対象:住宅設計・構造
現在注文建築で家を建てようと考えており土地を探しています。
希望の地域に手ごろな価格ではあったことはあったのですが
●南西向きで前道路は8m
●間口5.2m、奥行き18.8m
とかなり縦長の土地です。
3区画で売り出しており左端はすでに売却されているようです残りの2つのうち1つは商談に入っておりおそらく3階建てを建てるだろうとのことです。
隣地との距離がすごく狭く(363mm+363mm)光はほとんど入ってこないのではないかと思っています。今はまだ隣りは建ってないのですがその土地を購入してもいいものかで決めかねています。
参考図面をもらったのですが1階に和室とLDKと水回り、2階に3部屋とベランダ、中二階に蔵(1.4m高)がありますので1階の天井高は3.3mあり普通の窓の上にも明り取りのFIX窓がありました。仲介業者の人は日当たりは大丈夫とは言いますがいまいち信用できません。高い買い物をして昼間でも電気をつけていないと真っ暗な家では嫌なので意見をお願い致します。
あんころ1さん ( 大阪府 / 男性 / 32歳 )
回答:7件
プラン次第ですね・・・・
kfyz4571さん、こんばんわ。大阪で設計事務所をしています。
月並みで当たり前の回答ですが、プラン次第かと思います。
条件の中で、前面道路が8mあると云う事ですので、当然道路側からの採光を期待しますが、南西向きですので採光能力を過信しますと、夏場暑い家になってしまわないかと思います。大阪の夏の暑さは住んだ人でないと判りません。
奥行きが18.8mと比較的長いので、パティオ等を設けて風抜きと採光を考えるとか、上階に行くに従ってセットバックさせて採光を下階にまで届かせる様な工夫が必要かと思います。
ちなみにですが、大阪で中二階の蔵は階に該当し3階建てと見なされます。
その為、構造関係の法令で応力度計算を求められたり、耐火基準も三階建て扱いされ、思わぬ出費を招くことがありますので注意が必要です。
これは小屋裏収納庫に関する告示や通達が複数ある為で、行政によりさまざまな解釈がなされています。
当初小屋裏収納庫に関する規定でA:天井高1.4m以下 B:建築面積の1/8以下 C:固定階段を設けない。と云う三つの条件を満たせば階に算入しないと云うものがありました。
その後平成12年住指発682号と云う通達が出ましてA:天井高1.4m以下 B:直下階の1/2以下であれば階に算入しないとされました。
その時にそれまでの規定を削除しておけば混乱は起きなかったのですが、削除されていない為、ある行政では固定階段を設けていれば階に算入すると見なされ、また、ある行政では住指発682号のみを運用し、固定階段があっても階に算入しないと解釈され、固定階段があっても認められるのならば、中二階の蔵でも階に算入しなくても良いとする行政も現れました。
大阪はまだ中二階の蔵は階と見なされ、三階建ての法規制が掛かります。
評価・お礼
あんころ1さん
2011/05/24 12:13早速の回答ありがとうございました。
大阪では中二階は3階建と見なされるんですね。高さが1.4m以下であれば建築面積に含まれず
階とは見なされないと思っていました。仲介業者経由ですが図面をおこしてもらいその時の説明では3階建にはしたくないとかおっしゃっていたような気がしましたので2階建てとしてできるものだと思っていました。その旨確認しとく必要がありそうですね。ありがとうございました。
回答専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
光の筒となる、中庭が効果的
kfyz4571さん、こんにちは。
一級建築士の小木野です。
弊社も、東京の下町に事務所が有る為、
細長い敷地での設計経験が有ります。
間口5.2m 奥行き18.8mの敷地場合、
逆に奥行きが非常にゆったりした、敷地です。
この奥行きゆったりを使わない手は有りません。
光が落ちて来る「中庭」を設けては如何でしょう?
