対象:一般歯科・歯の治療
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最近、物を噛むと左下奥歯がひどく痛むので、先日、歯医者さんへ行って診てもらいました。
すると、左下の奥から2番目の歯が大変えぐれていて神経が見えるほどになっているそうで、治療方法としては、まず神経を抜いて、次に、歯の噛みあわせの高さを更に少し低くしてプラスチックで穴をふさぐ、という治療をすることになりました。
そこで、歯の根元に麻酔注射して、しばらくたってから歯を削り始めましたが、少し削ったところで痛みがあり、何回か試しても痛みがあるので、先生は「麻酔が効かないようなので、仕方がないので、歯の噛みあわせの所に穴をあけて、そこから神経に直接麻酔を打つから少し我慢するように」と言って、そうされました。
それでも、深く削ろうとすると痛むので、結局、表面近くの神経は取り除けたが、歯根から上に伸びている神経は取り除く事が出来なかったとの事でした。
仕方ないので、残っている「歯根から上に伸びている神経」を薬で殺す(?)と仰って、何かの薬を穴に詰めて、その上を白っぽい何かの物質で蓋をして、1週間後に来なさいと言われ、痛み止めの薬をもらって帰って来ました。
そこで質問ですが、
1.歯の根元に麻酔注射して麻酔が効かないなんて事は本当にあるのでしょうか?
単に、この先生が「麻酔が下手」なだけではないのでしょうか?
これまでも、他の歯医者さんで、歯を麻酔して治療したことは何回かありましたが、麻酔が効かなかったことは一度もありませんでしたので、今回の先生が下手なだけではないかと不安に思っています。
(麻酔が効かないなんて事があり得るのであれば、抜歯なんか出来ないと思いますが、・・・。)
2.歯医者さんを変えた方が良いか、変えるにしても、新しい歯医者さんが気持ちよく応じてくれるかどうか、取り敢えず、来週もう一度、本日かかった歯医者へ行くべきか、迷っています。
どうすれば良いか、専門の歯医者様からアドヴァイスを戴ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
seitaniiさん ( 栃木県 / 男性 / 72歳 )
回答:3件
麻酔が効きにくい事について
こんにちは。むつみデンタルクリニックの倉田です。
歯科で一般的に使われる麻酔は「浸潤麻酔」と呼ばれる方法です。
粘膜下に麻酔薬を入れ、骨の中を浸潤させて歯根内の神経に麻酔をかける方法です。
ただ、この浸潤麻酔は下の奥歯などの骨が密で硬い部位には効きにくいという一面があります。
今回のように神経に炎症が起きている場合ではなおさらです。
ですからこのようなケースはそう珍しいものではありません。
こういった場合には「伝達麻酔」という方法を使います。歯根内にある神経だけでなく、その元の「下歯槽神経」という神経に麻酔をかける方法です。
今回のような大臼歯の神経を取る処置や、親知らずを抜く際に使います。
ただ、この伝達麻酔、行わない歯科医もかなり多くいます。
炎症の起きている神経の処置、さぞかし痛みもあったかと思いますが、前回入れたお薬が効いていれば、
治療自体は問題なく進めることができます。
治療完了まではまだ1ヶ月近くかかるかと思いますが、現在の歯科医院で診てもらっても問題ないかと思います。
歯の神経の治療について:http://blogs.yahoo.co.jp/mutsumi_dental/31509651.html
千葉県松戸市むつみデンタルクリニック:http://www.geocities.jp/mutsumidental/
歯HOO!ブログ~松戸市の歯医者さん~:http://blogs.yahoo.co.jp/mutsumi_dental
評価・お礼

seitaniiさん
2011/06/12 11:09丁寧で詳しいご説明、ありがとうございました。
麻酔が効かないこともあることが分かりました。
お教え戴いた「伝達麻酔」のことを現在の歯医者様に話した上で、取り敢えず、現在の歯科医院で治療を続けようと思います。
ご回答、ありがとうございました。
回答専門家

