大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ高校留学 - 避けた方がいい地域(#1, 2019)
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2018年に公開した「カナダ高校留学避けた方がいい地域」に続いて、カナダ国内からの情報に基づき、2019年「避けた方がいい地域」第1弾をお送りします。
(2018年「カナダ高校留学避けた方が良い地域」を見逃した方は下記にリンクしてありますので、お読み下さい。)
BC School District「高校留学生プログラムへの警告(BC州政府より)
カナダの私立高校St. Michaels School事件の新局面
カナダ高校留学で避けるべき地域 - エドモントンまでもが移民反対運動
カナダのSt. Michael’s など私立高校への留学の危険性(3)
カナダのSt. Michael’s College Schoolなど私立高校留学への警告(2)
ノバスコシア高校留学はお勧めしません - こんな暴力教師が野放し
費用が妙に安いノバスコシア高校留学はお勧め出来ますか?出来ません。
2019年最初の「カナダ高校留学避けた方がいい地域」情報
1.BC州 Richmond School District (避けた方がいいというより、問題外の地域)
リッチモンドは、中国系移民が多く住む街です。
チャイナタウンではないのですが、中国語が飛び交い、レストランやスーパーマーケットなども「ここはどこ?」と思うほど中国満開です。 白人を見かけるのも稀な地区もあります。
もちろん、高校の生徒人口も大部分が中国系です。
リッチモンドのローカルニュースから:
「Richmond Districtは留学生からの授業料収入で7百万ドル(約6億円)儲けた!
毎年増え続ける留学生からの高収入により、留学プログラムはこの地区の主要収入になった。
地元の高校生の数が減少する中、留学生の数はうなぎ登り。
2018年だけでも合計1,013名の留学生を受入、どのほとんどが中国本土から。
費用を引く前の総授業料収入は$19,000,000。
この収入が、地区の学校整備、教師雇用など、政府からの割当金で賄えないものに当てられ、地元住民へのプラスとなっている。
更に多くの中国人留学生獲得のため、ShenzhenにもBC州の高校カリキュラムを提供するOff-shore Schoolを開校し、そこからの留学生をリッチモンドに誘導している。」
中国に留学するつもりでカナダに来る人以外は、問題外の地域だと思います。
2.トロント地区は日本の未成年には危険
「新年銃撃事件」という見出しのニュース。
「新年早々、警察は忙しい日を迎えた。 銃撃事件、暴行事件、殺傷事件などで。
トロント地区だけで、昨年の銃撃事件は424件。 異常な多さになっている。」
アメリカは、どこに行こうが銃撃に巻き込まれる可能性が限りなく高いですが、折角カナダを留学先に選び、わざわざトロントはないでしょうね。
3.ノバスコシア - Cape Breton
どうしてもノバスコシアの名前が出て来ますね。
日本人の親として嫌な予感のするニュースが多いのが理由です。
人口も少なく、経済も停滞しているノバスコシアが州をあげての「留学生呼び込み作戦」に必死の様子は以前のコラムでもご紹介しました。
高校留学プログラムではエージェントを囲い込み、留学生にほぼ権利のない一方的な実情に疑問を投げかけました。
地域の人口を増やし、収入を増やし、将来もこの地区に留まってくれるであろう「大学留学生」獲得にはもっと必死のようです。
作戦の「授業料を格段に安くすること」は「高校留学生獲得作戦」と同じですが、途上国などに的を絞り「安いよ〜〜」「入るの簡単よ〜」宣伝を行っているようです。
特に僻地のCape Bretonという場所にあるCape Breton University への呼び込み作戦には、「あれ?」と首を傾げる部分が多いです。
もともと地域のCommunity Collegeであった(1995年設立)ものを大学が昇格させ、授業料の安さと共に、特にインド・ベトナム・中国・アフリカ諸国からの単位互換性を認める作戦を取り、生徒をリクルートしています。
カナダ国内のレベルの高い教育期間からというよりも、途上国からの留学生を簡単に入学させ、授業料収入を上げるということのようです。」
昨年の記事には、約800名が主にインドから来たとか?!
今回の記事では、また500名。 主にインドからだそうです。
ふむ。
ただ寮に入れる生徒数には限りがあり、地元のアパートなどを借りることになりますが、なにせ小さな町ですので数不足から、数名が一部屋に押し込められた!という事例も紹介されています。
高校留学しても、この町のこの環境に住むわけですから、どうかな?
インドの文化に興味があり、インドの友達をたくさん作りたく、しかもそれをカナダで実践したい(妙な希望ですが)場合は、Cape Bretonにどうぞ。
そうでない場合は、問題外の地区ですね。
付け足しですが、安いと謳っている授業料はサイトでは公開されていません。
申込をしないと教えてくれないようです。
ノバスコシア高校留学プログラムと同様、秘密がたくさんありそうで、二の足を踏みますね、自分の子供を送る場合には。
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2019年こそは「この地区いいですよ!」ニュースをお届けしたいと頑張っていますが、飽和状態の高校留学プログラム、政府も「金のなる木」と位置づけている高校留学プログラムは、大きなほころびが出始めているようです。
最後に付け加えますが、アメリカに高校生を送るのは現在は問題外。
移民・非白人への迫害が大きすぎです。 もちろん銃の危険は言うまでもありません。
オーストラリア・ニュージーランドもカナダと競い「留学生は金」の一大キャンペーンを展開していますので、カナダよりも更に大きな問題が隠れていると思います。
なぜならば、人種差別に関しては、オーストラリア・ニュージーランドはかなり陰湿であるところからから、現状はかなりひどいと推察しています。
英語圏留学の中で、一番お勧め出来る国は、どこから見てもカナダです。
そのカナダで、これだけの問題が隠れていることをよく認識なさった後、高校留学への決断をして下さい。
Stay Tuned!
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