対象:住宅設計・構造
高齢者3名とアレルギー体質で身体の弱い子供1名が快適に住める家を建てたいと考えています。無垢材の仕様は勿論ですが、壁紙も害のないものをと思っています。しかしながら計7名で住む家はそれなりのサイズになってしまい、金額的にも全て漆喰や珪藻土というわけにもいかないので、安価な壁紙でも身体に優しいものはないかと思っております。
また、ヒートショックも考えて高気密高断熱の家をと思っていますが、換気を第1種にするか3種にするかで悩んでおります。
ごく普通の一般家庭に比べると、日々の生活にどうしてもお金が掛かってしまいますし、介護や看病に取られる時間を考えても、メンテナンスやランニングコストをできるだけ抑えて家作りができればと思っています。
どうにかご意見をいただけますようお願いいたします。
補足
2010/06/11 13:56換気システムにつきましては、配管など、メンテナンスフリーと伺いました。劣化もなく、掃除もいらないと。本当に何十年も建物の中に埋め込まれている管にカビが生えたり、汚れたりしないのでしょうか?全館換気システムと謳っているメーカーさんは皆様半永久的に大丈夫だとおっしゃるのですが・・・。
yueさん ( 茨城県 / 女性 / 40歳 )
回答:9件
機械換気システムにはデメリットもありますね
内容拝見しました。
まず、機械換気システムですが、主流のヨーロッパなどに視察した時に伺ったのですが
定期的なメンテナンスは必要ということでした。気にされているように、配管の
曲がり角などには埃などもたまりやすいのが換気システムのデメリットです。
日本の機械換気システムは、ヨーロッパに較べてまだその辺りの知識と経験が少ない
ようですね。もし活用するなら、ヨーロッパの製品で日本にも実績のあるものも
候補の一つにされるといいでしょう。
また住われる地域で、家の断熱性や換気システムをどこまで配慮するか?は変わって
きますので、その辺りもポイントでしょう。例えば、太平洋沿岸や瀬戸内海のような
気候では、断熱性能をしっかりととってあげると、機械換気システムの効果はそこまで
なさそうです。
壁紙に関しては、紙系のクロスを使われるのが一番ローコストですね。
ただし、使う接着剤に気を使うことも必要でしょう。アレルギー体質の方の場合は
フォースターのものでも反応することがありますので、出来れば、アレルギーや健康
に詳しい設計事務所などに相談されることをお奨めします。
また家とは別に新品の家具などからも害を及ぼす成分が出ていることがありますので
合わせて気をつけられるといいでしょう。
参考になれば嬉しいです。
八納啓造
評価・お礼

yueさん
ご回答ありがとうございます。集中換気?システムというのでしょうか?結構どこの住宅メーカーさんに行っても暖かい家を建てたいというと、強く勧められてしまい、戸惑っていました。まだ日本ではあまり馴染みがないような気もしておりましたので、しっかり考えたいと思います。ヨーロッパ製品で実績のあるものとは具体的に教えていただくことなどできますでしょうか?こういった情報はどういう方に伺えばよろしいのでしょうか?
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
アレルギー症状は建築物だけに気を付けても・・・?
おはようございます。
パウダーイエローの稲垣史朗です。
さて、小さなお子さんのアレルギー症状ですが、一口に言ってもアレルギーの症状や原因は未だにはっきりとは解明されていない分野に近いと思います。
しかし現代の医学では、ある程度の原因究明が日夜なされている状況です。
現在アレルギーは下記の様な分類に分けられています。
アレルギーと一言で言いましても、作用機序の違いで1型か4型までに分類されています。
有名なのは花粉症、蕁麻疹で代表される1型アレルギーでしょうか。アトピーは1型4型の混合型です。以下にアレルギーの種類とその作用機序、代表的疾患を書きましたのでご参考までに。
1型アレルギー(即時型)
2型アレルギー(細胞傷害型)
3型アレルギー(アルサス型)
4型アレルギー(遅延型)
上記の分類に分けられていますが多分お子さんは建築物に対してのアレルギー反応があるのでしょうね?
一般的に1型と4型アレルギーの混合型と言われるものが、アトピー性皮膚炎に当てはまります。
しかし、それらもまだはっきりとした因果関係が究明されているわけではないので、ここでは、専門医にどの様な対応をすればよいのかをお伺いになってから対応をお勧め致します。
一概に昔より言われていました建築材料の新建材と言われるものが原因していることは間違いないと思いますが?その他に原因する環境面での影響も考えられなくもありません。
随分と昔の話ですが、私が同じようなお子さんがおられる家の全面リフォームをしたことがありましたが(中古住宅を購入した方)yueさんが言われているように、徹底的な新建材の除去、当然建具も全てムク材の建具に取り替え同時に壁には全面珪藻土と、あらゆる手だてを施しましたが結果的にはアレルギー反応が収まることはありませんでした。
ここは、やはり専門医のご意見をお聞きになってからの対応の方がご心配ないかと思います。
その上で、建築家の先生にご相談された方が良いと思います。
評価・お礼

