「セールストーク」を見直す　④

引き続き、事例をお伝えします。 

「（おすすめ料理を指して）何人前になさいますか？」

 →おすすめ料理を押すトークとして使うお店が最近増えており、私も実際に経験し

ましたが、お客様に考える時間を与えずにいきなり「何人前に」と切り出すのは

危険です。お客様によっては怒り出して帰る方も出てきます。

接客セミナーや飲食コンサルの書いた解説本などをそのまま鵜呑みにすると、

「いまの流行はこれだ」といった形で極端な内容や非常識な事であっても、さも

当然のように出てくるので要注意です。

「ぜひおすすめのメニューがあるのですが、当店のビーフシチューは、有名な○○牛を

フランス産の赤ワインに浸して臭みを取るとともに、肉をやわらかくしてから特製デ

ミグラスソースと合わせてじっくり丸2 日間も煮込んだ、大変手の込んだ逸品です」

→内容は悪くないのですが正直長い。お客様はくどいと感じられるかもしれません。

おすすめのトークは要点を完結に、できれば5～10 秒以内に伝えきれる内容に

絞りましょう。

「○○○はグルメな方が注文されます」、「通な方に好まれている○○○」

 →「グルメ」や「通」が注文しているメニュー、という言い方は、それを頼まない

客は味が分からない客だと、暗に小馬鹿にしている印象を与えてしまします。

代わりに、「白身のお魚がお好きな方はよく頼まれるメニューです」、「卵料理が

お好きでしたらぜひ」という感じで、好みの食材を打ち出しておすすめする方が

印象も良くなり、お客様も注文しやすくなります。

（弊社　メールマガジンより抜粋）　

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