対象:マナー
橘 凛保
マナー講師
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「ご苦労様」「お疲れ様」に「ありがとう」の選択肢を加えて
こんにちは、恕学アカデミーの橘凛保です。
「ご苦労様」「お疲れ様」の使い分けは難しいですね。
一般的には「ご苦労様」は上→下「お疲れ様」は下→上 同→同 あるいは、上→下も違和感なく使えます。
「お疲れ様」は上下関係のみならず、相手との距離感の近さや仲間意識を表現する上でも役立ちます。
初対面の方や馴染みのない方には使わないですね。同じ仕事をする仲間、同じ会社の一員、同じ目標に向かっているなどに加えて、顔見知りというような親近感を感じさせる言葉かけです。
一方、「ご苦労様」には、「労苦をかけたな」というようなニュアンスが含まれますので、それなりの立場にない人から言われると違和感を感じます。
私は、もう一つの選択肢を加えています。「ありがとう」「ありがとうございます」です。
下→上 はもちろんのこと、上→下 でも 同→同 でも 何らかの配慮を頂いたような時には、特に
「ありがとうございます」を使うようにしています。
1、下→上 同→同 の場合の帰社・退社時
通常 「お疲れ様です。」「お疲れ様でした。」
特別な配慮(*)を頂いたとき 「ありがとうございます(ました)。」
*例)出がけに郵便物の投函を依頼した相手の帰社時 「ただいま戻りました。」
A「お帰りなさい。お疲れ様です。」B「お帰りなさい。ありがとうございました。」
A・Bどちらが違和感ないですか? Bですね。
*例)仕事中に特別な指導やアドバイスを下さった方の退社時
A「お疲れ様でした。」 B「今日はありがとうございました。」
A・Bどちらが違和感ないですか? Bですね
2、上→下 の場合
通常 「ご苦労様。」 「ご苦労様でした。」
個人的な仕事を頼んだり、無理な仕事を頼んだような場合 「ありがとう。助かったよ。」など・・・。
自分が言われたとき、不愉快な気分になったり違和感を感じた言い方は避けて、いつも、スノー2250さんの周りには和やかな雰囲気があふれると良いですね。
補足
ここで、応用編です。会社以外でも「お疲れ様」「ご苦労様」は使い分けが難しいですね。
次のような宅配便の配達員に対して、この回答をお読みになったスノー2250さんは、どの言葉をかけてねぎらいますか?
1、毎日変わる配達員 A「ご苦労様です」B「お疲れ様です」C「ありがとうございます」
2、毎日馴染みの配達員 A「ご苦労様です」B「お疲れ様です」C「ありがとうございます」
3、特別な配慮(*)を遂行してくれた配達員
*無理な時間帯の配達など A「ご苦労様です」B「お疲れ様です」C「ありがとうございます(ました)」
1、A または C
2、A または B または C
3、C
何でもない時でも「ありがとう」はすてきな言葉ですね。
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この回答の相談
職場内で営業から帰って来た人や、先に退社する人にはいつも「お疲れ様です」と声をかけています。中には「ご苦労様です」と声をかける人もいて、どう違うんだろう?こういう時どっちを言うべきなんだろうと考えてしまいます。私は「ご苦労様」には何となく違和感があります・・・。どうなのでしょうか?
スノー2250さん (島根県/30歳/女性)
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