yueさん
ご回答ありがとうございます。アレルギーに関しましては、教えていただいたとおり医師に見解を求めてみたいと思います。現在の家が、古い日本家屋で、シックハウスとは無縁な環境ですので、今までにない環境で影響があったらと心配しすぎているのかもしれません。ただ、祖父を脳溢血で亡くしておりますので、祖母や両親は極寒ともいえる家から暖かな家に早く移したいという想いが強くなっており、高気密高断熱にこだわってしまっているのも事実です。バランスのよい家が建てられるとよいとは思っているのですが、今のところは暗中模索状態です。今後もご質問をさせていただくかもしれません。その際はよろしくお願いいたします。
回答専門家

- 稲垣 史朗
- (神奈川県 / 店舗インテリアデザイナー)
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
物販(アパレル系)と美容クリニックのデザインが得意。
店舗のデザインに特化したお悩みを相談してください。デザインから現場施工まで1000件以上の経験がございます。誰に、何を、どの様に、お店を開店したらよいのか?不安な点は全てご相談に承ります。
稲垣 史朗が提供する商品・サービス

齋藤 俊一
建築家
2
無垢材といっても
壁紙を一つとってもどうしてもつける為の接着剤は必要です.
自然素材を重視して空間を作った事はありますが、メンテナンスは通常より必要になる事が多いです.
無垢材が杉、ヒノキ、、、、どの木種にアレルギーがあるかは人それぞれです.
無垢材だからアレルギーは出ないなんて事は無いと思います.
逆に杉のアレルギーの方に杉材を使ってしまっては非常に問題があります.
設備につきましては日々進歩している状況ですが、
建築物より長い年月もつことは無いと思います.
何年住む家なのか?そこをふまえた上でメーカーさんに聞くのも一つの方法かと思います.
カビの繁殖はその空間状況なので空調だけでは判断出来ないはずです.
建物側の換気計画、構造計画、配置計画などトータルで判断するものです.
何かご質問ございましたら、なんなりと御聞きください.
評価・お礼

