対象:ペットの医療・健康
よろしくお願いします。
8歳オス(去勢済み)です。
去年の7月に原因不明の激しい嘔吐と食欲不振があり
点滴と注射で症状は10日ほどで改善されましたが、
その後からこれまで平常値だったGPTが200台に上がり
2種類の薬やサプリメントを試しましたが、下がっても150
台とあまり効果がなく今年に入ってプレドニゾロンを2ヶ月
ほど投薬したところ、一気に63まで下がりました。しかし
2ヶ月ほど投薬を辞めて様子をみたところ、また166まで
もどってしまったので昨日からまた同じ薬を3日に1度の割合
で再開しています。
主治医の先生は今のところまだ数値的にも重篤な病気の疑いを
もてる状況ではないし、血液検査ではGPT以外はどれも平常値で
ある事、またネコ本人も体重の増減もなく、食欲、排泄、元気も
まったく異常がない事もあって肝臓の組織検査などはまだ勧め
られていません。でももうかれこれ1年以上もこの状態ですし
原因を知りたいのでこちらから検査をお願いした方が良いのか
どうか迷っているところです。
ただ検査をするにしても、ネコにとってストレスなどの大きな
負担にもなりますから必要ないと言うものを無理にともどうか
なと思うし、またセカンドオピニオンにしても同じです。
そんな事も考えて、ぜひ他の獣医さんの見解を伺って参考に
させていただきたいと思いました。
にゃん太さん ( 北海道 / 女性 / 45歳 )
回答:1件

RE:ネコの肝数値が高い
GPTは肝酵素と表現されることが多いですが、本来はアミノ酸代謝における代謝酵素であり、肝臓の細胞および横紋筋に多く存在しています。一般にGPTの高値は肝細胞の傷害、酵素誘導、筋壊死を反映しているといわれます。
今回、激しい嘔吐後にGPTが上昇しており、肝臓系を含め他の検査値には異常がないということですから、肝臓に傷害があるというより、胃腸の細胞および筋肉の傷害を反映している可能性が高いかもしれません。実際に肝機能が低下している場合、他の肝臓系の数値も上昇することが一般的です。
ステロイド(プレドニゾロン)の投与後に数値の低下が見られていることから、肝臓疾患ではリンパ球プラズマ細胞性胆管肝炎など、消化器症状が見られていることから、消化器疾患では炎症性腸症(IBD)などが考慮されます。
検査に関してですが、内視鏡による胃腸生検(胃腸粘膜の細胞検査)、試験開腹による肝臓、胃腸の生検(胃腸の全層生検)などが考えられますが、健康な猫の場合、それほど大きな負担にはならないことが一般的です。
細胞からの情報は非常に有益で、獣医師側、飼主側、双方自信を持って治療計画を立てることができるでしょう。
かかりつけの先生とよく相談し、今後の方針を検討されることをお勧め致します。
評価・お礼

にゃん太さん
的確なアドバイスを有難うございました。
可能性のある病気の名前だけでも知りたいと
思っていましたので、とても助かりました。
今後は主治医と相談してしっかり原因を突き止めて
治療して行きたいと思います。
(現在のポイント:-pt)
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