大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ・モントリオールの人種差別事情ー留学希望の方への情報
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トランプアメリカの影響か、それとも世界に人種差別意識が巻き起こっているのかと思えるニュースをカナダからお届けします。
特に、中・高校生の留学先を計画中の方、ケベック州モントリオールは少々厳しいかもという情報です。
先日来のSt. Michael’s に代表される私立高校の腐った体質に続いての残念な情報(CBCの記事)です。
先月政権を取ったCoalition Avenir Québec governmentが、公共機関で働く人の宗教的衣服を禁止する計画です。
例えば、教師はイスラムのヒジャブなどの着用が出来なくなります。
バングラデシュ移民の子供としてモントリオールで生まれ、教師になるのを夢見、現在McGill大学で教育を専攻中の学生Fatima Ahmedのコメント:
「ケベック州を含むカナダでは、人は多様な考えを受け入れ、個人の選択と宗教の自由を支持していると思っていました。モントリオールで教職につくのが夢でしたが、不可能のようです。」
他民族国家カナダの一番大切にすることがケベック州・モントリオールで崩壊しようとしています。
すべての人種・民族を尊重し、人種・民族に関わりなく個人の選択を擁護するはずのカナダ。
それが、まずモントリオールという一角から崩れようとしていることが非常に残念です。
ケベック州の3分の2の人たちが、公的機関で働く人間は宗教的なものの着用はするべきではないと考えていることも残念です。
「移民はみなキリスト教文化に基づく白人の常識に従え」という意識がカナダの白人の中で高まっているのも残念な事実です。
カナダの田舎に行くと、特に農業地帯の人たちにはそのような移民反対、白人文化主義の人に出会うことが多いです。
それが、ケベック州が先頭に立ち、人種偏見を法律にしようとする現実には危機感を覚えています。
これはイスラムへの偏見だけでなく、白人文化以外からやって来る移民、そしてもちろん留学生にも大きく影響する考え方だと思います。
大学生や社会人であれば、「日本人」としての存在を外に向けて発信し、人種偏見と戦うことも出来るでしょうが、中・高校生には過酷ですね。
留学だけでも大きなストレスであるところに、わざわざ人種偏見の強い地域を選ぶ必要はないと思います。
この政権Coalition Avenir Québec governmentは当分力を持ち続けるでしょうから、ケベック州やモントリオールを留学先として大切な子供さんを送る前によくお考え下さい。
「子供を留学させたい! どの地域のどの学校がベストですか?」の質問への一番わかりやすいマイナスの実例として、カナダのニュースをお届けしています。
長年、若い留学生の面倒を見た経験から、「私が親なら絶対ここには送らない」情報です。
Be careful!
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