- 菊池 克弘
- 都市環境建設株式会社 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
快適な住まいであることの条件の1つに、常に風の流れている家であることが挙げられます。そして、その風の流れも機械で行うのではなく、重力換気という自然の力によって造り出し、地球環境にも優しい方法で行うことができるのです。
まず、建物の外壁部分には、外壁通気工法(http://www.ads-network.co.jp/zairyo-kouji/A04-01.htm)という方法で、常に建物の外壁部分に風が流れる状態にしておけます。これにより冬季に発生しがちな結露を防ぐことができるほか、建物の木材も湿気から防げ、建物の長寿命化も期待できます。
次に、建物内部に風を流す方法ですが、できれば吹き抜けのある家が望ましいのですが、それが敷地が狭いとかの関係で無理な場合でも、階段の建物内の位置及び窓の位置を工夫することにより、内部にも常に風が流れる状態を造ることができます。
このようにして、風の流れる家にすることは、建物の長寿命化にもつながりますし、当然のことながら人間の健康にも良いこととなるのです。
写真1 外壁通気工法で造った外壁
写真2 階段(吹抜け)部分を広めに造り、階段上部に窓を設け、窓を開けた場合には常に建物内部を重力換気している住宅
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