yueさん
早々のご回答ありがとうございます。具体的なことがある程度決まりましたらまた教えていただきたいと存じます。

田島 憲悟
リフォームコーディネーター
7
高気密高断熱と時代背景
窓は家の眼、耳、鼻。窓から景色を眺め、小鳥のさえずり小川のせせらぎを聞き、季節の花の香を楽しむ。しかし現代はなかなかそうはうまく中と外の会話を果たしてはくれない。
昔の匠(今もいますが)は材料を吟味し、その特性を理解し、技をもって住いをつくる。
しかし匠の技は数少なくなり、需要を満足するには比較的簡単な手法の住い造りが必要になってきた。そして30数年ほど前2×4、プレファブリック工法など、比較的安く堅牢な家が建てられてきた。それらは初期性能はいいのだけれど、やはり匠の家にはかなわなかった。
それらの家はただでさえ気密性が高く、壁体内の結露を見逃していた。
そして、あわてて断熱化を図らなければならなくなった。
さて、高断熱高気密にすると新建材から発生するクロルピリホス、ダイオキシンなどによるアレルギーや健康被害が心配になり、揮発性有機化合物の排出基準も定められ、改正建築基準法で24時間換気システムが必要とされるようになった。
時代背景では匠の家は日本の住まい方にとてもふさわしかった。
でも「ヒートショックやコールドドラフト」は人に優しくない。できれば避けて通りたいものです。高気密高断熱の家は時代の背景で生まれましたが今では理想形でしょう。でも気持ちの良い季節には窓をいっぱい開け、すがすがしい風を取り入れることと思います。
安価なものと珪藻土をうまく貼り分け高性能でなくとも合理的な住まい方をお勧めします。
空間の壁の一面だけ調湿、防カビ、消臭、除菌効果のある珪藻土などをご使用になるだけで結構効果があると思います。
補足
最近の換気扇モーターはACからDCタイプに移行しつつあり、ACの30%~50%ぐらい省エネになっています。しかしメーカー保証は5年間。フィルターの清掃は定期的に行う必要があります。その為には清掃しやすい器具を選びましょう。それと各室第1種換気
にすればたとえ故障してもそこだけ修理、交換すればよい。
お話の換気システムはパイプ配管によるセントラル的な集中気調システムと思われます。
この方式でもフィルターの清掃は欠かせませんのでなるべく清掃、点検がやりやすい納戸の壁などに設置すると良いでしょう。室内機本体に光触媒をコーティングし自浄作用を持たせたものがありますが、配管内はできません。フィルター掃除時期をセンサーが教えてくれるタイプもあります。
いずれにしましてもお住まいの地域が寒冷地、純寒冷地、温暖地のいずれかによって1種、3種をお考えいただきたい。メンテナンスフリーはまだまだと思います。
評価・お礼

yueさん
細かなご回答ありがとうございました。知りたかった情報を教えていただけましたのでとても助かりました。実家は古い日本家屋で、シックハウスなどとは無縁の環境だったのですが、とにかく夏は涼しいが冬は家の中で上着を着ないといられない、布団から出ている部分が凍りそうな(感じ)のする家で、なくなった祖父が脳溢血で倒れたものですから、今いる祖母と両親は暖かな家に住まわせたいという想いで今回家を建てることになったのです。なんとか体には優しく、暖かな家を実現させたいと思っております。また質問するかと存じますので、その際はよろしくお願いいたします。

田島 憲悟
お悩みの御相談はいつでもOK。
生徒たちからの素朴な疑問にもいつも応対しています。
立場は違えども人としては一緒。
おおいにぶつけてください。
先日もIHについて投稿しようと思ったのですが、電磁波について。
でも、社会問題になりそうなので躊躇してしまいました。
文章で書ける限界も感じています。
アスベスト問題、集成材問題、電磁波問題等・・・。
言いたいけど言えないジレンマ。
私は悩み続けています。
ご察しください。

