対象:住宅設備
1年程前に住宅を建設しました。その際、24時間換気システムは当然のように付いていると思っていましたがそれに当てはまるようなものが換気口以外何も無くハウスメーカーに問い合わせた所、台所、トイレ、納戸、浴室の換気扇を24時間つけた事で24時間換気システムだと言われました。二階の寝室だけ結露がひどく寝るまで除湿機をかけても壁面の壁紙だけ汗をかく、壁紙から青いシミが浮き出るといったことがあります。担当者にその部屋の使い方が悪い、家族4人で寝るな、24時間暖房をつけっぱなしにしろ、全てのドアを開けておけと言われました。24時間換気システムが無いことと関係ありますか?またこのようなことを言われても仕方が無いのでしょうか?
ふなくまさん ( 北海道 / 女性 / 33歳 )
回答:6件

野平 史彦
建築家
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壁の断熱の有無を確認しましょう!
ふなくま様
(株)野平都市建築研究所(http://www.ab.auone-net.jp/~nohira/)の野平(ノヒラ)と申します。
文面拝見致しましたが、今時こんな住宅があるのか?と、正直、驚いています。
まず、気になったのが<壁面の壁紙だけ汗をかく>というところです。
これは外壁が全く断熱されていない、即ち、内壁の石膏ボード(だと思いますが)の裏は
外気と変わらない状態であるということを示しています。
ということは、軸組の外壁面にも構造用合板など張られていず、外気が侵入する状態である
と考えられます(いったいどうなっているのか分かりませんが?)から、
ボードを剥がして断熱材が入っているのか確認してみる必要があります。
入っていなければ、断熱材をきちんと充填すれば、室内壁の表面結露はおさまる筈です。
次に、換気の件。
まず、寝室に吸気口が付いていますか?
付いていなければ、寝室の扉からできるだけ離れた位置に吸気口を付けましょう。
寝室の扉がアンダーカットされていなければ、空気が流れませんから、それも必要。
結露の問題は、換気も影響しますが、主原因ではありません。
問題は室温と壁面温度の差が大きいため、そこで結露を起こしてしまうことです。
通常は外壁面に構造用合板が張られることが多いので、その表面で結露を起こし、
内部結露の問題となるのですが、この家はそれ以前の話しの様です。
名の知れたビルダーは、こうしたクレームを一番恐れているので、
そんな家づくりはまずしないと思うのですが、
いずれにしろ、基本性能が損なっているほどのローコスト住宅ということなのでしょう。
その様なメーカーがどこまで対応してくれるか分かりませんが、
壁の断熱のことだけは確認してみた方がいいと思います。

今野 樹
建築家
-
根本である壁の構造を第三者に確認いただいたほうがよろしいかと思います。
ふなくまさんが気にされている、
「24時間換気システムが無いこと」というのは
24時間対応の機械的給排気設備が設置されていないことかと思われます。
建築基準法上の24時間換気に関しては
自然給気(居室の壁等のガラリ)+機械排気(トイレ1ヶ所でも計算によってはOK)ですので、
たぶんですが現状の構造で問題無いのかと思われます。
ご質問の内容を拝見しますと、その換気の問題よりも、
壁内部の構造や壁に付属しているサッシュ、換気口、AC他用開口部廻り
の処理に問題が有るように思われます。
一度、第三者の建築士や詳しい方にご相談の上
調査していただいたほうがよろしいかと思います。

高長 俊明
建築家
-
何かの参考になれば。
24時間換気をしっかり機能させるには、排気口と共に各居室に給気口を設け、ドアにアンダーカットするなどして、しっかり空気が流れるように計画します。
結露は結露面の両側の温度差で生じます。室内の水蒸気量にも関係します。人も水蒸気の発生源ですが、断熱や、窓をペアガラスにするなどで、大抵の結露は防げます。
ただ、ペアガラスを入れたとしても、断熱仕様以外のサッシュの場合にはアルミ面で結露する場合があります。
建物が完成して一年は構造材や内法材なども水分を含んでいて結露しやすいですが、その後だんだん乾燥して結露が収まるケースが多いです。
でも、壁面に汗をかくというは、ひどいですね。

井上 享
建築家
2
24時間換気は第3種換気で問題無いと思います。
外壁の基本、断熱性能が確保出来てない事だと思います。
外壁と内壁間の断熱材が不足しているか、密に入っていない可能性があります。
内側の石膏ボードを外し断熱材を入れ替える事が良いです。窓もペア硝子又は内窓を進めます。
塗料を使う方法もあります。
新しい材料で「ノン結露」があります、内壁に塗装すだけで済みます。
これは屋外へ出る熱を吸収、発散を繰り返し結露の発生を防ぐ機能があります。
さらに外壁面に断熱塗料を塗装すると、より効果があります。硝子面にも塗装可能です。
検討してください。
建築設計工房 井上 享

遠藤 泰人
建築家
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24時間換気は関係ないと思います
外気に面する壁の室内側が結露しているのなら、まず断熱の問題だと思います。
24時間換気は関係ないでしょう。
台所、浴室など水蒸気の出る場所は換気されているようですから、そこから出る湿気は排出されていると考えて良いと思います。
水分が出る暖房機を使っていますか? 燃焼した空気が室内に出るようなものです。
例えばガスストーブ、ガスファンヒーター、石油ストーブ、石油ファンヒーター等です。
そうすると除湿器を使ってもかなり湿度が高くなります。勿論そういう器具を使っていなくとも湿度が高くなることはあります。
暖かくて湿度の高い空気が、冷たいものに接触すると結露が起きます。
一般的には、まず窓のガラス、次に窓のサッシの枠が結露します。壁が結露することは木造の場合、ある程度の断熱がされていれば、まず起こりません。断熱材に隙間があったり、ずれていたりして、壁の材料のすぐ裏まで外部の寒さが来ている可能性があります。
非接触型の赤外線温度計(安いものでも3〜5000円位するかと思いますが)で壁の温度を測ってみると一目瞭然です。きちんと断熱された壁の表面温度は、室内の温度と同じくらいです。窓ガラス面はやはり少し低いです。結露が起きている壁は更に低いはずです。
その場合は施工ミスと言うことになりますので、直して貰うしかないと思います。
結露している壁の表面温度が低いと言うことが証明できれば、相手も反論はできないはずです。
面倒でしょうが、表面温度を測定してみてください。
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