おはようございます、今日は温度計の日です。
北側の部屋で仕事をしているもので、周囲と比べて温度がグッと低いです。
自著『高校生からはじめる投資のはなし』について。
株式投資を念頭に、キャッシュフロー計算書を用いた分析について簡単に触れています。
一昨日の企業Aは定性的な情報(広報や市場の評価)とCFが一致していました。
その一方で昨日の企業Bは、定性的な情報がどうもCFと一致していないことがわかりました。
実はこの違和感を感じやすい点が、キャッシュフロー計算書の優れた点です。
従前にも書いた通り、昔からの会計で作成されている損益計算書や貸借対照表は、
時代の変化や技術の進展に伴い、収益や資産の根拠がどんどん曖昧になっています。
ある意味、損益計算書や貸借対照表というのは、事業活動に対する一種の表現なのです。
これは「収益って、資産ってなに?」という、定義の曖昧さに起因している部分があります。
それに対して、キャッシュフロー計算書というのは定義が比較的明確です。
お金というは誰がみてもお金で、そして増減がはっきりしています。
50億円が100億円に増えたのだとして、それがどのような理由で増えたのか?
その表示について、勝手な解釈を挟む余地が、比較的少ないのですね。
なので、言っていることとCF計算書が一致しないということは
「言っていることに嘘があるのではないか?」
「なにかごまかしていないか?」
このような推察が可能になってくるわけです。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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