岡部 千里
建築家
2
家づくりはバランスが大事。
yue様 お忙しい毎日をお過ごしのことと拝察いたします。
プランニングのこと、お金のこと、設備のこと・・・家づくりで考えなければならないことはたくさんありすぎて、
どうしても、こだわっているところにばかり近視眼的に思いがいってしまうものなのですが・・
全体のバランスでトータル的に考えることがとても大事です。
特に課題の多いyueさんの悩みが大きいのもよくわかります。
ご相談を拝見して感じたこと・・それは、風通しの良い家をつくることが一番大事だろう、ということです。
アレルギー体質のお子様とのことですが・・どの程度なのでしょうか。
化学物質過敏症といって、例えば、新築の家に入ったら気持ち悪くなってしまうほど大変なレベルなのか・・
できれば、自然素材を使いたい、という程度なのか・・。
確かに、しっくいや珪藻土で仕上げた家の中の空気はまろやかな感じがします。
長時間過ごす部屋は別として、廊下や洗面、トイレなど短い時間しか使わない場所は
ビニルクロスでも、通風さえきちんと取れていればそう神経質にならなくとも良いのでは?
逆に、どんなに体に優しい自然素材を使っても、風通しの悪い家は結局、体に優しくありません。
だから24時間換気?!いえ、それは違うと思います。高気密住宅もその考えの逆。
高気密住宅はどうしても一定の温度に保ちたいという思いが働き、
窓開けなどの回数が減るので室内の空気は汚れます、24時間換気していても。
確かに計算上は換気量は足りているのでしょうが、そのお宅に入ると、ちょっと嫌な臭いを感じた経験があります。
コストの高い機械に頼るより、一日2~3回の窓開けの方がずっと効果的です。
また、yueさんが心配している配管の汚れの心配も必要なくなりますね。
また、高齢者のためにヒートショックの少ない家を、とのこと。これは大賛成です。
こんなご相談の時には、太陽熱で家全体を床暖房する『そよ風』をお勧めしています(HPはこちらhttp://www.kankyosouki.co.jp/)。
『そよ風』は第二種換気にあたり、太陽熱で床暖房しながら、常に新しい空気を室内に取り込んでくれます(夏も)。
夏の夜間は涼房といって、涼しい空気の取り込みもしてくれますので、体にやさしい涼しさです。
補足
工事コストですが、無垢材であっても、節ありならそれほど高価ではありませんし、塗装をせずに安価に済ませることも・・。
また、全体面積を小さく押さえながら狭苦しくない家づくりが重要になりますね。
ドアの数の少ない家づくりも、コストを下げる有効な手段です。
また、コストばかりでなく、介護のしやすさに配慮した家づくりも大事な視点です。
介護しやすい家と言いますと、つい、被介護者の視点でばかり議論されがちですが(手摺とかトイレの位置とか・・)、
介護者の癒しを配慮することこそ、うまい家づくりなのでは?と常々思っています。
介護者がダウンしてしまったら、大変なことですから。
こちらの事例が参考になると思います。是非ご覧ください「三世代同居の住まい」http://www.atl3c.com/waka1.htm
評価・お礼

yueさん
大変丁寧なご説明ありがとうございました。私の気持ちを察してくださっていると、とてもうれしく思いました。実家は古い日本家屋で、シックハウスなどとは無縁の環境だったのですが、とにかく夏は涼しいが冬は家の中で上着を着ないといられない、布団から出ている部分が凍りそうな(感じ)のする家で、なくなった祖父が脳溢血で倒れたものですから、今いる祖母と両親は暖かな家に住まわせたいという想いが強くております。介護につきましてもとても参考になるご意見をありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

遠藤 泰人
建築家
1
アレルギー対策には実験が一番です。
ご心配の件ごもっともと思います。しかしながら私の意見は下記の通りです。
一時期と違って、シックハウスに対する心配は減っています。化学物質が入っていても、かなり安全になっています。従って一般論としてのアレルギー対策は現在はある程度なされていると思って良いと考えます。
無垢とか、自然素材とかにそれほど過敏になる必要は無いのではないでしょうか。
珪藻土でもひびが入りにくいものはまず接着剤が混ぜてあります。何しろあれは七輪をつくっている材料ですから、ひびははいります。そうすると売れませんから、安全と思われる範囲で化学物質を混ぜています。
ビニルクロスも同じ理由で特に避ける必要は無いと思っています。衣類の素材で考えますと、納得いただけるのではないでしょうか。今時化学繊維が使われていない衣類のみで生活することはあまり無いと思います。
無垢の質感、自然素材の雰囲気などが主要な関心事ではないとすれば、
そのあたりのこだわりを捨てて、工事費を削減することをおすすめしたいと思います。
アレルギーに関して、一番確実なのは実験することです。
使う材料の主要なものを出来るだけ用意してもらって(木材や接着剤などを含め)一つずつアレルギー体質のお子さんの脇に置いて一晩寝てためしてみると良いと思います。それで体に合わないものは、かなりの率で排除できます。
換気に関しては、第3種換気で十分です。それより、ファンヒーターなど、室内空気を汚すものは使わないことを徹底した方が良いと思います。尚、天気の良い日は窓をあけて気持ちよく換気することをおすすめします。
参考にして下さい。
補足
壁紙のことですが、私はドイツの塗装用の壁紙をよく使います。
予算がきつい場合は無塗装のままで済ませます。
襖紙が汚れる程度には汚れるはずですが、元々表面に凹凸がついているので余り目立ちません。
商品名はルナファーザーといいます。
デンマークで暮らしていたことがありますが、学生寮は皆この壁紙でした。
日本には30年くらい前から入っていましたが、余り売れていなかったようです。シックハウスの問題がおきてきた時点から大ブレイクしたと聞いています。
評価・お礼

