確定拠出年金のメリットとデメリットとは? - 退職金運用・管理 - 専門家プロファイル

柴垣 和哉
柴垣FP事務所 代表
和歌山県
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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確定拠出年金のメリットとデメリットとは?

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ファイナンシャルプランナーの柴垣です。

 

 

今年の4月から某上場企業で従業員向けにマネー相談を行わせていただいているのですが、その会社は最近になって確定拠出年金制度を導入されました。そういうこともあり確定拠出年金についての相談は多く、従業員の皆さんは確定拠出年金についてはよくわかっていないようです。

 

ちなみに、確定拠出年金とは毎月決まった(確定)金額を積み立てて(拠出)、定年後に受け取る退職金を在職中に自分で運用して準備しましょう。という制度です。 

 

 

あまり知られていませんが、この確定拠出年金には色々とメリットがあります 

メリットには拠出時(積立時)・運用期間中・受取時それぞれであります。

 

 

まずは、拠出時です。毎月の積立金は企業が代わりに積み立ててくれます。

 

積立金は給料の一部の扱いですが、給与明細には載ってこないことになっているので所得税や住民税がかかりません。 

 

おまけに、年末調整をすることで積立金額が小規模企業共済掛金控除が適用され、所得税や住民税が少なくなります。

 

次に運用中ですが、運用中に出た運用益は非課税です。通常は運用して出た利益には20.315%が課税されますが、確定拠出年金では非課税です。

 

そして年金受取時です。今まで積み立て運用してきたお金を退職時に一時金で受け取る場合は確定拠出年金の拠出年数をもとに退職所得控除が適用され、受け取り方法を年金受取りを選択すると公的年金等控除が適用されることになります。

 

こうして見てみると確定拠出年金はできるだけ税金がかからない制度になっているようですね。

 

ただ、確定拠出年金にはデメリットもあります。

 

 

実は、積み立てたお金は基本的に60歳まで引き出しができません。

 

 

また、会社を退職したときに60歳になっていないときや転職する際に転職先の企業が確定拠出年金を扱っていない場合は、それ以降の拠出はできなくなってしまいます。

すると、その後は拠出ができないうえに確定拠出年金の口座の管理料も毎年かかりますので、運用益が管理料よりも少ないと積み立てた金額が年々減っていくことになりかねません。

 

 

このように確かに、確定拠出年金は退職金の準備には非常に適していますので利用する価値はあると言えますが、メリットだけでなくデメリットも知っておく必要があるでしょう。

 

 

 

 

 

 

「確定拠出年金」に関するまとめ

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