノ酸等)、食塩、砂糖、乳糖、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、小麦たん白発酵調味料」との記述が・・・。
原材料名は、含まれている量が多いものから表示することが決まっています。
これでもう、おわかりでしょう。
顆粒だしは、化学調味料に、かつおぶしの粉末などで風味をつけたもの。
本当の“だし”とは似ていながら、実はまったく違うものです。
また、顆粒だしにはかなりの塩分が入っているのに気が付いていらっしゃる方は、余りいらっしゃらないようです。
先日もその話をしたら、何人もの方がびっくりしていらっしゃいました。
気がつかない、というか考えもしないのかもしれません。
スーパーに行けばあふれんばかりの食品が、所せましと並んでいる現代。
けれど、その裏書きを見ると、驚くほどの添加物が使われています。
添加物が絶対悪だとは言いません。
けれど、私は選びません。
素材の味を楽しんで、命に感謝しながら味わうお料理を自分では作りたい、と思っているからです。
今日の夜ごはんに、もしお味噌汁やお澄ましを作ることになったら、時間のあるお休みの日だからこそ、ちょっとだけ時間と手間をかけて、本当のお出汁をとってみませんか?
このコラムの執筆専門家
- 高窪 美穂子
- (東京都 / 料理講師)
- 株式会社アッサンブラージュ 100%天然素材家庭料理実践家
海や大地と家族をつなぐシンプル調理で美味しい家庭料理
「また作ってね」と褒められる!化学調味料・食品添加物フリー・素材にこだわるワンランク上のおうちごはん、高窪美穂子の料理教室・クッキングサロンM&Y主宰。著作に2016グルマン世界料理本大賞Fish部門世界第3位受賞「ラクチン!お魚クッキング」など。
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