- 倉田 友宏
- (長野県 / 歯科医師)
- 倉田歯科医院 院長
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート
虫歯・歯周病治療からインプラント、レーザー治療、メタルフリーの審美治療まで幅広い治療で患者様に多様な選択肢をご提供しています。2014年からは地元の長野県でお口の健康をサポート。健康な歯を長く使っていただくため、予防に力を入れています。
倉田 友宏が提供する商品・サービス
麻酔が効きにくい状況について
おはようございます。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
私の経験上、下の奥から2本(大臼歯)は麻酔が効きにくいことが多いです。これは下顎の奥歯の周囲は骨が硬く、根っこも長くて根の先が深い位置にあるために、歯ぐきにから麻酔をしても麻酔が染み込んでいきにくく、奏功するのに時間がかかるためです。逆に上の歯は、上顎の骨はスポンジ状で(下顎に比べて)柔らかいため、麻酔は染み込みやすく、効きやすいので、麻酔の効き目が悪くて痛がる方はほとんどいません。
また、虫歯で穴が空いたままで長期間放置していた場合、周囲の骨はさらに硬くなりますし、根の周囲に炎症があると麻酔の効果は悪くなります。麻酔薬は酸性とかアルカリ性のPH(ペーハー)の影響を受けやすく、炎症がある部分は酸性に傾くため、麻酔薬は化学構造が変化し効き目を失うのです。そのため、歯科治療が苦手な患者さんで、歯が痛くなっても治療を敬遠してしばらく放置していたりすると、余計に麻酔が効きにくくなり、治療の時に痛くなってしまうことがあります。
おそらく、歯科医院を変えても麻酔が効きにくいことには変わりないと思いますので、麻酔の方法を工夫してもらってはいかがでしょう?私のおすすめとしては、
1)伝達麻酔(神経の集まる上流部分をブロックする麻酔)を併用する。
2)30分以上時間をかけて歯の周囲にまんべんなく、十分な量(通常の倍以上)の麻酔を 施し、効いてくるまで気長に待ってから治療を行う。
と言ったところでしょうか?患者さんがたくさんいて混んでいる歯科医院では、時間をかければ麻酔が効いてくることが分かっていても、十分な時間を確保するのが難しいのかもしれません。まずは担当の先生とよく話し合ってみてください。お大事になさいませ。
つくばオーラルケアクリニック http://tsukuba-occ.com/top.html
評価・お礼

seitaniiさん
2011/06/12 11:19詳しくて丁寧なご説明、ありがとうございました。
>下の奥から2本(大臼歯)は麻酔が効きにくいことが多いです。
⇒麻酔が効かないケースがあると知り、現在の先生への不信感が少し払拭できました。
>おそらく、歯科医院を変えても麻酔が効きにくいことには変わりないと思いますので、麻酔の方法を工夫してもらってはいかがでしょう?
⇒アドヴァイス戴いた方法などを、今度行った時、先生に話してみたいと思います。
ご回答、ありがとうございました。
回答専門家

- 飯田 裕
- (茨城県 / 歯科医師/医学博士)
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
患者さんの性格や体質に合った「オーダーメイド治療」を提供
インプラント治療では、患者さんの身体的負担を軽くするため、シンプルな治療法の採用、短時間でダメージの少ない手術を実践しています。完全予約制による丁寧な診療と、近隣医療機関との緊密な連携、充実した検査体制で安全性の高い医療を提供します。
飯田 裕が提供する商品・サービス

袋 晃子
歯科医師
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麻酔法はいろいろあります。
群馬県前橋市歯科ラブアンドティース院長の袋 晃子です。
麻酔のうまいへたもあるかもしれませんが
麻酔が効きにくい方も確かにいます。
しかし今回は部位的に下あごの奥ですので
この部分が効きにくい事は
ご説明もあったように確かです。
その場合に通常は伝達麻酔を行いますが、大学の教育上行わない大学が
あることもあり、行わない先生もいらっしゃいます。
また伝達麻酔の効果も100%ではなく、効きにくい方にはやはり効かず、
その場合には歯根膜注射(特殊な注射器を用いる)などを行っていきます。
それでも効かない場合は骨内麻酔という方法を用いています。これは日本では
おこなわない方法ですが、特殊なドリルで粘膜を通じて歯槽骨に穴をあけ、専用の
注射針で麻酔を徐々に入れていく方法です。
さらにそれでもという場合はお痛みを我慢していただいて神経に直接注射となりますが
できればここまでいきたくはないのは患者さんも術者も同様です。
昔のドクターは麻酔がなく、
亜ヒ酸やパラホルムなどを用いて、神経を少しづつ殺しながら
奥深くまで削っていったので今回もおそらく
パラホルム製剤ですこしづつ殺しながらという方法をドクターは
とられたものだと思います。
次回に痛みが無くなっていれば通常の処置になると思いますので
よく考えてみてください。
評価・お礼

seitaniiさん
2011/06/12 11:15詳しくて丁寧なご説明、ありがとうございました。
麻酔が効かないケースがあることが分かり、現在の先生への不信感が少し払拭できました。
今度行った時は、「伝達麻酔」のことを先生にも話してみようかなと思います。
ご回答ありがとうございました。
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