それによると、仕事観として最も多かったのは「入社が決まっている会社でずっと働きたい」で52.7%、2005年の調査と比べ18.1ポイントも増え、2005年の調査で最も多かった「仮に転職しても自分のやりたい仕事をしたい」は、15.5ポイント減少しているそうです。
一方どの位まで出世したいかでは「専門職としてエキスパートを目指す」がトップで24.3%だったが同3.2ポイント減。逆に「管理職クラス」は同6.2ポイント増えて22.0%だったそうで、調査元では「空前の売り手市場で複数の内定を獲得した人も少なくないが、入社した会社で確実に地位を向上させようとする傾向がある」と分析しています。
また社会人になると飲酒の機会が増えると思うが、どんな人との飲み会を優先させたいと考えているかは、2007年の調査と比べ、「会社関係を優先させる」は7.1ポイント増の63.7%、中でも「上司・先輩・同僚など会社関係の人すべてを優先」と回答した人は6.5ポイント増の43.5%。逆に「恋人を優先する」は、同2.2ポイント減で7.5%だったそうで、今年の新入社員は彼氏や彼女よりも仕事関係の人との飲み会を優先させる、という傾向だったそうです。
これを持って今年の新入社員はひょっとして“カイシャ人間”かもということでした。
新入社員とのコミュニケーションに苦労している話をよく聞くのですが、これを見ると「50代の人と新入社員は案外気が合うんじゃないの」と思ってしまう、新人類世代といわれる私でした。
このコラムの執筆専門家

- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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