小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「ニンジン文化」のニンジン」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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「ニンジン文化」のニンジン

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 お勧めの取り組み 2010-01-18 00:00
 最近、派遣村で就職活動費の名目でお金を支給された後に、多くの人が所在不明になって戻って来なかった、酒、タバコ、パチンコ代などに使ってしまっている者も多数いる、との報道を見ました。

 支援の是非はさておき、そもそも就職活動というのは個人の意欲に基づいた活動であり、意欲ややる気という個人差が大きいものを、金銭支給という一律の方法や内容で支援するのは非常に難しいということではないかと思います。

 企業においても、社員の意欲を高める様々な施策を考えて実施していると思います。社員の貢献を認め、報奨を与えることで意欲ややる気を生みだしていくような「ニンジン文化」が重要と言われますが、いくつかの会社を見ている中で時々気になるのが、“ニンジン=金銭的報酬”ばかりで捉えている場合です。

 確かに昇給、報奨金、インセンティブなどは動機付けの要素ではありますが、金銭的な報酬の場合、その効果は短期的といわれます。報酬を与え続けなければ満足せず、徐々に満足の度合いも下がっていきます。逆に報酬が無ければそれを不満に思うようになってきます。

 人によって、そもそも動機付けの要素が金銭ではなく、他人からの感謝だったり社会貢献だったり、場合によっては自己満足だったりといろいろです。要は、会社の施策としては社員の様々な価値観を考え、それを様々な形で刺激することが必要ということです。日常業務の中でのちょっとした褒め言葉やちょっとした賞賛も十分に「ニンジン」であるということです。少し幅広い視野で「ニンジン」を探してみることが良いと思います。
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