対象:住宅設計・構造
現在、土地を探している者です。
立地、金額ともに私達の希望に叶う土地があるのですが、少し問題があります。
前面道路は約6m(南側)、間口約6.4mで約31坪の縦長の土地なのですが、道路と逆側(北側)が崖になっています。
これが、約10m以上の高さがあり、傾斜もかなり急角度です。
ハウスメーカーにお願いして地盤調査をしたところ、地盤は問題ないものの土砂崩れに備えて岩盤層まで杭を打つ必要があるとのこと。
岩盤層迄が10数メートルあるため、200〜300万円要するということで一旦は諦めましたが、その後土地の販売価格が300万円程下がったこともあり再検討中です。
ハウスメーカーの方は、「極力 家の本体を道路側に持ってきて、万が一土砂崩れがあっても被害を最小限に止めるような建て方もある。ハウスメーカーとしては、家が壊れないような事は十分に配慮する。」と言ってます。
個人的には、この北側の崖も土地の特徴(長所)の一つだと考えていましたが、敢えてリスクをとっても良いのか否かの判断が付きません。
難しいかもしれませんが、アドバイスをお願いします。
補足
2012/10/08 19:37北側の崖は、他人の敷地になります。
私が購入検討している敷地はほぼ長方形で、土地の北側の端から1m位先から、崖になっています。
あるみぞむくさん ( 神奈川県 / 男性 / 44歳 )
回答:4件
建築費はかかりますが
横浜の設計事務所です。
横浜は山が多いのでそういう土地はよくありますね。
人の土地でしたら擁壁も造れませんし、造れたとしても10m
ですとかなりの金額になります。
どうしてもその土地を気に入ってるならば、方法としては
崖から離す、杭を入れる以外にも、基礎をキャンティ(跳ねだし)に
なるように設計したり(実際はそう見えないですが)、地下を造る
などの方法があります。
工事費は上がりますが、土地の値段が安ければそれもありです。
崖は眺望やプラバシーの点では良い場所です。
ただし、大規模な地滑りを起こすような巨大地震がおこった場合に
どうなるかは対策をしてても未知数です。
それは平な土地であっても液状化や津波の問題などは同じ事が言えますが。
リスクと現実をどう按分するかは難しい判断ですが、その人の考え次第
という事もあるかと思います。
ちょっとでもリスクのある土地は嫌という方もいらっしゃれば、そうなったら
どこに住んでいても同じだから死んだり怪我がないようにだけしてもらえば
あとは保険で、という方もいらっしゃいます。
他人の意見はあくまでその人の経験や人生観です。
最終的にはリスク管理はきちんとしつつ、自分達の考えを優先して、後悔が
ないように決断するしかないかと思います。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼
あるみぞむくさん
2012/12/08 22:31評価が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
アドバイスを参考にさせて頂き、結局は自らの判断で購入をやめました。
現在、新たに土地を探しているところです。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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辻 唯寿
建築家
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まずはしっかりとした根拠をお聞きすることをお勧めします
はじめまして。名古屋で建築事務所を営むTREEHOUSE辻と申します。
31坪で間口6.4Mということですと16M程度の長さということになりますね。
そこで10Mの高低差となると角度的には相当こう配がきついです。
建て方はいろんな方法があると思うのですが基本ハウスメーカーさんは平地に建物を
建てるプランありきのケースが多いです。
おそらく10Mの擁壁はできないにしても5Mの擁壁を2段で作ることもままならないと思います。
ハウスメーカーさんいわく土砂崩れがあっても被害が最小限に止める建て方をまずしっかり
提示していただく必要があると思います。営業マンが言うレベルでは全く責任がとれないと思うのでハウスメーカーの建築士さんから説明を聞いた方がいいと思います。
通常このくらいの高低差で家を建てると安全は勿論確保したうえで・・・
膨大な費用がかかります。まずその辺もご理解説明を頂かないと
土地を買っても大幅予算オーバーになる懸念もあります。
あくまで支持層までの杭のお金が2、300万アップするのであって
建築費のアップがそれで済むとは到底思えません。
まずはしっかりとした御説明を受けることをお勧めします。
私個人的な意見ですが10mの高低差だと道路から入る方を3階、その下に2階。1階としても十分な高さで傾斜地のひな壇住宅でも考えます。ただそれだけの高低差ですので地すべりのあたりも十二分に検討する必要があります。見晴らしもいいし、屋根を利用して素敵な空間ができると思います。
余談ですいませんでした。ご健闘をお祈りいたします。
http://www.shosai-4031.jp/ TREEHOUSE 辻
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あるみぞむくさん
2012/12/08 22:31評価が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
結局、自らの判断で購入をやめました。
現在、新たに土地を探しているところです。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
菊池 克弘
建築家
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近隣の方に尋ねたり、役所での調査をお勧めします
はじめまして。
ご質問に対し、以下のように回答いたします。
立地、金額ともに私達の希望に叶う土地があるのですが、少し問題があります。前面道路は約6m(南側)、間口約6.4mで約31坪の縦長の土地なのですが、道路と逆側(北側)が崖になっています。これが、約10m以上の高さがあり、傾斜もかなり急角度です。
これは、31坪の敷地は平坦であるが、北側の境界線から崖があるということを前提といたします、
