対象:ペットの医療・健康
試験的開腹について
- (
- 4.0
- )
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
すでに回復されていればもちろん良いのですが、もしまだ症状が残っているのであれば、というお話になります。
貧血、黒色便(上部消化管出血)の検査として思いつくものというと、血液検査、便検査、レントゲン検査、造影検査、エコー検査、CT検査というあたりが挙げられます。
これでも診断がつかないときは最終的にはやはり試験的開腹ということになると思います。
文面からすでにほとんどの検査を実施されたあとのようですので、こうなるとやはり最後の検査は試験的開腹なのかもしれません。
確かに麻酔のリスクはかなり高い血液状態とは思うのですが、もし快方に向かっていないのであれば、待てば待つだけリスクは高くなり、より手出しできない状態になってしまうのではないかと思います。
しいて血液検査などでわからない貧血、黒色便というと中毒くらいではないでしょうか。
ないとは思いますが、ご家族で症状が出る1週間以内に何かしらの広い食いなどがなかったかだけは確認しておくべきかと思います。
これらの症状が出る中毒というと一般的には抗炎症剤(たとえば風邪薬や頭痛薬)、殺鼠剤、ねぎ中毒当たりがよく目にするところです。
特にねぎ中毒に関してはねぎそのものではなく、ねぎ、たまねぎ、ニンニク、アスパラなどねぎ科の植物とともに煮たもの焼いたものなども含みます。
わかりにくいところでケチャップ、ツナ缶の一部、牛丼やすき焼きの肉(ねぎと一緒に煮たもの)、から揚げ(香り付けのガーリックパウダーなど)、ソーセージやハムの一部、焼肉や焼き鳥などのたれなど(洗ってもだめな場合もあります)。
もちろん中毒の可能性がないとのお話の上でこれらの検査に進んでいるのだとは思いますが、お腹を開いて何もなかった、という結論があってはいけないので、念のためご家族で再確認してあげてください。
上記の検査がすでにすべて終わり、中毒の可能性が0というのであれば、私も最後の可能性にかけて試験的開腹をお勧めするところだと思います。
評価・お礼

55kokoshu さん
2011/04/26 20:53
アドバイスありがとうございました。
まだ、回復には向かっておりません。
28日に試験的開腹をすることになりました。
可能性として、人間用の消炎剤を誤飲した可能性がゼロではないのですが、
飲み込んだ瞬間も見ていません。
中毒の可能性も何度か獣医師に伺ったのですが、誤飲の可能性がある日から
1カ月も貧血状態が続く中毒はないというお話でした。
食べることに執着がない為(ほとんど食事も食べないので)たまねぎやニンニク等の拾い食いなども性格的にありません。
あさっての試験的開腹で原因がつきとめられ、回復の糸口がみつかれば・・・という思いで
決心しました。
アドバイスありがとうございました。
回答専門家

- 沖田 将人
- ( 富山県 / 獣医 )
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
ミニチュアダックス オス 2歳 去勢はしていません
1カ月前いんこうの為、去勢をしようと思っていましたが、黒色便がでており低アルブミン、少量の腹水がでており腸炎だと診断さ… [続きを読む]
55kokoshuさん (香川県/34歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A