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対象:人事労務・組織

渋田 貴正
渋田 貴正
(組織コンサルタント)

閲覧数順 2018年09月24日更新

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「全体を見ているつもり」の無意識による勘違い

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え

 たまたまあるホテルの宴会場に立ち寄った時のことです。

 たぶんどこかのクラス会か何かの集まりだと思いますが、「○○の傘寿の会」という看板を見かけました。

 傘寿と言えば80歳のお祝いのことですが、ふと会場をのぞくと、100名近い人が会場に詰めかけています。皆さんお元気そうで、とても80歳とは見えない人もたくさんいらっしゃいます。

 私と同行していた人がそんな様子を見て一言、「最近のお年寄りは80歳でもみんな元気だね!」と言い、私もなるほどそうだと思っていました。

 

 ただ、このことを後から考えてみると、そもそもそんな会に参加できるお年寄りは、自分一人でも出歩くことができる健康な人が大半であるはずです。もしも体調が悪かったり持病があったりする人が、そこの参加者の何倍もいるとしたら、必ずしも「今どきのお年寄りはお元気だ」とは言えません。

 ただ、「みんなお元気だ」の言葉に違和感を持たなかったのは、様々なメディア情報や自分の実体験を含めて、「最近は年齢の割に元気で活動的な人が増えている」という先入観があったからです。

 

 自分が実際に触れ合う人や街中の様子では、まさにお元気なお年寄りが大半ですが、これは私が出会う人たちが、たまたま元気な人ばかりに偏っているという可能性があります。本当に全体を見ることができていて、状況を正しく把握できているのかは何とも言えません。

 

 こんなことからあらためて思ったのは、よくリーダーは「全体を俯瞰してみる目(鳥の目)」が必要だと言われますが、これは相当に意識をしていないと難しいということです。

 

 やはり人間は、私も含めて自分が実際に体験したことが、心に強く印象付けられます。しかし自分が体験できる範囲のことには、おのずと偏りが出て来ます。

 自分が直接かかわるのは、自分にとって興味あることや好きなことがほとんどですし、付き合う相手もそれなりに気が合う人であることが多いです。

 メディアが発信する情報や、書籍に書いてあることなども、印象に残るのは自分が共感したこと、なるほどと思ったことですが、これも触れ合う情報を自分が選択しているということでは、偏っている可能性があります。

 そうやって印象に残りやすく、なおかつ偏りがちな自分の体験をもとに「俯瞰」しているとしたら、それはそもそも「俯瞰」ではありません。

 

 自分が興味ない情報であってもアンテナを張る、自分と気が合わない人とでもそれなりに付き合う、面白そうとは思えない本も読む、自分とは興味の範囲や意見が違う人を身近に置くなど、かなり意識をしないと、本当の意味で「全体を見る」ということはできません。

 

 ただ、自分が苦手なことや興味を持てないことに取り組むのは、自分の努力だけではなかなかできることではありません。「全体を見る」ための現実的な方法は、そんなところをカバーしてくれる、自分とはちょっと違うタイプのパートナーやアドバイザーに近くにいてもらうことが、一番良いように思います。

 

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