小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「モラルとルール、ガイドラインとマニュアル」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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モラルとルール、ガイドラインとマニュアル

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 私の思い・考え 2012-11-05 09:00

  「○○をマニュアル化してほしい」という依頼を受けることが、最近多いように思います。「人によってバラつきが出るのを防ぎたい」「基準を決めて一定の質を保ちたい」などが目的です。

 

  組織を統率するために一定のルールは必要ですが、私は正直、あまり細かいルールは好きではありません。自分が状況判断したり、工夫したりする余地がなくなってしまうからです。

  しかし、経営者や上司など、組織を束ねる立場の人は、きちんとルールを決めたがることが多いようです。すべての人がそれに従って動けば、それが一番効率的で、良いことのように感じるからかもしれません。

 

  でも本来ならば、会社から見て信頼でき、仕事を任せられる社員というのは、マニュアルに依存しない、適切な状況判断、自己判断ができる社員のはずです。こういう人をマニュアルで縛ってしまっては実力を発揮しづらいはずですし、こういう人を育てたければ、マニュアルはほどほどの方が良いはずです。

 

  最近あるところで読んだコラム(「ビジネススキル・イノベーション」:プレジデント社から抜粋したもの)にこのあたりのことが書いてあり、私の考え方とも合致したのでちょっと紹介すると、

 

●組織を動かすには「モラル」と「ルール」の問題があり、「モラル」は目指すべき中心点(近ければモラルは高く、離れれば低い)、「ルール」は中心点からこれ以上離れてはいけないという限界の境界線(これを超えたらアウトという一線)という違いがある。

 

●ルールを設けると、その境界線ぎりぎりで動く者が多くなり(モラルからかなり離れていたとしても、「ルールを守っていれば問題ない」となる)、ルールを強調するとモラルを軽視し始め、ルールが増えると手続きも増え、組織の効率が落ちる。

 

ということだそうです。

 

  そして、

 

●「ルール」を文書化したものが「マニュアル」、「モラル」を文書化したものが「ガイドライン」である。

 

●「マニュアル」は社員の制御性を育てるので、仕事の「量」を追求するときに能力を発揮し、「ガイドライン」は、社員の自発性を育てるので、自由な発想を呼び込み、仕事の「質」を高める。

 

●社員には、自発性も制御性も両方が高いことを求めがちだが、実際に仕事の質を高め、価値を産むのは自発性が高くて制御性が低い場合である。

 

ということでした。

 

  仕事の質を高め、不測の事態に頼れるのは「ガイドライン」であり、これで動けるようにするためには、日頃からそれに基づいて判断をする訓練が必要です。ということは、ルールよりモラルを優先すべきということになります。

 

  「ルールが決まっている」というのは一見良さそうですが、何でもルール化、マニュアル化でどうにかしようというのは、仕事の質や効率を考えても、やはりあまり得策ではなさそうです。


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