特に、建蔽率が小さい場合は、床面積に支障は来たさず、効果的です。
「中庭」が難しい場合は、階段も含めた「吹き抜け」をつくる事で
光を取り入れる事が出来ます。
弊社では、間口5,4m 奥行き13.3mの敷地で、3階建ての住宅を設計しましたが、
「中庭」と「スケルトン階段」を組み合わせる事で、
驚く程、明るい住まいが実現しました。
こちら「北区S邸(狭小間口の家)」
http://www007.upp.so-net.ne.jp/spiritual/kenchiku.html
参考にしてください。
小木野貴光アトリエ一級建築士事務所
http://www007.upp.so-net.ne.jp/spiritual/
評価・お礼
あんころ1さん
2011/05/24 20:29回答ありがとうございました。
今は敷地面積99平米に対して建築面積63.52平米と結構きつきつに図面を描いてもらって
います。中庭をつくったプランも作ってもらおうと思います。今からじっくり北区の
S邸を見させていただきます。
ありがとうございました。
回答専門家
- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
小木野 貴光が提供する商品・サービス
狭小敷地で、豊かなスペースと居心地の良い住まい!
村上 治彦
建築家
1
設計者と一緒に解決を。
こんにちは。
東京の北区というところで夫婦で設計をしています
村上建築設計室の村上と申します。
狭小敷地、住宅密集地での設計をしており
これまでに経験した設計と比較しての
お話をさせていただきます。
間口5m奥行き18.8mでしたら
余裕のある土地であるように思います。
(周辺状況はおいておきます)
間口4.5m奥行き13m
北側道路-幅員4.4m
隣家との距離-東30cm、西50cm、南2.5m
という敷地に
間口3.4m奥行き9.6mの住宅を建てました。
確かに内部空間は細長いです。
しかし、それによって緩やかに領域化できています。
当たり前ですが
住まいの良し悪しを感じるのはkfyz4571さんですので
kfyz4571さんの琴線に触れる住まいづくりを
一緒に、じっくりと、納得のいくまで
隣でやってくれる設計者を見つけてください。
まずAllAbout ProFileの設計者をじっくりと見ていって
(かなり時間がかかると思いますが、ここはあせらずに)
気になる設計者がいたら
会ってじっくりと話をしてみてください。
住まいづくりでは大きく心が動き
お金もたくさん動きます。
あせらず時間と必要費用(設計料です)をじっくりとかけて
素敵なkfyz4571さんのお住まいを完成させてください。
評価・お礼
あんころ1さん
2011/05/24 12:24朝早くからの回答ありがとうございました。
希望する地域は30坪くらいの土地はあまり出ず少し大きいか分割して小さな3階建を建てる
ことが多いようです。今まで検討していた土地は正方形に近い間口が普通にある土地ばかり
でしたので今回のような細長い土地は慎重になっています。焦らずよく練って決めたいと
思います。ありがとうございました。
村上 治彦
2011/05/24 12:29コメントありがとうございます。
kfyz4571さんのお住まいが素敵なものになりますよう
こころよりお祈り申し上げます。
村上建築設計室 村上治彦
奥山 裕生
建築家
-
設計事務所にご相談されてはいかがでしょうか?
はじめまして。
奥山裕生設計事務所の奥山と申します。
間口の狭い土地や狭小敷地、変形敷地は、
一般的には敬遠されがちですが、
設計に工夫を重ねれば、魅力的な住宅をつくることは
十分、可能だと思います。
設計事務所にご相談されてはいかがでしょうか?
