小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「覚えていてくれるとうれしい」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
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オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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覚えていてくれるとうれしい

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2012-09-17 09:00

  結構多くの方が、「人の顔と名前を覚えるのが苦手なんだよね」とおっしゃいます。日頃からたくさんの人と面会しているような方であればなおさらでしょうし、やむを得ないとも思います。

 

  私自身はどうかというと、人の顔と名前を覚えるのが実はまあまあ得意です。一生懸命覚えようとしている訳ではないのですが、一度の名刺交換だけであっても、その時の印象、空気感、ちょっとしたやり取り、場所、季節、時間帯などを絡み合わせて、何となく覚えています。

  「こんな話をしていた」とか「食べ物はこれが好きと言っていた」とか、他愛ないことも多いですが、後日お会いする機会があった時にそんな話をすると、「そうだったね」とか「よく覚えているね」などと言われ、これが意外に喜ばれたりします。その後のお付き合いにつながったりして、圧倒的に良いことが多いので、「人を覚えるのが得意で良かった」といつも思います。

 

  有名なところでは、田中角栄元首相が大蔵大臣に就任したとき、大臣室に来た官僚一人ひとりの名前をフルネームで呼んで、相手を感激させたという話があります。名前を忘れることがあっても、「君の名前はなんだっけ?」「名字はわかっているよ。下の名前はなんだっけ?」と、うまく聞き出していたそうです。

 

  私も、久しぶりに訪ねたお店などで自分のことを覚えていてくれると、何となくうれしいものです。何年かに一度くらいしか行けないような高級レストランで、「お久しぶりです」と言われて、「いやぁ、覚えてないでしょう?」と聞いたら、「前回は○年の○月○日にお見えになって、○○を召し上がりましたよ」なんて言われて、驚いたことがあります。たぶんお店で来店の記録をしていて、それを確認しているのだと思いますが、そうだとしてもやっぱりうれしいです。

 

  「顔と名前を覚えるのが苦手」とおっしゃる方でも、その大切さを理解している方は、その時その時で会った人のことを自分なりに記録したり、人に会う前に過去の記録を確認したりして、自分でできる努力をしています。それは損とか得とかいう気持ちより、相手に失礼が無いようにというところの方が強いようです。

 

  顔や名前を覚えないままでいると、自分にはそんな気持ちがなくても、「私はあなたには興味がありません」と言っているようなものです。相手へのリスペクトを欠いていると捉えられても、仕方がないかもしれません。

 

  私が思うのは、記憶力うんぬんよりも「人に対する興味」があるかどうかです。

  相手に喜ばれて、その後の関係を深めることができるなら、やっぱり人の顔も名前も覚えるに越したことは無いと思いますし、少しでも覚えられるように何かをしてみた方が、自分にとっても良いことが増えるように思います。


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