- 平岡 美香
- フードコンサルティング株式会社 マーケティングアドバイザー
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:飲食店経営
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
発生したクレームには、次の「3原則」を踏まえて対応しましょう。
★マニュアル的な対応は逆効果
他のお客様から「宴会客がうるさい、静かにさせろ!」とクレームがあり、宴会客に「静かにしてください」と、マニュアル通りに対応したところ逆ギレされることもあります。
多少、ケースは違っても、これと似たような経験を時々みかけます。
注意を受けたお客様は、「お店の言い分は頭で分っていても、それを正面から言われると気分が悪い」という気持ちになるのです。
気持ちが入っていない正面的なテクニックは、相手の感情を逆撫ですることとなり、より大きなクレームを招くことにつながります。
★何よりもまず気持ちを伝える
感情的になっているお客様は、正論だけでは納得しません。
「相手の立場になって思いやる」、「気遣う気持ちを最初に伝える」ことが大切です。
しかし、実際はこうした気持ちよりも、まず「やめてください」、「静かにしてください」といったお店側の要求を先に伝えがちです。
このため、最初の一言が非常に大事になり、お店側の要求の前に「相手への思いやり(感謝)」を伝えた上で、その次にお店からのお願い事を伝えるようにしましょう。
★次にお店のルールを伝える努力を
トラブルになることを未然に防ぐためには、改めて自分達のお店の「ルール」を真剣に見直すことも大切です。お客様の「わがまま」をどこまで許容し、どこから「困ったお客様」に注意をするのか。
例えば、店内を走る子供への対応は? 閉店時間を過ぎてもなかなか帰らないお客様、従業員へのセクハラ、など。
当然、お店の業態やコンセプトによって答えは違ってきます。
お店の「ルール」が決ったら、次はそれを「事前に」お客様に伝える努力が必要です。
お店のルールを伝える機会は、ホームページ、店頭やトイレ、メニューブック、予約の電話を受けた時など、いろいろあるものです。
ただ、ルールを確信犯的に破ってくるお客様もいるので、その場合は速やかにお店のルールを伝え、引き取っていただきます。
そのためにも、お店のコンセプトと、そのためのルールを明確しておくことが重要です。
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