「公共」というのは、皆で一緒になって使うものです。
学校に来るまでの道路は「田中さんのもの」でも「鈴木さんのもの」でもありません。
道路は誰か一人のものではなく、色々な人が通るために用意されています。
では、その道路は誰が、どうやって作ってくれるのでしょう?
ここで、ちょっと場面を転換してみます。
今年の冬は、全国的に雪が沢山降りました。
雪が多い地方では、道路に雪が積もらないように水が出続けたり、雪を溶かすような装置がついていることがあります。
いま、この雪が積もらないようにする装置を新しく街のどこかに設置することにしたとします。
雪があまりにも多くて学校に来るのが大変なので、学校に来やすくなるように、と取り付けてもらえることになったのです。
そのとき、街のどこに設置をするのが一番良いでしょう?
この質問に対する答えは、人によって変わってくると思います。
駅の方から学校に来る人は、当然「学校と駅の間に装置を付けて欲しい」でしょう。
逆に山側から学校に来る人は「坂道で大変だからそっち側に付けて欲しい」はずです。
はたまた川の方から来る人は「風も強いし雪だけでもなんとかしてほしい」と思います。
では、誰の言っていることに従うのが良いのでしょうか?
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
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節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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