対象:教育資金・教育ローン
今月第一子出産予定の専業主婦です。
カテゴリをまたいでしまい長文になりますが、2つのご相談があります。
夫は会社員。持ち家で住宅ローン返済中(30年固定・ボーナス払い無し)です。
現在の家計は、
給料から住宅ローン返済分・夫婦の保険料・その他を引いた
手取り収入で生活費を賄い、ほぼ月々の貯蓄は0。
ボーナス(年150万円)から年払いの税金を引いた130万円程が
年間貯蓄としてできている状態です。
(固定資産税と自動車税ですがどちらも昨年購入なので、
現在は税金の補助がありますが、数年後には少し増額すると思われます)
現時点で570万円程貯金があります。
なるべく早く繰り上げ返済をして、
住宅ローンを完済したいと考えておりますが、出産を控えているので、
万が一の為に、母子ともに健康状態に異常がないと分かり、
落ち着いてから今後の子どもの教育資金の貯蓄も考えた上でと考えています。
そこで今回のご相談をさせていただきました。
1.
学資保険に加入するのであればアフラックがいいのではと考えていますが、
・当分の間は私のお小遣い分を子ども費(オムツ代など)にまわすので
現在の家計支出に変化なし。
・中学生まで入院・通院費は無料。
・子ども手当てなどは全額子ども名義の貯金に。
(子ども手当てがあてにならない場合や余裕があれば年間貯蓄から月1万円程貯金)
・夫の死亡保障は現在1500万円。(子どもの成長に合わせて見直し予定)
・団信に入っているので住宅ローン支払いの心配はなし。
との点からどちらのメリット・デメリットも考慮して、
銀行積金などの個人貯蓄の方がいいのではないかと思っております。
我が家の場合、子どもの教育資金は学資保険と個人貯蓄どちらがいいのでしょうか?
学資保険の場合はどこのものがいいのでしょうか?
子どもは2~4年以内にもう一人、
子育てが落ち着き次第私もパートで働こうと考えています。
2.
上記を踏まえて、現在の貯金570万円の内いくら位を、
繰り上げ返済にまわしてもいいのでしょうか?
今後特に車などの大きな買い物の予定はありません。
以上2件に関してよろしくお願い致します。
ちゅんこさん ( 愛知県 / 女性 / 28歳 )
回答:4件
ご相談の2点について
ちゅんこ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談の件、まず教育資金の貯蓄を学資保険にするか、銀行預金にするかですが、将来的に(例えば10年後くらいに)金利が上昇するかもという想像力を働かせた方がよいでしょう。
昨日は、日本銀行が「包括緩和」という金融緩和策を打ち出しましたが、これは、要するにデフレ脱却のために新しいお薬を使いましょう、というような話です。
この薬が適度に効果を発揮すれば、上手くデフレを脱却できるかもしれませんが、なかなか効き目が現れなかった場合は、薬の量を増やしていくことになるかもしれません。
この薬は使い過ぎると、副作用がありますので、その副作用で、ある日突然、通貨の価値が下落に向かう可能性もあります。
もしこうなると、物価が急上昇し、おそらく長期金利も上昇しますので、貯蓄性のある学資保険など、長期固定金利の金融商品の実質的な価値は、下がってしまいます。
したがって、仮にこのシナリオに至った場合、貯蓄性のある学資保険に加入し、かつ30年固定金利の住宅ローンの繰上げ返済をした人は、大きく後悔することになります。
ただし、もちろん経済環境が10年後も20年後も今と同じと仮定するなら、計算上は、銀行預金に残しておくより、学資保険加入、繰上げ返済の方が有利になるでしょう。
絶対的な答えはありませんが、個人的には、どんな局面が来ても、柔軟に対処できるようにしておいた方がよいと思っています。
なおもし保険での貯蓄にこだわるなら積立利率変動型の保険を検討してみてはいかがでしょう。低解約返戻金特則付きのものもあります。
いろいろな組み合わせをトータル的に考えてみてください。
以上、ご参考にしていただけると幸いです。
評価・お礼

ちゅんこさん
2010/10/10 21:06ご回答ありがとうございます。
今後の経済環境に対応しながらなるべく良い選択ができるように検討します。
回答専門家

- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。

渡辺 行雄
ファイナンシャルプランナー
4
子どもの教育資金と繰り上げ返済について
ちゅんこさんへ
はじめまして、個別相談専門のファイナンシャル・プランナーとして活動しています、渡辺と申します。
質問1について
お子様の将来の教育資金確保のための手段として、万が一のことがあった場合の保障も考慮するのでしたら学資保険への加入をご検討いただいてよろしいと考えます。
加入をご検討されているアフラックさんの学資保険の場合、子ども手当を毎月の支払い保険料に充当していけばよろしいと考えます。
ただし、学資保険の場合、途中で解約してしまうとあまりメリットはありませんので、この点を十分に考慮に入れておく必要があります。
尚、ネット銀行などの自動積立定期預金を利用して、お子様の将来の教育資金を積み立てていく方法もあります。
この場合、将来必要に応じて部分解約できますので、将来のライフイベントに対しても比較的柔軟に対処できると考えます。
尚、お子様の将来の教育資金の確保の方法として、ひとつの金融商品にこだわるのではなく、両方の長所を生かして、学資保険で半分程度確保していって、残りの半分程度はネット銀行などの自動積立定期預金で確保していってもよろしいと考えます。
質問2について
繰り上げ返済を行うに当たっては、今後2~3年程度の期間に予定しているライフイベントやそれにかかる
おおよその費用を把握したうえで、繰り上げ返済のための資金を確定するようにしてください。
尚、あくまでも一般的な目安に過ぎませんが、手元に200~300万円ほど残しておけば、大概のライフイベント資金にも対処できると考えます。
無事に元気なお子さんを出産してください。
以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄
評価・お礼

