対象:住宅資金・住宅ローン
借り換えを検討中のものです。一般的には金利差1%以上を目安とするそうですが、以下のケースでもメリットがあるか(リスクはないか)アドバイス頂けますか。
【残期間】 33年6ヶ月
【金利タイプ】 元利金等
【残ローン】 5000万円
【変動金利】 1.075%(前) ⇒ 0.875%(後)
【残期間での支払総額】 5,956万(前) ⇒ 5,770万(後)
【メリット試算】
返済額削減 +186万
諸費用 -130万
戻り保証料 + 90万
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借換メリット 146万
一方で、借り換え時のキャッシュアウト額(40万円)で、借り換えではなく繰り上げ返済をしたと考えると、返済総額の削減は48万円程度になります。
表現を変えると、自由に使える現金40万円を使って、借り換えをすれば146万円分、繰上げ返済をすれば48万円分の返済額の削減ができるということと理解しています。従って、今回は、借り換えをしたほうが良いのでしょうか??
2395さん ( 東京都 / 男性 / 32歳 )
回答:4件
住宅ローンの借り換えについて
2395 さま
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、
たしかに利息軽減効果は少ないかもしれませんが、
残りの返済期間も長いので借換を検討してもよろしいかと思います。
借換のメリットは総返済額を減らすだけではありません。
例えば、固定金利を選択することによって、総支払額は高くなりますが、
金利上昇リスクを少なくすることも可能です。
現在はまれにみる低金利時代のため、変動いいのか、固定金利がいいのか、
判断は本当に難しい状況です。
どちらも甲乙つけがたいというのであれば、変動金利と固定金利の併せ貸し
(ミックス返済)にする方法もあります。
いずれにせよ、各金利の特色や将来の生活設計(支払い計画)を第一に
考えていただくことをお勧めいたします。
日本の金利市場のトレンドが大きく低金利時代に変化してしまった今、
指南書に記載されている 『住宅ローン=全期間固定金利 』 という
単純な発想ではなくなったように感じます。
現状の低金利のメリットを生かしながら、金利上昇等に対応できるように
貯蓄を定期的に行い、繰上返済を視野にいれながら有利に時代を見据えていく
このような返済方法も選択肢の一つに入れてもいいのかもしれません。
まずは借換目的 が総支払額を抑えたいのか、
それとも金利上昇リスクをなくしたいのかを明確にしていただき、
それに合った借換先を見つけていくことが重要だと思います。
以上、ご参考になりましたでしょうか
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/ 藤森哲也
FPによる住宅ローン初回無料相談 http://www.ad-cast.co.jp/money/loan/
住んでから気になることを事前に説明 物件調査報告 http://www.ad-cast.co.jp/purchase/object-report/
評価・お礼

2395さん
2010/11/29 12:40ご丁寧なアドバイスありがとうございました。
大変参考になりました!!!
回答専門家

- 藤森 哲也
- (不動産コンサルタント)
- 株式会社アドキャスト 代表取締役
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?
売ってしまえば終わり・・・になりがちな不動産業界の現状に疑問を抱き、不動産購入には欠かせないお金の勉強をスタート。FP資格を取得。住宅購入に向けての資金計画、購入後の人生設計までトータルにサポートする「一生涯のパートナー」を目指しています。

渡辺 行雄
ファイナンシャルプランナー
3
住宅ローンの借り換えについて
2395さんへ
はじめまして、個別相談専門のファイナンシャル・プランナーとして活動しています、渡辺と申します。
『従って、今回は、借り換えをした方が良いのでしょうか?』につきまして、2395さんもご記入されているとおり、住宅ローンの借り換えを行うことでメリットがでるための条件としては、
1.返済期間が10年以上残っていること。
2.借入残高が1,000万円以上残っていること。
3.現在のローン金利と借り換えを行った場合のローン金利との差が、1.0%以上あること。
などとなります。
よって、2395さんの場合、返済期間と借入残高は条件を満たしていますが、ローン金利を考慮した場合、借り換えによるメリットは期待しづらいと思われます。
尚、残期間が33年6ヶ月となっていますが、金融機関によっては返済実績として3年以上の返済実績を求めてくる金融機関もありますので、今の時点でローンの借り換えを利用できる金融機関は限られると思われます。
以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄
評価・お礼