yueさん
ご回答ありがとうございます。壁紙につきまして詳細な回答をいただけたことがとても参考になりました。すんでいる家が古い日本家屋でシックハウスとは無縁な環境ですので、心配しすぎている部分もあるかもしれません。ただ、冬はまったく温まらない家で、祖父を脳溢血で亡くしているので、是が非でも暖かい家をとの思いがあり、高気密高断熱の家にこだわっているのですが、気になる部分の方が多いので迷っています。建ててもすめないという状況だけは避けたいので、再度考え直してみたいと思います。

遠藤 泰人
ご評価頂きどうもありがとうございました。
高気密高断熱は驚くほどの価値があります。少々お金がかかっても実現させたいものです。家中同じ温度になります。
私の事務所のホームページの「本棚に囲まれた一室空間の家」をご覧下さい。
http://www.kukan-studio.com/
私が高気密高断熱を行う場合は、外断熱では、カネカのソーラーサーキット工法がおすすめです。[これはフランチャイズですので、工事費の競争をさせることが難しいという欠点があります。(今は違うかもしれませんが)東京近県でしたら信用おける施工会社は紹介できると思います]
誰でも設計でき工事も出来るという点では、アキレスの外断熱工法を採用することが多いです。
又最近では地震対策として、構造用合板で建物を固めてから、内側からウレタンを吹き付けるという工法も採用しています。
ご参考になさって下さい。

田中 宏典
建築家
7
同時に『日当り』も重要ですね。
僕もアレルギー持ちなので、建材に関してはどうしても心配になります。
人にも建物にも換気は大変に大切です。そして換気と同時に『日光』を入れることも大切ですね。
換気方法や建材を考えるのと同時に自然に『日光』が入り、自然に『換気』しやすいように平面プランを考えるとより良い家ができると思います。
法的に設置する24時間換気は最低限の換気だと思います。
アレルギー物質は目に見えないので、健康的な生活をするために1日数回の窓を開けた換気で新鮮な空気が部屋に流れ込むができれば、アレルギー体質の子供にも、高齢者の人にも、より安心した生活ができると思います。
例えば、平面プランとして、
高齢者が3名と言うことですが、上り下りしやすい階段やホームエレベーターなどを設置して、2階にリビングや寝室を配置してあげることで高齢者やアレルギーの子供に優しい『日光が入りやすく換気のしやすい』健康的な部屋がつくりやすくなると思います。
高齢者の3人がどんな介護・看護レベルなのかわかりませんが、老人住宅設計の観点から言えば高齢者が自立できるように部屋をつくることが、結果的に生活費もふまえたランニングコストが押さえることにつながります。
家づくりの参考になれば幸いです。
コトリ 田中宏典
評価・お礼

yueさん
具体的なアドバイスをありがとうございました。光を風を取り入れる家を作りたいと思います。日光が入りやすく換気のしやすい家を作れるよう設計の方などにはお伝えしていきたいと思います。

米山 哲夫
建築家
-
yueさんにぴったりの工法があります。
その工法は「通気断熱WB工法」です。http://www.wb-koho.com
せっかく建てた家の為に健康を崩すなんて事、絶対に遭ってほしくないですよね。
高気密高断熱住宅によるシックハウスの問題を根本から解決するために、長野県の一工務店の社長が自宅に実験棟を造りながら作り上げた工法です。
換気扇に頼らずに一年中快適な空気環境を造る日本でただ一つの工法です。本当にデメリットのない、住む人にとって最高の工法だと思います。私も採用している工法なので、手前味噌になりますが、お施主様からは皆様喜びの声をいただいております。
仕組みについては開発元のウッドビルドのHPをご覧ください。
全国に加盟する工務店が700社以上あります。HPから検索できますのでお近くの工務店を探してみてください。長野県のウッドビルドに行きますと実験比較棟や宿泊体験棟があります。資料請求だけでもしてみる価値はあると思います。
日頃からシックハウスの問題などに取り組んでいるものですから、つい力が入ってしましました。
ぜひ後悔のない良い家づくりをしてください。
米山哲夫
補足
換気システムについてですが、実は日本は相当遅れております。高気密高断熱住宅先進国の北欧ではかなり以前から、ダクト内のカビやダニの問題の為に内部の清掃が出来る構造を義務付けております。
脅かすつもりはありませんがダクトの中はほこりやカビは確実に溜まります。長く住めば住むほど溜まります。そこを通った空気が家じゅうに回っているなんて想像したくないですね。
評価・お礼

