対象:広報・PR・IR
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豊田 健一
広報コンサルタント
6
グローバル広報。「英語版」ではなく「海外版」を
社内報の英語版を作成する企業が多くなってきています。
パターンとしては、以下の三つがあります。
・日本語版を作成して、完全英訳の別冊子の英語版
・同一ページに日英併記で作成
・日本語の一部を英訳して同一ページに掲載
どれも内容は既にある日本語を英訳したものです。
これは、「英語版」の社内報ではあるものの、
海外を意識した「海外版」社内報ではありません。
どういうことかご説明します。
こういう話を聞いたことがあります。
ある製造業の海外版社内報担当者の話です。
「日本で働く労働者は、自分が製造している物は、ごくありふれた形で売っている姿を目にする。しかし、中国の労働者は、自分たちが製造している物を見ることも無く、なにを作成しているのか知らないで働いている」
つまり、それだけ情報格差が、そもそも存在するということです。
「そんな状態で、日本の労働者向けの社内報を翻訳したものが、はたして海外の人に理解できるのか・・・」
日本人を対象とした社内報を完全英訳したものが、
はたして、海外の社員に、そもそも理解できるのでしょうか?
私が知る限りでは、日本語版と全くことなる英語版、
つまり純粋な海外版の社内報を作成しているのは二社ありました。
グローバル広報。
いま盛んに取り組んでいる会社が多いですが、
以上のような情報格差を認識することが大切かと思います。
菓奈 毎美
経営コンサルタント
5
クロスカルチュアな視点とWEBでライブな社内報
私の専門は統合型コミュニケーション戦略なので、21カ国の企業の広報戦略に携わってきました。
簡単にいえば・・・英語はすでに母国語を使う英語圏の人の価値観でない意思伝達のツール的な意味合いの言語になっています。
だから、的確な情報をよりシンプルにして伝達することで大丈夫です。
一番いい手法を見つけるには、国際企業として世界中にある企業のアニュアルレポートを収集して研究するのがいちばん手っ取り早いです。
お話を聞くと、以前に社内報には3つの種類があると話しましたように、貴殿の社内報はと企業環境をうまく運行させる意味での社内外向けの情報誌ともいえます。
だからこそ、海外の良いアニュアルレポートを収集し手本とするのが良いでしょう。
例えば、イケヤなどは世界中(アジアや南アメリカもある)に支社がありますし、本社の北欧というのは男女差別等も少なく視点がバランスとれていますので表現などいい見本になると思います。
異文化が基本ですので、日本語1つとっても英語1つとっても文化的な価値観から正確に翻訳は当然できません。
若い頃、ニューヨーク支社が調査してきた世界のデザイン最前線の情報を、ネイティブのオーストラリア人と私で異文化間の志向の違いで1ワード1つとっても話し合って吟味して翻訳したものです。
後に、外国人スタッフが80名近い企業に入社した時も、価値観を伝え合うにはよりフィードバックできる(相手の意見を確認して理解する作業)なくては、相手の主張を反発したり、代案を提案することはできません。
言語と言うものはそういう価値観の違いを理解した上で変化してゆくものです。
その意味でいえば・・・
【1】ホームページで社内報を作成してはいかがですか。例えば、ナイロビ支社のスタッフィが確かめたいこと?など質問コーナーをつくり、その回答をしてゆけば、より理解が深まるでしょう。ライブ感ある広報活動だと思います。公開したくなければ鍵をかけて社内でけで閲覧できてもいいでしょう。
【2】もしくはストックホルダー(株主)や経営環境先に理解をしてもらう目的が強ければ、ホームページの英語版自体がアニュアルレポートになっている企業も日本でも増えてきました。その中には、プレスリリース等の入れ込み、それを海外支社が社内報がわりに読めば一石二鳥でしょう。
参考になってでしょうか?
補足
海外のより良いアニュアルレポートを収集するとっておきの秘訣!
コレポンで、上司が御社を投資の対象(株主になること)を検討しているので、会社案内、アニュアルレポート一式を送付してほしいと、コミュニケーション部宛に請求してみましょう。
これは、ある米国人社長に教えていただいた無難に資料を手に入れられる上手な方法です。
(現在のポイント:10pt)
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