対象:防災
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年末に長男が誕生してもうじき1ヶ月になりますが、地震をとても心配しています。
東日本大震災以降、私の住む静岡県でも東海地震やら富士山の噴火やらの危険がより強く叫ばれていますが、どのような地震対策や心構えをしておけば良いでしょうか。日中は妻と赤ちゃんだけとなり、とても不安です。
ふくたろうさん ( 静岡県 / 男性 / 30歳 )
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小さくても揺れを感じたら、赤ちゃんの所へ駆け寄ってください
こんにちは。初めての赤ちゃんがいる家庭、地震は本当に不安ですよね。乳幼児がいる家庭では地震に対してどのような心構えと準備をすれば良いのでしょうか。
1)強い揺れに襲われる前に、赤ちゃんのそばへ行く
大地震に襲われると、揺れが収まるまでは身動きがとれません。大きな揺れに襲われてからでは、赤ちゃんの側に駆け寄ることすらできなくなりますので、揺れが大きくなる前に赤ちゃんの側に行けるようにすることが大切です。
カタカタという小さな揺れを感じた際に「大丈夫かなぁ…」と周囲を見つめたり、手近なものを何となく支えたりしがちですが、これはNGです。どんなに小さな揺れであっても、揺れはじめた瞬間、また緊急地震速報のアラームを受信した瞬間、赤ちゃんの所へ駆け寄る習慣を付けましょう。それで収まれば「あぁよかった」で済ませればよいのです。
2)赤ちゃんに覆い被さり、抱っこして守る
大きな揺れに襲われた際は、赤ちゃんと自分の身を守ることが最優先です。ただし、大人が負傷してしまうと、その後赤ちゃんを守ることができなくなります。自分はどうなっても構わないから、赤ちゃんに傷1つ付けないようにするではなく、言うはやすしですが、赤ちゃんも自分も助かるように身を守りましょう。
3)揺れが収まったら、周囲の状況を確認して行動を決める
揺れが完全に収まったら、赤ちゃんと自分の怪我の状況を確認します。地震の直後には大きな余震がくる可能性がありますから、しばらくは赤ちゃんを抱きかかえたまま、自宅や周囲の状況を確認します。
その後は、自宅に留まるか避難所へ行くかを判断します。自宅の損傷が激しかったり、津波の心配がある地域の場合は、日頃からまとめておいた赤ちゃん用の避難グッズを持って、速やかに避難をはじめましょう。ただし、赤ちゃん連れでの避難所生活は想像以上に苦労しますから、遠くの親戚の家などと事前に話し合っておければ安心です。
なお、乳幼児がいる家庭では普段から赤ちゃんの周りを安全空間にするように心がけましょう。
・ベビーベッドや赤ちゃんがいる場所の周りに、転倒物や落下物を置かないようにする。
・大人がいる場所から赤ちゃんがいる場所までの通路にも、物を置かないようにする。
・テレビやピアノなどの重量物が同じ部屋にある場合は、ベビーベットから離れていてもがっちり固定する。
以上
評価・お礼
ふくたろうさん
2013/01/23 10:41高荷様
ご回答ありがとうございます!!確かに小さい地震とかが来ると、どうせすぐ収まるだろうと思って何もしないことが多いですが、これが大きいのにならないとは限りませんので、ご指摘の様に子どもの所へ駆け寄るようにしたいと思います。
ベッドの周りも片付けて、子どもを守るように努めます、ありがとうございました。
回答専門家
- 高荷 智也
- (静岡県 / 備え・防災アドバイザー)
- ソナエルワークス 代表
備え・防災は、日本のライフスタイル。
「自分と家族が死なないための防災対策」と「経営改善にもつながる緊急時に役立つBCP」のポイントを解説するフリーの専門家。自然災害から原発事故、企業の危機管理まで分かりやすく実践的なアドバイスに定評があり、テレビや各メディア媒体への出演多数。
松島 康生
危機管理/BCP/防災計画コンサルタント
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被害が出る前に、やるべき事前の地震対策を!
