家はパーソナルなものです。人の顔が違う様に家にも二つと同じものがありません。そもそも間取りが同じでも周辺環境が変われば、部屋の使い方が変わってきます。
依頼者さんから、すべり台を家の中に造りたいと云われた時は、お子様も大きくなってしまえば利用しなくなりますから、考え直した方が良いと一度はアドバイスしようと思いました。
しかし、依頼者さんの緊急時の避難も含め、日常的に家族全員が使用したいと考えているとの、気持ちを伝えられ、すべり台がご家族の統一的な意思である事を知り、すべり台がこのご家族の個性なのだと思い至りました。
ご家族が住まう家なのですから、そのご家族に特化した間取りを考えるべきです。世間体とか一般常識を気にする必要はありません。そのご家族にとってなにが大切なのか、その家にご家族が何を求めているのか、それらをカタチにしていくのが私の使命であると感じた現場でした。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
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