子育てを終え、仕事も後輩に託し、これからが自分の人生となる60代。
自分たちだけの為の家造りを志向する60代の人が増えています。
その特徴は、個室でない個室。子供のいる頃は経済的理由も働いて、夫婦は同じ部屋で寝起きしましたが、子育てを終えると、空間的には有り余るほど余裕が生まれます。本来であれば完全にセパレートした部屋が良いのでしょうが、今まで一つの部屋で寝起きしていて、日々の健康状態やを互いに観察したり、会話以外の会話が出来てそれなりの便利さも知っているのでしょう。一つの部屋に夫のコーナーと妻のコーナーを造って欲しいと云うリクエストが殆どです。
この家は一階も二階もワンルームで、二階は吹き抜けで区切られています。吹き抜けは空気を循環させる為だけに使うのではなく、夫婦が上下階に分かれている時間でさえ、互の気配を知ることの出来る装置となっています。
また、細長いLDKの奥まで光を通す為の光庭の機能も果たしています。
間取り優先で、光熱費や地震対策が気になるところですが、この家は温熱等級4・耐震等級3を確保しています。住まい造りは数値で表現出来る性能ばかりではありませんが、数値で表現出来る範囲のものは数値で性能を要求することができます。光熱費も計画的に抑える事が出来て、地震にも強い家を造る事が可能です。
夫婦二人の家ですから、間仕切りが少なく、延べ床面積も抑えられますので、余生の為の備蓄を使い切る事はありません。
60代からの家造りを真剣に考えませんか。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
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経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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