ちゅんこさん
2010/10/10 21:07ご回答ありがとうございます。
繰上げ返済額の目安となる金額がわかり大変参考になりました。
教えていただいた教育資金の確保の仕方も検討してみます。

渡辺 行雄
2010/10/10 21:39ちゅんこさんへ
お返事いただきありがとうございます。
また、多少なりともお役に立てて、何よりでした。
これからもお金に関することで、分からないことがありましたらご相談ください。
リアルビジョン 渡辺行雄

島津 勝仁
ファイナンシャルプランナー
-
教育資金と繰り上げ返済のこと
ちゅんこさんこんにちは
はじめまして
ファイナンシャルプランナーでモーゲージプランナー(住宅ローンの専門家)の島津と申します。
とてもしっかりとした家計管理がかいまみえて、とても素晴らしいと思います。
まず一つ目の教育資金のご準備に関してですが、アメリカンファミリー生命の学資保険は確かに
利回り内容的にも悪く無いと思います。0歳児からご加入になれば10年間で支払いを終えるタイプでご加入なされば、払込保険料に対して受け取り分の総保険金支払額は118%以上になると思います。もちろん10年間で支払い終えるということは7年もしくは8年間さらに資金が運用(固定)された結果そのような支払いになるということですので、そのような方式と銀行積立等とのどちらのリターンが良いのかという比較の問題になると思います。現状の金利情勢の推移を前提に考えれば、払込免除特則のような保障を付けられるという観点からも、学資保険の10年払込パターンに軍配が上がるのではないかと考えます。
二つ目の繰り上げ返済についてですが、突発的な経済的負担として考慮すべき主な事は、ご主人の病気等による入院リスク、奥様の病気等による入院リスク、お子様が生まれることによるベビー用品等の出費、ご主人の会社の状況や転職等による収入減のリスク等になろうかと存じます。上記の点を考慮しますと現在の貯蓄部分から250万円程度残されていれば、当面のリスクをカバーできるのではないかと考えます。
以上ご参考にして頂ければ幸いです。
評価・お礼

ちゅんこさん
2010/10/10 21:05ご回答ありがとうございます。
繰上げ返済額の目安となる金額がわかり大変参考になりました。
教育資金に関しては、アフラックについての詳しいお話が聞けて助かりました。

島津 勝仁
2010/10/11 09:59ちゅんこさん評価を頂き有難うございます。
しっかりと家計管理をされているご様子ですし、これからもよりよい賢い暮らしぶり
となりますよう祈念致します。

山田 聡
ファイナンシャルプランナー
-
学資保険と繰上返済につきまして
ファイナンシャルプランナーの山田と申します。
民間生命保険会社の一部の学資保険は、現在の返戻率から計算する年利回りが、銀行積立預金の現在利率と比較すると有利となっています。
そのうえ、契約者が死亡した場合でも、満期学資金は確保されます。
また、当初見込まれる満期時の受取金額は、その後の金利状況にかかわらず確保される一方、今後金利が上昇した場合は、その金利上昇ほどの利回りは望めない可能性があります。
そして、開始後ある一定の年数を経過しない場合、解約払戻金が払込保険料総額を下回ってしまいますので、中途解約をする場合は不利となります。
銀行の積立預金は、現在の金利が一部の学資保険より低い状況です。
一方、途中で解約した場合は、当初設定金利からは低い金利が適用されるものの、元金を割れるということは一般的にはありません。
機能の内、貯蓄機能を最重要視した場合、今後の金利状況によって柔軟に他商品に乗換える可能性がある方は銀行積立、そうでない方は学資保険と考えるのがよいでしょう。
契約者の死亡保障を重視すれば、学資保険ということになります。
尚、今回は学資保険と銀行積立のみを比較しましたが、その他の商品も研究されたうえで、ご自身に適した方法を選択されることをお勧めします。
繰上返済につきましては、手元資金として確保すべき金額から逆算して考えます。
今後数年以内に大きな資金が必要でなく、教育費の貯蓄プランができているのであれば、毎月の支出額の6カ月~1年程度の資金を確保しておけばよいのではないでしょうか。
そしてボーナス時の手元資金の状況で、手元資金と貯蓄に回す金額を調整するということでよいと思います。
万が一病気やけがにより医療費が多額となる場合には、高額療養費制度が利用できますし、加入している健康保険組合によっては上乗給付もありますので、これら制度についても事前に内容を確認しておくことも重要です。
以上、わずかでも参考となれば幸いです。
山田FP事務所 http://www.yamadafp.com/
山田 聡
評価・お礼

ちゅんこさん
2010/10/10 21:08ご回答ありがとうございます。大変参考になりました。
教育資金に関しては、保障の面と貯蓄性どちらを重視したいのか考えて検討します。

山田 聡
2010/10/10 21:49ご評価ありがとうございます。
教育資金に関する商品には、返戻率や利回りといった収益性以外の機能もついています。
ご自身のご希望を明確にしたうえで商品選択をしてください。
(現在のポイント:4pt)
このQ&Aに類似したQ&A