- 木下 泰徳
- アップライフデザイン 代表
- アップライフデザイナー
対象:住宅設計・構造
本当に久しぶりの更新になってしまいました。もちろん、その間も耐震改修、断熱改修、ホームインスペクション等、アップライフな住まいづくりに真面目に取り組んでいました。現場が始まると、そちらにほとんど頭がとられてしまい、ブログのことはどこかに飛んで行ってしまいます。まあ「クライアント・ファースト」ということで...
実は、今年の6月に熊本に地震被害の調査に行ってきました。そのことをブログに書こうと思っていたのですが、それから何と4カ月近くが過ぎてしまいました。
熊本に震度7クラスの地震が2度発生したのは4月14日と16日。私が熊本に調査に行ったのは6月11、12日でした。
今回の地震では2000年以降の築年数の浅い住宅もかなりの被害を受けています。私たちは、地震発生から2ヶ月が経過しているということもあり、単なる地震被害の調査ではなく、その築年数の浅い住宅がどうして壊れてしまったのかを調べに行きました。
その結果、築年数の浅い住宅で被害を受けているものには、共通点がありました。
それは、
①通気金具留め工法の窯業系サイディングの建物で、下地に構造用合板のような面材が張られていない
②耐力要素を木製筋かいに頼っている
ということです。
そのため、筋かいは面外方向にはらみ、座屈しやすい状況になっていたと考えられます。
このことについては、すでに東京都木造住宅耐震診断登録事務所協議会(都耐協)の報告会や練馬区の耐震改修業者講習会においても報告させていただいております。
住まいづくりにおいて耐震は本当に重要なテーマです。ぜひ、ご相談いただければと思います。
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