是非、家創りをお楽しみください。
奥山裕生設計事務所
http://www.yusei-arch.com
(参考写真)
共に敷地面積18坪前後で三方を隣家に囲まれた都市型住宅です。
評価・お礼
あんころ1さん
2011/05/24 17:26回答ありがとうございました。
間口が狭くても結構理想的な間取りを書いてもらってはいますので
さらに意見を出しそれを反映してもらってみます。
ありがとうございました。
奥山 裕生
2011/05/24 18:31コメントありがとうございました。
kfyz4571さんにとって、素晴らしい家づくりとなることを
願っております。完成が楽しみですね。
田端 寿美
建築家
2
住まいのイメージをしっかり持って。
atelier T-CUBE 田端と申します。
大阪南港ATCで設計事務所をしています。
敷地にはそれぞれ個性があって、どんな敷地にも多少は問題があるものです。
その問題を克服した時、普通では手に入らない素晴らしいものが手に入るのだと思います。
今回の問題は主に「日照」のようですね。その他にも色んな問題が付随して発生してくると考えられますが、それを可決する方法は必ず見つかります。
方法は色々考えられますが、まずはご自分の住まい方、ライフスタイルをしっかり持つことが大切です。
どうしたいのか、どんな暮らしをしたいのか、取捨選択の基準をしっかり考えて、設計者と充分に話し合って、プランを試行錯誤してください。
そうしないと、思わぬ方向へと進んでしまいます。
ご存知のように大阪では間口の狭い住宅はたくさんあります。
どのご家族もそれぞれに解決方法を探ったのではないでしょうか。
私も間口6m×奥行き14mで計画したことがありますが、お施主様の意向がハッキリしていたので、1点集中的にアドバイスをさせていただきました。
解決方法は1つではなく色々あります。
その中には、ご自分やご家族に合った方法があると思いますよ。
ステキな、kfyz4571さん独自のお住まいを作り上げてくださいね。
評価・お礼
あんころ1さん
2011/05/24 20:41回答ありがとうございました。
そうですね。家族、設計者と充分に話し合って試行錯誤したいと思います。
昔から家を建てるのが夢だったのでいい家をつくりたいです!
ありがとうございました。
宮原 輝夫
建築家
10
逆転の発想で、マイナスもプラス
ちょっと遅くなりましたが、参考になればと思い回答いたします。
間口5.2m×奥行き18.8m、敷地としてとても魅力的なプロポーションだと思います。
私たち建築家が設計する際に考える良い土地と、不動産業者(一般の方も)が考える良い土地、実はかなりの違いとがあると感じています。あんころ1さんの土地も手ごろな値付けがされている理由は、不動産業者に売り辛い土地だと判断されたからでしょう。
ご心配されている各部屋を明るくする事は、中庭(光庭)、吹抜け、トップライト、等々を組み合わせることでとても簡単に解決出来ます。それよりも、その光や空間をあんころ1さんにとって、どの様に魅力的なものとするか、それが重要です。
さて、私がご依頼を受けたとすると、
ご家族の構成や、ご要望によっても違うと思いますが、先ずは、奥行き18.8mをどう活用するか考えると思います。ちなみに、この距離はちょうど野球のバッテリー間と同じくらいで、8畳のお部屋の長さの、なんと5倍なのです。なかなか手に入れる事が出来ない、とても個性的で素敵な空間が出来る可能性があります。
敷地の状況から明るい部屋を実現する為に、中庭や、吹抜といった部屋でない場所をつくること(マイナス)で、逆にとても贅沢で、特別な空間を得ることが出来る(プラス)のです。
一つのアイデアとして、
1. 細長い敷地を利用して、家の中で長い距離を見通せるように間取りをつくる。
2. 1を実現する為、ガラスや引戸等を用いて部屋やスペースを分ける
3. 部屋間に中庭や吹き抜け(上部トップライト等)を配置したり、シースルーの階段を配置して光を各部屋に届ける
4. 部分的にバルコニー等を配置して、内部と外部を楽しめるようにする接続する。
5. 中庭を利用して、家の中に離れを作りだし、茶室や大浴場をつくる。
6. とてもとても大きな(奥行き18m)ワンルームをつくり、必要に応じてカーテンや、家具で仕切る。
(特に、お子さんが小さな時はお勧めですよ。)
などなど、奥行きがあるからこそ出来る事が沢山あります。
参考までに私が設計した、奥行き15mの家の写真を貼っておきます。
(現在のポイント:2pt)
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