インデックスファンドという名の集中投資？

新しいＮＩＳＡが

いろいろな場面で宣伝されるようになって、資産運用を始めてみようと思われている方が私の周りでも増えています。いざ始めようと思っていても、銘柄選び等が分からず始められないという声もお聞きします。

日経平均株価などの株価指数に

連動する投資信託（インデックスファンド）は、個別銘柄を選ぶのが難しく感じる初心者や、高い手数料の割に運用成績が良くない投資信託に嫌気が差した方に向いている運用商品といわれています。

では、どのようなものがあるのでしょうか。

例えば、　

・日経平均株価（東証上場企業主要225社）連動型　

・S&P５００（米国上場企業主要500社）連動型　

・全世界株式（先進国・新興国の主要企業）連動型

といったものがあります。これらの運用商品の長所は、多数の企業に分散投資できることです。他にも、特定国の新興企業にも投資するもの、高配当企業に幅広く投資するもの等があります。日本がNISAという制度をつくって10年が経ち、インデックスファンドを中心に購入時や保有中にかかる手数料が安い投資信託が増えました。個人的には良いことだと感じます。　

ところが、

インデックスファンドの中身を見ると、本当に分散投資ができているのか？と感じることがあります。S&P５００の主要銘柄に連動している投資信託を例に挙げると、　

・マイクロソフト　

・アップル　

・エヌビディア　

・アマゾン　

・メタ（フェイスブック）　

・アルファベット（グーグル）

いわゆるIT企業上位6社だけで投資割合が25.5％になっていました。（3/29時点　三菱UFJアセットマネージメントのeMaxis Slim 米国株式の資料より）

上位6社の株価は

必ずしも安定しているとは限りません。例えば、エヌビディアの株価は4月19日（米国時間）に10％暴落しています。数多くの企業の株価変動を反映する指数であっても、結果的にごく一部の企業に投資が集中していることがあります。お金を積極的にふやしたいと思いながらもためらっておられる方は、いつでもご相談ください。