2395さん
2010/11/25 13:18アドバイスありがとうございます。
借り換えによるメリットは期待しづらいとのことですが、メリットが出るという私の試算に誤りがあるのでしょうか。それともメリットと呼ぶには、削減効果が小さすぎるとお考えですか。
ご指定頂いた返済実績については、打診をしている1つの金融機関は1年以上の返済実績が必要で、もう1行は返済実績が不要とのことでした。

渡辺 行雄
2010/11/25 14:022395さんへ
お返事いただきありがとうございます。
また、多少なりともお役に立てて、何よりでした。
これからもお金に関することで、分からないことがありましたらご相談ください。
リアルビジョン 渡辺行雄

浅見 浩
ファイナンシャルプランナー
-
長期的な視点で考えて・・・
2395さん はじめまして。
FPの浅見と申します。
借り替えた瞬間の差額だけでなく、キャンペーンなどが終了後のことも
視野に入れるとよいのでは!?
また、キャッシュを使うことによる預貯金の流動性は大丈夫なのか?
住宅ローンだけでなく、全体を見て決断されることをお薦めします。
ご参考にしていただければ幸いです!
評価・お礼

2395さん
2010/11/24 22:56アドバイスありがとうございます。
適用される優遇金利は通期(34年)になるため、キャンペーン終了後の心配もありません。
また、余裕のあるキャッシュを使う予定ですので、流動性の心配もありません。
ご指摘の通り、長い目で、全体を見て考えたいと思います。

浅見 浩
2010/11/26 16:362395さん
評価ありがとうございます!
長い目で見ていくと、固定金利も検討に入れてください。
良い決断をされることを願っております。

永野 修
ファイナンシャルプランナー
-
メリットとは実際に得られる便益のこと
2395さん はじめまして
東京と熊本で個別相談をしています
株式会社FPフェアトレード・ジャパンの永野です。
住宅ローンの金利も安くなってきており見直しを
考える方が増えています。
メリットに関してですが、、、、
>返済額削減 +186万
とありますが正確には返済額削減(予定) +186万であることが重要です。
つまり得られると決まっていないのです。
反対にリスクは当然金利上昇リスクですが、金利がいつ上がるかはわかりません。
今の低金利時に考えることはリスクに比べて得られる実利益がいくらなのかであって
仮の利益であればリスクと比べようがないことに気がついて下さい。
リスクに対して実利益はどうなのか
利益限定、リスク無限大(少し大げさに書いています)であることも否定できません。
金利の高い時に変動金利で貯蓄はしないと思います。
それと同じで低金利の時はせっかくの歴史的低金利で将来の安心と安定を
とることの方が長期的には実利益が大きいように感じています。
金融商品はいろいろな考え方があります。
熟考の上決めて下さい。
住宅ローンは金額も大きく、支払期間も長いので失敗が許されない部分もあります。
最後に2395さんがよい選択をしてよりよい暮らしが出来ますことを祈願しております。
同時に生意気な書き方をしていることをお詫び申し上げます。
株式会社FPフェアトレード・ジャパン
永野 修
評価・お礼

2395さん
2010/11/24 23:05アドバイスありがとうございます。
永野様は固定金利にすることを示唆されているのでしょうか。
低金利であるが故に、変動金利を選びがちな購入者への警鐘と理解しました。
現状維持か借換えかの2択で考えていましたが
低金利の安心と安定(固定)も改めて検討しようと思います。

永野 修
2010/11/25 00:11ご評価いただきましてありがとうございます。
ある程度低評価を覚悟の上で回答させていただきました。
あくまでも個人的な見解ですが現在の世界経済と金融の状況を考えると
どうしても日本の今の低金利があと10年も続くとは思っていません。
示唆されていますとおり、まず固定金利を考えて月の支払額が1万円~2万円
上がっても大丈夫な家計でしたら変動金利の1%を切る絶好の低金利を享受できる
と考えています。
様々な考え方があるので時間をかけて検討していただければと思います。
(現在のポイント:-pt)
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