それに対し、横向きにかかる力は地震と風が代表で、建物を横向きに押します。その為水平荷重と呼ばれます。対語として縦向きの力は垂直荷重と呼ばれます。
地震とか風は常時建物に作用する訳では無いので短期荷重とも呼ばれます。垂直荷重は常時作用していますので、長期荷重と呼ばれます。短期荷重は一時的な力ですので、建物に及ぼす影響が少ないとの考えから建物の外部からの力に抵抗する力(耐力)を長期の1.5倍見て良い事になっています。
そこで、今問題になっている耐震性に関して、建築基準法ではどの様な考え方で、安全を確認して行くのか、又住宅性能表示では、どの様な事を補足して、検討する様になっているかを検証して行きます。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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