小笠原 隆夫(経営コンサルタント)- コラム「「それほど調子は悪くない」という会社」 - 専門家プロファイル

小笠原 隆夫
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

小笠原 隆夫

オガサワラ タカオ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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「それほど調子は悪くない」という会社

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験 2009-09-07 00:00
 ここ最近、IT系の企業ばかりですが、いろいろな会社の現状についてお話を聞く機会が多くなっています。本当に厳しい状況に置かれている企業も多いのですが、こんな経済状況にもかかわらず案外悪くないという会社にも結構出会います。その理由をうかがうとそれぞれ「なるほど」と思うことも多いです。

 単純な例で言えば、景気変動の影響が比較的少なかった業界の仕事に関わっている所などですが、面白かったのは、例えば顧客が大口1社に依存しているが、その中の部門とまんべんなく取引しており、当然部門毎に業績の比較的良い所と悪い所が混在していて、業績の良い部門とそれなりの取引比率があったのでトータルではバランスが取れた、というような会社がありました。
 一般論で言えば、取引先が1社に集中することは良しとされないでしょうが、取引先自体が幅広くビジネスをしていて、そこに深く入り込んでいれば、結果的にはリスク分散になっていたということなのだと思います。

 お話を伺う中で、案外悪くないという会社の皆さんが割とおっしゃるのが、謙遜もあるのでしょうが「結果オーライもあるよ」ということでした。もちろんどこに商機があるか、どうすればリスク分散できるかは常に考えていたと思いますが、必ずしも思った通りに運んだ訳ではないのだと思います。そこには理屈だけでは説明できない運や、経験からくる勘といった要素もあったのだと思います。

 先を見通すことが難しい今のような時代、一般論だけでは解決しきれない事も多い事を感じている所ですが、さすがに運や勘といったものをどう磨いていくかはなかなか難しいことです。
 ただ“運”は他人が運んでくれるもの、“勘”は経験で研ぎ澄まされるものと考えれば、結局人脈を広げて経験を積んでいくことに尽きるのかもしれないと思っている次第です。
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