ハウスメーカーにお願いして地盤調査をしたところ、地盤は問題ないものの土砂崩れに備えて岩盤層まで杭を打つ必要があるとのこと。岩盤層迄が10数メートルあるため、200〜300万円要するということで一旦は諦めましたが、その後土地の販売価格が300万円程下がったこともあり再検討中です。ハウスメーカーの方は、「極力 家の本体を道路側に持ってきて、万が一土砂崩れがあっても被害を最小限に止めるような建て方もある。ハウスメーカーとしては、家が壊れないような事は十分に配慮する。」と言ってます。
神奈川県は横浜、川崎、鎌倉、葉山、横須賀などがけ地が多い地域ですね。そして、実際に、がけ崩れもよく起こっています。今回、購入されようとしている地域で、過去、どの場所で、どのくらいの頻度でがけ崩れが起こっているかを、近隣の方に尋ねたり、役所(市役所又は区役所)にて調査されることをお勧めいたします。
最終的なご判断はご自身でなされるのですが、私の個人的な見解では、5mを超えるがけ地での建築は避けたほうが宜しいかと思います。さらに5m以下であっても、擁壁により山留めを行っていない敷地での建築はお勧めできません(安全であることの計算根拠がないため)。
以上、参考としてください。
尚、弊社では建築のみならず、がけ地での擁壁等の設計も行っておりますので、個別のご相談も可能です。以下、ご覧になってください。
http://profile.allabout.co.jp/pf/katsuhiro-kikuchi/
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あるみぞむくさん
2012/12/08 22:30評価が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
アドバイスを参考にさせて頂き、結局は自らの判断で購入をやめました。
現在、新たに土地を探しているところです。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
菊池 克弘
2012/12/09 01:10アドバイスを参考にさせて頂き、結局は自らの判断で購入をやめました。
これは正解だったと思います。
実際は危険極まりない土地です。
私が大学を卒業して直ぐに入社した会社(新入社員の6月です)において、横須賀市内の宅地造成工事の現場で、土砂崩れに巻き込まれ、作業員の方が不幸にも、お亡くなりになられました。
ハウスメーカーの方は、「極力 家の本体を道路側に持ってきて、万が一土砂崩れがあっても被害を最小限に止めるような建て方もある。ハウスメーカーとしては、家が壊れないような事は十分に配慮する。」と言ってます。
たとえ、家が全く壊れなかっとしても、土砂崩れに巻き込まれれば、最悪の事態も考えられます。私は家が壊れることよりも、人命のことを先ず考えます。例えば、地震に対する設計でも、建物が壊れないことを第一に設計いたしますが、万が一、壊れたとしても、人命には全く問題ない壊れ方をさせるように、設計を工夫しています。最終的には、人命なのですよ。
現在、新たに土地を探しているところです。
良かったですね。今度は安全な土地を探してください。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
弊社では、土地探しからのご相談も承っております。特に、比較的廉価で購入できる、狭小敷地、変形敷地(旗竿敷地)などに対する設計は、弊社の最も得意とする分野でもあります。
尚、以下の私のコラムやプロフィールも参考にしてください。
コラム
http://profile.ne.jp/pf/katsuhiro-kikuchi/c/
プロフィール
http://profile.ne.jp/pf/katsuhiro-kikuchi/
■お問合せ先
都市環境建設株式会社
TEL:03(3803)1420
E-mail:info@bestsolution.jp
URL:http://www.bestsolution.jp
吉田 武志
建築家
-
購入を辞めることをお勧めします。
はじめまして。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームの設計施工を行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。
崖に、きちんと法規に合致した擁壁が建っている場合は良いですが、
そうでない場合は、
購入を辞めることをお勧めします。
理由は、
地域の崖条例等の法規により、
法規どおりに、崖からの距離を離して住まいを建てても、
天災の場合、その距離以上に影響の範囲が広がってしまうからです。
2つ目の理由は、
杭等で地盤補強をしても、地震や大雨等の天災で、
敷地の土砂が崖方向に移動した場合、
杭が建物を支える保証の対象にならないことが殆どです。
調べてみてください。
土砂崩れ等で建物が傾いてしまうと、沈下修正するのに
多額の費用が掛かりますし、
擁壁の建設代金も多額となります。
何千万円も掛かるのが普通です。
だから、その土地は買わないことが無難です。
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あるみぞむくさん
2012/12/08 22:31評価が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
アドバイスを参考にさせて頂き、結局は自らの判断で購入をやめました。
現在、新たに土地を探しているところです。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
吉田 武志
2012/12/10 10:01評価頂きましてありがとうございます。
購入を辞めたこと。良い判断だと思います。
崖地や擁壁のある敷地は、見晴しも良い場合が多く
それが敷地のチャームポイントだと考える住まい手や造り手も多いと思います。
ただし、基本的に杭は、建物の自重(鉛直荷重)を支えるものです。
天災等の影響で、擁壁や崖が崩壊すれば、土が流れて、杭に水平方向の荷重がかかりますから、建物を支える杭の保証はなくなるはずです。
設計者、施工者は購入を辞めることを勧めるのは自然なことだと思います。
(現在のポイント:-pt)
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