
- 小笠原 隆夫
- ユニティ・サポート 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-4590-2921
対象:人材育成
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
- 越智 昌彦
- (研修講師)
楽天イーグルス元監督の野村克也氏のインタビュー記事に、ある大打者を真似することで、自分の打撃技術の向上につなげたというエピソードが出ていました。
初めにある名選手を真似してみたが、あまりしっくりこないので、別の大打者の真似に切り替えたらしっくりきたのだそうです。
また、これもある方からうかがった話ですが、賞金王になったこともある有名なプロゴルファーが、なかなか芽が出ず成績も上がらなかった時期に、ある日自分で「この人を師匠にしよう」と見定めて頼み込み、ゴルフだけに限らず服装やしぐさから、レストランでオーダーするメニューまで、師匠のありとあらゆることを真似したそうです。
真似というより「本人に成り切ろうとした」と言った方が良いかもしれませんが、そうこうするうちに徐々に成績は上がり、ついには賞金王をとるほどまでになったそうです。
最近は、例えば就職先企業の条件に「教育研修の充実」を求めたり、上司が指導してくれない、教えてくれないという不満の声を聞いたりします。
もちろん会社の立場として、社員に教えるべきことは教えなければならないとは思いますが、一方で、「見て盗む」「人を真似する」ということを通じて身に付けられることもあります。
昔ながらの職人さんや料理人は、「見て覚えろ」が基本だったと思います。それが理不尽で非効率な面はあったと思いますが、逆に手取り足取り指導したとしても、実際の手本となる人がおらず、見て学ぶことができなかったとしたら、その技術やスキルを身に付けることは難しいと思います。
自分より優れた相手を真似すれば、自分との違いが実感としてわかり、何が大事なのかということを自分で気づいていくことができます。自分はこうなりたいという目標や向上心を持つ人ほど、人の真似から学ぶことができるように思います。
意識を持って他人の真似をすれば、自分のスキル向上につながることはたくさんあります。教えてもらうのを待つばかりでなく、「教えてくれないなら見て盗む」という姿勢は、こんな一流の成功者の体験から見ても大事なことだと思います。
このコラムの執筆専門家

- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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