「災害リスク評価研究所」災害リスクアドバイザーの松島です。
概ねの内容は高荷さんが説明されておりますので、補足として参考にしていただければ幸いです。
幼稚園・保育園の児童福祉施設で講演している内容を簡単にまとめてみました。
■建物の耐震化
家に残された奥さまや子供を守るための必須条件として、家族が住む「建物」は大地震にも耐えられるのかを確認する必要があります。
戸建ての場合、いつ建てられた建物(右上画像参照)のか、外壁などにヒビ等はないか、不安があれば耐震診断を受ける。
http://www.saigairisk.com/
■家の中の対策
過去の地震においてケガをしている人の多くは家具類が倒れて身動きが取れなくなるケースが多くあります。
「倒さない」「出さない」「落とさない」(右下画像参照)に注意して対策をしてください。
特に赤ちゃんが普段居る部屋とキッチン周り。
赤ちゃんが普段居る部屋では、原則、大きな家具類を置かないのが一番なのですが、現在の住宅事情ではなかなかそうは行きません。
家具類が倒れない。中身が飛び出さない。落ちて来ない。工夫をお願い致します。
また、キッチンは食器類など割れやすいモノが集中します。お母さん自身が大ケガをしたら、お子さんを助けることも出来ません。
私の家ではなるべくお金を掛けずに「倒さない」「出さない」「落とさない」工夫をしていますので、参考にして下さい。
かんたん!家の中の地震対策(具体的な事例画像)
http://www.saigairisk.com/253.html
※参考
東京消防庁では非常に分かりやすく、家具類の転倒・落下・移動防止する映像を公開しておりますので参考にして下さい。
・過去の地震における家具類の転倒・落下・移動での被害や対策(4分26秒)
http://wm.digi-c.com/shouboucho/sinsaika/education.wmv
・家具類の対策に関して、具体的なやり方をわかりやすく解説(19分1秒)
http://wm.digi-c.com/shouboucho/sinsaika/practice.wmv
・東北地方太平洋沖地震時の仙台市における室内被害再現映像(震度6強)
http://wm.digi-c.com/shouboucho/sinsaika/sendai.wmv
補足
■余震に備えた次の行動
高荷さんも指摘しておりますが、大きな地震の場合は次の「余震」に備えるための次の行動必要です。
・家の中で安全な場所へ速やかに移動する。
・自宅に大きな損傷がみられる場合は、自宅退去。
・海岸部であれば、津波から逃れるための避難。
・がけ崩れしそうな急傾斜地などが近くにある場合、近くの避難場所へ移動。
■事前に何をすべきか
・建物や家の中にどんな危険(リスク)があるのかを正確に把握して対策を施す。
・家族や親・兄弟・近所の方へ予定している避難先や連絡先を知らせておく。
・あらかじめ避難経路をチェックする(ベビーカーが通れるか、危険な個所はないか等)。
・
■非常持出品(備蓄品)
・乳幼児の哺乳瓶と粉ミルク
・離乳食とスプーン
・紙オムツやオモチャ
・携帯トイレやウエットティッシュ
・体温計と熱さまシート
・備蓄品として重量物である水などは多めに確保しておく(マンション住まいや避難所から遠い場合)
ポイントは避難所では配給がされにくい物や他人と共有しにくい物を家族構成や生活環境に合わせて用意しておきましょう。
災害時や防災用としてではなく、普段からのお出掛け用として余分に用意しておけば、煩わしさは軽減されるかと思います。
評価・お礼
ふくたろうさん
2013/01/23 10:44松島さま
ご回答ありがとうございます!!
たしかに子どもの周りだけ片付けても、妻がケガをしてしまったら意味が無いですね。台所には大きな食器棚などをおいてあるので、がっちり固定するようにしたいと思います。非常持ち出し品の中身も見直したいと思います。ありがとうございました。
松島 康生
2013/01/23 10:54評価をありがとうございます。
どうぞ地震時の知識と対策を少しずつでも進めていただければ幸いです。
また、これを機会にご家族やご近所とも話し合い、皆さんで防災力を高めてお互いに助け合う体制を整えていただければと思います。
(現在のポイント:2pt)
「地震対策」に関するまとめ
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普段から地震対策への意識を持とう!様々な対策方法を専門家が解説!
地震大国日本。普段から地震対策への意識は高めておきたいところです。そこで「地震に役立つアイテムって何?」「家庭で出来る地震対策ってある?」「外で地震にあったときはどうすればいい?」といった、地震対策への疑問や悩みに役立つ専門家の解説を紹介いたします。
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