新築の木造住宅で、夜に寝ていると「ビシッ」「バキ」と云った音で目を覚ます事があります。これは柱や梁と云った木部の構造材が乾燥して割れる為です。しかし、割れたからと云って建物の構造に影響することはありません。東日本大震災以降特に住宅の構造について敏感になっておられる人も大勢おられますが、地震が発生してもこの割れが原因で建物がダメージを受けることはありません。放っておいても自然に音はしなくなりますが、長い場合鳴らなくなるまで数年を要することもあります。集成材の柱や梁では割れが発生しません。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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