yueさん
ご回答ありがとうございました。教えていただきました通気断熱WB工法について調べましたら、伺ったことのあるメーカーさんでも対応しているようなので、早速次回問い合わせてみたいと思います。補足でいただきましたご回答は、まさに私の心配するところでした。メーカーさんは絶対に大丈夫とおっしゃいましたが、絶対がとても引っかかっておりました。実直なご意見をいただけまして、大変助かりました。

米山 哲夫
評価いただきましてありがとうございます。
この業界は本当の事を知る事がとても難しいと私たちも思います。
家はどの工法で造るかよりも、誰と建てるのかが大事です。
ぜひよきパートナーを見つけてください。

福田 啓次
建築家
-
身体に負荷の少ない室内環境づくりが大切です
yueさん ご家族を思いやるお気持ちよく分かります、大変ですね。
私はアレルギーの子どもさんを持つお母さん方などに医衣食住の専門家が支援のために参加しているNPOの理事もしています。そのNPOでもよく相談を受けますが、その時に気づくのは「良くしたい、何とかしたい」との想いにかられ溢れんばかりの情報を集め、その情報に振り回され混乱して疲れ果てしまっている姿です。yueさんのご質問もいくつもの要素がありますね、少し整理をされたらいかがでしょうか。
▽アレルギー体質の子どもさんのために、使用する建材は自然素材にしたい。
▽高齢者のために、ヒートショックの予防のために高気密高断熱の家にしたい
▽ランニングコストを押さえたい。 ですね。
「自然素材」「高気密高断熱」この2つのキーワードをクリヤーすれば「高齢者・病人に優しい家」に本当になるのか、情報に振り回されていないか、もう一度冷静に考え直されても良いかとおもいます。
私は現在の住宅がもつ最大の問題は「住み手が我が家のつくられ方によるリスクを知らない、知らされていない」ことだと思います。
住まいに「高性能・高機能」を持たせればその分リスクも多くなることを理解してください。
ご自身が回答者への返信コメントで書かれている様に「古い日本家屋」には問題が少なく安心感を実感されていますね、この感覚を大切にして下さい。
ただ冬の寒さだけは「何とかした」のでしょうね。
ご質問を要約すると必要なのは「日本家屋のつくりかた」に加えて「冬対策」のみのように思われます。
これを換気ダクトなどのリスクを持つ「高気密高断熱」で解決するのか、床・壁・天井の放射熱をうまく利用した、室温変化の穏やかな室内環境にして身体への負荷を少なくするのか、この選択になるのではないでしょうか。
いづれにしてもご自身の「感覚」を大切にされた「ものさし」を持ち、この「ものさし」と同じような
「ものさし」を持つ専門家と相談されることが大切です。
補足
冬対策のポイントとして「体感温度」の算定方法を参考にして下さい。
「体感温度=室温+表面温度÷2」つまり人間が温かく(涼しく)感じるのは室温のみでなく、床・壁・天井の室内表面温度を暖かく(涼しく)する必要があることです。日本家屋に用いられている「土」や「木」は暖房熱源により熱を蓄え(蓄熱)その後緩やかに放熱して表面温度を保っていきます。こんな自然の力を利用したいですね。あとは蓄熱機能を充分に発揮させる「熱源=暖房機」を何にするかです。
評価・お礼

yueさん
ご回答ありがとうございました。体感温度についての補足、大変興味深く、ためになりました。暖かい家作りについて、改めて考えるよいきっかけになりました。

福田 啓次
お読み頂きありがとうございました。
家づくりは専門性をもつ多くの検討事項があります。
気持ちよく相談できる良きパートナーを選ぶことがとても大切な事ですね。
(現在のポイント:6pt)
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